正直言って、期間限定上映でお茶を濁すはずだった、本編映画の外伝作品。だが、あの事件が作品そのものも含めて、望外な宣伝効果をもたらした。
「興行成績を見守りたい」サイトのデータを引用する(最終採取・独立系含まず)。
9/6  43268(初日は金曜日w)
9/7  45558
9/8  30880
9/9  14464
9/10 11476
9/11 15023
9/12  9357
9/13 29458
9/14 28587
9/15 22237
9/16 18151
9/17  7013
9/18  8718
9/19  6281
9/20 25457
9/21 16236
9/22 12621
9/23 11172
9/24  4323
9/25  6103
9/26  4170
3週間期間限定が撤回されたのは比較的早い段階だったはずである。実は、期間を限定していない作品の初日で、この作品を越えられていない作品が大半である。
席数の設定や上映回数など、前提条件はすべて同一にはできない。だが、初日4.3万/土日7.6万=オープニングほぼ12万人≒実数は15万人超というのは、製作サイドからすれば正直ありえないと思ったのではなかろうか?
それはひとえに良質な映像と芯に訴える美麗な音楽、ヴァイオレットの朴訥ながら、すべてを受け入れる芝居、二人の姉妹のお互いを思いやる気持ちが痛いほどわかるから、リピートしてしまうのだと思う。

4回目を見る映画はそうそう出てこない。二ケタは4タイトルだが、自身では7タイトル目だった。
もうストーリーも何もかも手の内。だけど、3回目で気が付いた「ふたつ星」のシーンは、他の人が見たら("゚д゚)ポカーン になるほど号泣することになってしまう。
「エイミー様」と最後に言うヴァイオレットもすごい。エイミーとテイラーの幼少期のストーリーの、テイラーの泣きで胸をつかまれるのは、悠木嬢の面目躍如と言ったところだろうか。

4週目であり、延長の話を聞きつけたにしては集まりの悪かったOSシネマズ神戸ハーバーランドの3番は、それでも3割程度/70人余りが参集。年齢層は幅広いが、平均年齢は30代後半/男女比はやや男性や優位と見た。
そしてラストシーンが終わり、「エイミー」が流れる。もう前奏の段階でヤバい。すべての歌詞が今まで見た映像を想起させる。それぞれに反応する涙腺。今年一二を争うアニメーション映画になったことは疑いようがない。