それにしても、毎週のようにニュースになる「天気の子」はすごすぎる。
金曜日だったか、インドで日本製アニメーション映画初プレミアという栄誉にあずかるし、それがNHKでも取り上げられる事態。
だいたい、「君の名は。」の1000万人達成あたりから、報道の仕方がおかしなレベルになっていたのは私も記憶している。「千と千尋」であっても、せいぜい日本興行記録達成くらいしか報道の記憶がない。
それでも、今年初めて(より正確には君縄以来3年ぶり)の1000万人動員映画になろうとしているのだから、もう少しヒートアップしていてもおかしくない。

4DX/MX4D 鑑賞は結果的に後回しになり、通常版をとりあえず積むことにした。
OSシネマズミント神戸の14:20回は、5割強の入れ込み。子供連れ家族/20代4人男性グループなど、やってくる客層もさまざまである。
ガチ勢といえる当方は、もうこの作品は「前より」で見ないといけない体になってしまっている。それはやはり、ところどころにちりばめられている小ネタを拾うためである。それともう一つ。いっぱいにならないということは前は敬遠される。よってほかの客と隣り合わせないということも大きく影響している。

しかし今回は今までの鑑賞の中でも、感情の発露の部分が大きく変わってきていた。
それは、グランドエスケープからの方に重きが置かれ、「大丈夫」の流れるラストシーンはある程度の耐性が付いたというところである。

「もういいっ」
帆高のどなりが貫く。
「青空よりも、ぼくは陽菜がいい」
もうこのセリフで号泣一歩手前である。陽菜の泣きがそれに拍車をかける。
「天気なんて、狂ったままでいいんだ」

異常気象が取りざたされた国連総会。あの史上まれに見る醜悪な、大人たちをdisった演説をしたのも、インドで「天気の子」を上映してもらおうと署名サイトを立ち上げたのも、このストーリー主人公たる帆高も16歳なのだ。
果たして自分が16歳の時、この選択ができたのか、どうか?そして、それができる帆高は実は本当はすごいのだとみるたびに思う。
今更ながら、この二人……ほだひなにはまっとうな人生を歩んでもらいたいと切に願うばかりである。