※改訂・追加情報
2019.12.2 3項目追加してます。
2019.12.7 さらに3項目追加しています。
2019.12.12 あまりに多くなったので、2記事に分けました。
2020.2.21 さらに2項目追加しました。
2020.6.30 1項目を修正しました。

一応、前半部分でおかしなところは上げてみた。
それでは後半戦だ。

 屬役所仕事」な人たちが日曜日に動くのか?<2019.12.7 追加>
陽菜の家に、高井と佐々木巡査が訪問したのは、どう考えても、2021/8/21の18時ごろ。帆高のスマホが時刻を表示しているからすぐわかる。問題は、このセリフだ。
「明日、児童相談所の人たちともう一度来るって」(p.173)
2021/8/21は土曜日。すなわち翌日は日曜日なのだ。児童相談所が年中無休、それこそ子供たちの未来を護るコンビニよろしく24時間365日稼働しているなんて、どんな世界線なのか、と思ってしまう。
緊急性の少ない、子どもだけでの生活(それも困窮している風には見えない)者を日曜日に保護しに来るというのは、「なんで今さら」という具合にしか受け取れない。

⊆造六系列ではない「首都危機」シーン。そしてこれまたミス描写を見つける
「一緒に逃げよう!」からの首都危機BGMが流れるシーンは、一気の場面展開を促す急転直下の部分だ。だが、それであるがゆえにいろいろ突っ込みきれずに終わらせてしまっている部分がある。
ライブ映像と銘打たれている時刻は21時。このシーンでは暴風雨にはなっているが、雪になる気配はない。ところが、帆高たちの足取りを追うと、時刻や雪の降り始めるタイミングに疑念が生じるのである。
・帆高たちが池袋で立ち往生した山手線を捨てたのが19:45
・宿を回りまくる帆高たち。20:30頃に数軒目。ラブホや安宿街に立ち入ったのは、21時前後とするのが妥当
・地下道で雪を見つけるタイミングは、よって21時になっているかどうかの時間帯
あれだけの暴風雨が突如しとしと降る雪に切り替わることが、気象界では絶対にありえないと断言する。それも数十分、多く見積もっても1時間で風雨がおさまり、雪になるという状況はおかしい。
現に後の職質シーンでは、そこそこに風もあり、雪も降っている状態。台風の目の中に入ったように急に風雨がおさまることはありえないのである。

C啾淇質→「お願いっ」→雷直撃の怪<2019.12.12 追記>
池袋の路上で大立ち回りを演じるほだひなたち。ここも突っ込みどころ満載である。
・なんで取り囲まなかった? 
人数が多ければ多いほど、警察は、対する人員を増やして対応する。今回、子どもとはいえ、3人に対して、初期対応した警官は二人。「銃を所持している」という無線まで受けているなら、その時点で応援を呼んで、逃げられないように人の圧力をかけるべきだった。のらりくらりと時間を使って、応援が来た時に一気に捕獲するのだ。このやり方は、すでにYouTubeなどでも、パヨクさんたちがしっかりと動画に収めて、公開しているので「あーなるほど」とご理解いただけるだろう。
・人定質問が早すぎる
「フードをちょっと上げてもらえる?」
実は警官は、指名手配/危険人物の顔をおぼろげながら記憶できている。帆高はこの時点で、かなりのお尋ね者になっていたと考えられるわけで、あの質問によって「顔バレ=人知れず手配されている」と悟ったのだろう。
それが帆高の逃走を誘発したとも考えられるわけで、やはり手順というものは大事であると知らされる。
・雷がトラックを直撃する謎
陽菜の「お願いっ」に呼応した雷。閃光一発、駐車してあったトラックに見事ヒットし大爆発を誘引させる。
でも、トラック(1.5t程度)の車高は、人間の身長よりやや高い2メートル強。付近を高層ビルが立ち並び、避雷針も林立しているような場所で、それらに影響されず、トラックを狙い撃ちできる雷の性能は、あまりによすぎる。
そもそも陽菜の「お願いっ」は何に対する天へのお願いなのか、よくわかっていない。そして、その答えが落雷だったのかどうかもわからない。
確かにあの落雷で現場はカオス状態になり、警官もそちらに気を取られたおかげでラブホに避難はできた。でもなんとはなく、このあたりの脚本は困りに困った様子がうかがえる。
※当方の見解
すでに当方は、「陽菜は晴れ女ではなく雨女」だと看破している。→当該解析記事はこちら
もし、彼女が「晴れ女」であれば、天候を悪化させる方向の雷を誘発することは不可能である。そして、雷は、雨を降らせることや、悪天候を象徴している。彼女の属性が雨女だからこそ、雷が呼べたとすると、「晴れ女なのに雷を呼べるのか」という疑問に立ち入らなくて済む。
尚、当方も、別のファンの方に言われて確認したのだが、HUMAXの看板に、「君の名は。」の三葉が愛用していたノートに描かれていた、パイプくわえて二足直立しているハリネズミが描かれていたので、チェックしていただきたい。

い△離薀屮曚亮付が通った背景<2019.12.7 付記>
「一泊2万八千円ね」
門前払いを受け続けて訪れた宿屋は数知れず。しかし、とあるラブホで奇跡が起きる。
家出少年3人を受け入れたのだ。尚、部屋は8階だが、扉には「413」がかかれており、ここも修正必須箇所となる。
この後警察に踏み込まれるわけだが、これは当然宿サイドのタレこみがなくては成立しない(池袋での大立ち回りがどこまで高井達につながっているのかはわからないし、そもそも新宿で拾った銃に絡む事件で池袋署の刑事が動くのはおかしくないか?)。泊めたことには違いないが、その後連絡をしているのは間違いない。
もちろん路頭に迷う/下手したら死んでいたかもしれない状況下にあって保護同然で泊めたラブホサイドを責める気はない。ただそれならばなぜ警察に連絡したのかは気になるところだ。

ス單靴好天に変わる瞬間をだれも記録していないのか?
大雨特別警報が出された首都圏。我々はこんなナレーションを聞いたはずである。
「気象庁は、この異常な天候が今後も数週間は続くだろうとの見通しを発表し---」(p.180)
実際画面上では、東京を中心にまるで台風が居座ったかのような恐ろしい渦巻きが描かれていて、この報道がそれほど大げさでないことを示している。
だが……
そんなことを言っていた数時間後には、「数カ月ぶりでしょうか」「東京都心の気温は25度を超え」「久しぶりの夏が、戻ってきました」……
昨日の暴風雨、また雪が降ったことなどすっかり忘れ去られてしまっている。もちろん、昨日自分たち(気象庁の発表だから、としらばっくれるだろうが)が報道したこともなかったかのような論調だ。
この唐突な晴れ間、そして2021.8.22 16時過ぎからの大豪雨。すべてが科学的に説明できないし、このあたりは、説明を放棄したかのようなストーリー建てになっている。

Α崟欧貊」の夢を何人が見たのか?
SNS上では、2021.8.22、一転晴れた様子の短文ツイートが流れていくのだが、そのうち何人かが晴れ女の夢を見た、と投稿している。
実は全員が全員ではないし、#(ハッシュタグ)も設定はされていたが、そこまでではなかった様子である。
しかし、凪/須賀/萌花まではほぼ確定しているし、夏美も下手するとあの微笑みで「そうなの」と感情を共有している風にも受け取れる。
つまり、陽菜と関わったものが見たと考えるなら、晴れ女ビジネスに依頼をした人たちが見たというのは考え過ぎだろうか?
これは、かなりの情報精査が必要である。あの投稿をした人が晴れ女ビジネスに関わっているかどうかを確認しないといけないからだ。
まあこれは円盤待ちということにしたい。

Д疋灰皀織錙爾了計表記がバラバラすぎるし、時間設定もおかしい<2019.12.7 追加 12.12 修正>
帆高は、山手線の線路を代々木に向けてひた走る。新宿が目の前にやってきたとき、そして、代々木駅に向かおうとして、左に描かれている、新海作品には欠かせない「ドコモビル」の時計表記が実にバラバラなのである。
時間帯を設定するために必要なのは、誰あろう、凪である。
佐々木巡査のファインプレーで、二人目・アヤネが来たのが14:40なのだ。この後、着替えをして、二人して……カナと凪が児童相談所を脱出するのだが、場所が新宿にある児童相談所(実際の住所は東京都新宿区北新宿4-6-1)。このまま、何の障害もなく、代々木会館に行けたとして、小学生の足でなら、一時間程度。サッカー選手としても鳴らしていただろうから、全区間ロングランで、30分程度で着いていたかもしれない。まあ、ここは大事をとって1時間としようか。
どんなに遅くても、16時には代々木会館に着き、帆高や須賀の乱闘を目の当たりにして、唯一動けていた安井が帆高に立ちふさがるのを認めて、踊り込んだといえる。
となると、須賀と帆高が会話したのは、15時40分ごろ。帆高が線路内を走ってほぼ数駅分(確定は、高田馬場、新大久保、新宿/目白も入っているだろう)を走破したのは、画面上では数分だが、実際には30分以上はかかっているとみられる。尚、最長距離で考えると、目白−代々木間は4.3キロ。帆高のペースで走っているとすればかかっても40分くらいだろうとみる。線路内侵入は15時くらい。いずれにしても、昼下がりであるはずだ。
ところが、初めに見えてくるドコモタワーの時計は、12:25頃を差しているのに、代々木に対峙しようとしたときの時刻は10時か、11時(実に中途半端な位置に短針がいる)で、時間が戻ってしまっている。
時系列通りなら、最初の時計表記は15:45、二番目は、長針をそのままとするなら、16:00なら、何とか納得できる。2番目の方が巻き戻っているだけに、ここは間違いなく修正をかけていただかないといけない。
尚、土砂降りになった瞬間に、ドコモビルの時計が映るのだが、このときの時刻は4時ちょうどくらい。結末はほぼ時系列通りだったと判断できる。

┐ーい、がれきはどこ行ったぁ―――wwwww<2019.12.12 追加>
これは、すでに2回目くらいで気が付いていた小ネタである。
帆高と須賀、警官隊が大立ち回りをするフロア。どう見たって、屋上から数フロア下である。たまたま拳銃がそこにあった=ほだひなが逃げ込んだフロアと同一であるということにしたとしても、天井が抜けてしまっているならば、少なくとも、それ相応の量のがれきがないと絶対におかしい。
上から俯瞰で見た時の映像は、帆高が窓際に座り込み、相対するような形で須賀が立っている。掃除でもしたかのように、そこにはきれいな空間が現出しているのだ。
もちろん「え、演出ですやん」(震え声)と言いたいことはわかる。曲との尺を調整する意味合いもあって、非常階段が建て増しされていることも百歩譲る。それでも、抜けた天井の跡形もないというのだけは決して譲れない。

一瞬の作画ミスも見逃さない!!<2020.2.21 追加>
帆高と須賀が対峙しているところになだれ込む警官隊、高井と安井。
その後の立ち回りで人数が一人減っていることはすでに述べているのだが、高井の拳銃の向きが異様なことにお気付きだろうか?
須賀が「誤解ですって……」と述べているときに、あろうことか、高井は彼に銃口を向けているのだ。
実は、この件、3回目くらいからもやもやっとはしていたのだ。ただ、「須賀自体も容疑者だ」と高井も思っていてもおかしくない。とはいえ、拳銃を持っているのが帆高であることは確定しているし、帆高の後ろから見たアングルでも、高井は銃口を帆高に向けている。つまり、一瞬であるとはいえ、須賀に拳銃を向けた高井は明らかに見誤っているといえる。

陽菜さんの服問題<2020.2.21 追加/2020.6.30 修正>
「なかないで、ほだか」
といって、陽菜は人柱になっていく。ところが、彼女はバスローブから一種にしてすり抜け、カナトコ雲の上にあおむけに転がっているのだ。
素っ裸のはずの彼女が服を着ている。当初は「着ているのがパーカーではない」を論点にしていたのだが、彩色の加減で、パーカーがくすんだ色になっていることを確認。服を着てカナトコ雲に上がっている点のみを指摘する。ちなみに、本来長靴で出ているはずの彼女がスニーカーを履いていることは追記しておく。

陽菜を取り囲んでいたサカナたちの意図
いよいよクライマックス。帆高は、空中高く飛び上がり、そして落下していく。
「陽菜さーん」
帆高の怒鳴り。そして陽菜のいるカナトコ雲の上では、陽菜はサカナたちに取り囲まれているのだ。
この描写とよく似た場面が、かの名作のワンシーンと重なってくる。「風の谷のナウシカ」のラストシーンだ。
王蟲を止めようと体を張ったナウシカは、しかし怒りに我を忘れた集団にはねとばされる。だが、助けた子供の王蟲が彼女に寄り添い、その献身に周りが気付く。触覚が何本も伸び、彼女の体は中空に掲げられ、命を注がれて奇跡の復活を遂げる。「その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」が具現化した瞬間だ。
では、陽菜の場合はどうか?陽菜の横たわった姿めがけてサカナの大群が次々に陽菜に取り付こうとしている。これが何を意味するのか?
人柱とするなら、彼女は、サカナたちの養分=補食される立場と考えるのが妥当だ。事実、サカナたちは透明になった陽菜の体をついばむようなしぐさをしている。あれが「食べている」と見るなら当たりである。
だが、サカナたちは、帆高の怒鳴りにあわてて散開している。加えて、陽菜の透明化も進行せず、元の体を取り戻す。
この一連の動きで、陽菜は「人柱」になり得なかったと判断できるのだ。帆高の闖入によって、陽菜は自分を取り戻したのだ。
そして、「重力が眠りにつく千年に一度の今日」、万有引力の法則なにするものぞ、二人のグランドエスケープが実現するのだ。

帆高が最初に飛び上がった場所はなぜ暗かったのか?
鳥居をくぐった帆高は、自分が天空にいると認識する。だが、そこは、陽菜が最初に天空に舞い上がったのとは違う、黒黒とした一種の闇の中に居るかのようだった。
陽菜との対比で比べてみるとわかる。オープニング。空に居た龍(のような雲たち)は、まるで喜ぶような声を上げていた。それは「おお、人柱候補がやってきたぞ」といわんばかりである。そんなこと、オープニングでばらすほど新海さんもばかではない。
ところが、帆高の場合は違う。天空に上がりこそしたが、それは彼を受け入れている、とは到底思えない背景であり、龍たちの怒っているかのようなうめき声にも表れている。そして、実際帆高は龍に飲みこまれている。

帆高が情念があったとはいえ、一種陽菜と同じように天気の子になりえたのかどうかはわからない。ただいえることは、彼にもそれなりの素養があった、ということである。そうでなければ上空に上がりようもないからである。

言わずもがな、の重力が思考停止する瞬間の多さ
田端駅そばの通路で、突風によって持ち上げられてしまう陽菜。だが、まるでスローモーションのように彼女はふうわりと降下し、着地する。この時点で、この作品は十二分にファンタジーだと見て取れるわけである。
そしてグランドエスケープ。ここも言うべきことはないだろう。もし本当に生身の人間なら、パラシュートもなしであのスピードで降下できるはずがない。

神津島に3クラスもあった謎
卒業式の黒板の落書き。3−3と大書きされてしまっている。神津島の人口で考えても高校生が3クラスも必要なほど高校生がいるはずもない(卒業式の人数でそれは十分証明できる)。設定ミスともいえるが、これが円盤で修正されるかどうかは見ものである。

保護観察処分とはいかなるものか?
はい。ここでWikipedia様のご登場である。→こちら
この表記によれば、帆高にも保護司なるボランティアが付いて、更生の手助けをしたとみられるのだ。
帆高が島から出ているそぶりがないので、保護司が身体ごと島に移り住んでいる可能性が高い。
それって、可能なことなのだろうか?
保護観察対象者と保護司が二人三脚で更生を目指すシーンしか思い浮かばないのだが、そうなるとボランティアといっている保護司にあまりにも負担が大きい。かといって、保護司の上司にあたる保護観察官が単身乗り込んでいるとも思えない。
まさか「保護司なしで適当に更生してね~~」なわけがない。ラスト付近は省略に次ぐ省略で突っ込みどころ満載である。

姐眦臺燭妨かう電車の閑散ぶり
この作品では、電車に乗っている風景とかは重要度が低いと思ったのか、同乗している人たちを積極的に書くことはしていない。前作「君の名は。」では、代々木を出る総武・中央緩行線の車内は立錐の余地もない雰囲気で描かれているが、今回一度たりとも満員電車が出てくることはない。
車内が描かれたのはいくつもあるが、この終盤の高島平に行く場面と、凪との初エンカウントのシーンでは、登場人物以外がかかれていないという奇妙な現象が現れる。しかも、高島平に向かう電車の中で、帆高は誰もいない車内で吊革につかまり立っている。
座らなかったのは、東京の変容ぶりをこの目に焼き付ける意味合いもあったとは思うが、彼がいくら責任感にとらわれたとはいっても、それをどうこうできる立場にはない。
そういえば!
そう。大人になった瀧も、閑散とした車内で座らず、扉に寄りかかり、右手を見ては「ずっと誰かを探している」と三葉を追い求めていた。座らない選択を瀧のみならず、帆高も選んでいることは単なる偶然だろうか?


私的には「いかなる名作も、矛盾を内包してこそ名作然としたものを感じ取れる」と考えている。天気の子もこれだけのツッコミどころがある作品だったとは、大半の人が気が付いてないんではないか、と思う。
いずれにせよ、そろそろ徹底解析も終わりにしたいところである。