新作2作品は、案外な部類に列せられることとなった。
たまあに「自分だけがそう思ってる?」と、Yahoo!レビューなども確認するが、少なくともこの2作品に関しては、自身の見立てである「なんかモヤっとする」ファーストインプレッションは正しいと知らされる。

〆に「天気の子」を持ってきたのは、時間帯のせいではなく、そういうスケジューリングにして、リセットしたかったからという部分が大きい(ちなみに「君の名は。」は朝イチ回と夕方回。「天気の子」は昼一回と夕方回。よって、君縄がトップに来たのは時間帯のせいである)。

館内は、男女ソロ一人ずつ(言わずもがな、当方が男性ソロの唯一人)、カップル二組、そして男性20代後半3人組。彼らが私の後ろの列に陣取ったので下手に動けなくなったのだが、いざ映画が始まってしまうとそんなことはすっ飛んでしまう。

ここ数回の鑑賞での当方の動きは実におとなしいものだ。ちなみに5/31の前回は、とうとうすべてのシークエンスで泣くという感情の発露が一切見られず、オーラスの「大丈夫」の流れるラストシーンですら、涙腺はほぼ反応しないのだ。
しかし、今回は、ちょっと様子が違っていた。
ラブホテルで抱き合うシーンはすごくしんみりしたのだ。帆高が言う、「陽菜さんはいなくならない」というセリフがガツンっと響いたのだ。
そうなると、山手ランニングも結構こたえてくる。ちなみに以前zip!でのアフレコ秘話が公開された時、帆高役の醍醐君は、なんと、このシーン収録の際、事前にスタジオ周辺を走って、息も荒々しい状態で録音に挑んだとわかって、「演じるってこういうことなのか」をまざまざと見せつけてくれた。そうした裏話を知ると深みがより増してくる。
そしてグランドエスケープ。帆高のどなりがストレートに刺さる。
「青空よりも、オレは陽菜がいい。天気なんて、狂ったままでいいんだ!」
これがあの危機的状況で言える帆高。そして、例の「雲レイヤー入れ忘れた」シーンでは、実際雲の影が映っているシーンもあるので、この時点で気が付いておくべきだったか、と思わざるを得ない。

ラストシーン。
すべてを達観した私にとって2回目の泣かないチャレンジだったのだが、それは見事に成功した。
なぜ泣かずにしっかり受け止められるのか?帆高に寄り添いすぎないことができるようになったからかな、と思ったりしている。
ただ、「大丈夫」はエンディングをかざるにふさわしい曲として、一二を争う出来であることは間違いない。やはり野田洋次郎はすごすぎると再認識させられた。

一日四本。2本旧作という点を差っ引いても、場内が満席に彩られることは日曜日なのに遂に訪れなかった。実際来場者数は一上映10人平均としても400人程度でしかなく、ロビーが混雑する時間帯もついぞ訪れなかった。それで劇場が回していけるのか?まだまだつらい状況が残ったままの興行界は正念場を迎えていることだろう。