2020.10.16から公開された、「鬼滅の刃 無限列車編」の入れ込みが止まらない。
すでにこれだけの記録を樹立している。
・公開初日入れ込み 910507人 興行収入12億6872万4000円
・単日入れ込み記録 127万0234人(10/17)、次点が123万9752人(10/18)
・土日入れ込み 250万9986人/33億5439万2750円
・オープニング3日間総計 342万493人/46億2311万7450円

その後も、日々30〜40万人前後を動員、2週目週末土曜日の24日も、「興行収入を見守りたい!」サイトで85万人弱を記録してしまう。
着席率が落ち着いてことを考えると、満席だらけ、とまではいかなくなってきたようで、来週の10/31・11/1の週末が一つのピークになりそうな予感がする。それでも、もうすでに一大興行を成し遂げたのと同時に、こんな大規模箱割はもう二度と組めないことを考えると、この記録自体が破られることはないと断言していい。

その一方で、新作はもとより、旧作の収束ぶりの激しいことは仕方のないことと思われがちである。世が世なら、もう少し入ってくれてもいいはずの「きみの瞳が問いかけている」も、データ10万には程遠い3.5万、宗教色の強い「夜明けを信じて。」も2週目で急速にしぼんだ。ところが、「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、箱設定も不遇な立ち位置ながら、土曜日の入れ込みが着席率が5割越え、日曜日も大健闘しているとみられる。

当初の予定では、109エキスポでimax鬼滅を決める予定だったが、大幅に寝過ごしをやらかし、あえなく断念。旧作ではやはり6週目に突入したヴァイオレットちゃん分を補給しようと思い立ったのだった。
向かった先は、「鬼滅」に汚染されていない大阪ステーションシティシネマ。実は、鑑賞も初めてだと記憶している。ところが、鬼滅除けをしているにもかかわらず、ロビーは客の姿が結構見られるのだ。「きみの瞳」あたりの効果のようにも思うが、ここまで待機客がいる理由がよくわからない。
空き席ほぼなしとなった13:40分の回を予約、いち早く観客動向を取るべくスクリーン入り。
すると、入ってくる入ってくる。女性ペアの入れ込み数は特筆すべきレベルにまで伸長、もちろんメインを引っ張るのはソロ男性だが、今日の最重要驚きポイントは、70歳代の女性ペアの来訪だった。実は『寅さん』シリーズの再上映をやっているのだが、タイミング的にも違っている。いずれにせよ、「まちがってるんじゃないの?」と思ってしまったのは偽らざるところだ。10代・20代の来訪が大半を占めたこともあり、20代後半に平均年齢を取る。尚男女比はやや女性優位と判断できる。85%余りの入れ込みににんまりとする。
 
女性ペアを分断したようになった座席設定になってしまったので、快く二人を隣どおしにさせてあげる。全席オープンにしているから、取りこぼしもなく、うまい具合に鑑賞で来ていた。左隣のペアは、「ヴァイオレットは初めて」という言質から「ははん、鬼滅は見てきた口だな」と推定。右隣の女性ペアも、それ相応に感涙していたようだった。
2週間ぶり/7回目の鑑賞は、やっぱりどこからでも涙腺が過剰に反応してしまうから始末が悪い。しているのが不織布マスクなら、即座に使い物にならなくレベルの鼻水で閉口する。邂逅のシーンは、本当に正視できないほどになってしまったのだが、一番の号泣シーンはユリスとリュカの電話の会話シーンである。「ずっと友達だよ」でドバーーーッである。本当に「号泣可能上映」があるのなら、やってほしい。感情の発露を押し殺して歯を食いしばりながら見るのはやはり精神的にも応える。

二桁が目前となったのだが、あと3回、積めるか、否か。焦点はそこに絞られてきた。