多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

自動車

いや、やりたいことはわかるけど……

時間はややかかってしまったが、2700万人越え/371億を優に超えている「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」。
テレビアニメーション初放送が2019年、漫画単行本発売開始が2015年ということで考えると、確かにかなりの国民がこの漫画・アニメ・映画に触れたといえるわけで、時々聞くラジオの中でも、パーソナリティーがドはまりしているだの、泣けるだのと言った言質を耳にすることがいまだに起こっている。

2020年10月公開の映画も気が付けば間もなく半年。さすがに初動のころの勢いはなく、水をあけられた2位をキープはしているが、週間20万人程度と大幅に落ち着いてしまい、4月予定のコナン新作(去年公開予定の新作)のころには、さすがに公開終了しているのではないか、と思ったりする。

その鬼滅の刃のコラボっぷりは、例えばダイドードリンコの経常利益を数倍に押し上げたり、回転すしチェーンの収益アップに寄与したり、と「組めば必ず当たる」稀有なコンテンツにまで昇華している。
→ダイドーの缶コーヒーに関連した、「鬼滅の泉」さんサイトの記事を貼る。
蒸気機関車の前面に「無限」とプレートを付けて列車を運行すれば、それだけで予約が殺到、竈門家ゆかりとされる神社も観光客の来訪で盛況。だが、これで終わりではなかった。

→「よもやよもや」(煉獄杏寿郎)の、トミカとのコラボが記事になっている。

種車は、炭治郎/禰豆子は、兄弟ということもあり、炭治郎がトヨタ86、禰豆子がスバルBRZ。善逸は、「雷」=電気、という連想で日産LEAF。ここまではモチーフ選定としてわかりやすいのだが、伊之助のスバルフォレスタの画像を見て、腹抱えて笑ってしまった。ネットでは「猪突猛進なんだからプリウスでないと」と、結構ウイットのきいたコメントも見られたのだが、骨太で、伊之助らしい車種といえなくもない。尚、サンバートラックの、キッチンカー仕様は、カナヲモチーフ。

いや。
まあ、わかるよ。
「こうまでして売りたい」という気持ちは。
でもね。
彼らが自動車に乗るなんてシチュエーションはどこにもない。むしろ、この二次創作が、リアルに発展しそうでむしろ怖い(このカラーリングの86を売りに出したら、トヨタさん、見直します!!)。
ものが売れにくくなっている現代にあって、コラボが堅いのはわからないでもないが、節操というものを感じられなくなっている現実に少し頭を抱えてしまっている。

2017東京モーターショー雑感

バブル絶頂期に日産P10を購入し、様々に乗り潰しもし、それこそ、私とともにダイエー店舗を知りつくしていたその車とも別れてからこっち、自家用車というもののあまりの贅沢度合いに呆れて、いまのところ、必要な時にレンタカーで済ませているのが現状である。

実際、20代の時とほぼ同様の年収(少し今の方が上か)、なのに入用なものは次から次に出てくる。あの当時の自分が今を見たらびっくりするだろうし、その逆で今の自分が在りし日の自分を見たら「なんともったいない」と嘆息していたであろうことは想像に難くない。

それでなくても、月々の月賦払い同様の携帯料金にあくせくしないといけない状況が訪れるとは思いもよらなかった。ただの通話アイテムから情報端末に。だからこその料金アップだが、この部分は意外に堪えている。
そして、今の若い世代が車になびかなくなっている原因の一つが、この携帯料金+ゲーム内課金による出費の増大にあるとされる。給料丸ごと課金する廃課金レベルの人が車などもてるはずがない。今の時代が車離れを引き起こしているといっても過言ではない。

1990年代後半から2年に一回の恒例行事となっている東京モーターショーだが、もはや車に対して情熱も失っている小生は、ただ惰性で行っているといっても言い過ぎではない。それでも前回2015年の時は、マツダブースで見たRX−Visionがすべてをもっていってくれて、「観てよかった」といえたのだが…
今回の各社には、言っては何だが「目玉」が一つもないのである。これには正直驚いた。
トヨタは、情に訴えかけるPVで感動を呼び起こそうと必死。日産は、前回とどこがどう違うのかわかりづらい自動運転技術の陳列に躍起。軽で押しまくりたいダイハツやスズキはそこそこに魅力もあったのだが、どうせ売る気なしのコンセプトカーが、もはや食傷気味。マツダは、RXVisionのリファイン型を出してきたのにデザインはやや劣化。三菱は、それでも自動車に対する情熱を失っていないといえるのだが、パジェロに続く軸が見当たらず、こちらも今後に期待が持てない。
だが、今回どうしてもモーターショーに行きたいとさせた一台の車がある。「IKEYA FACTORY」の放った車がそれである。
TMC2017_01
TMC2017_02
TMC2017_03
TMC2017_04


公道を走ることのできるレーシングカータイプの車。これを日本のカロッツェリアが作り上げたことに素直に驚く。私がシャッターを切っているそばで社長の池谷さんが車を感慨深げに見守っていたのが非常に印象に残っている。

今回で東京モーターショーを見るための遠征は終わりにしてもいいかな、と思っている。車の技術が一定のレベルを超え、もはや新機軸が出てくるとは言えそうにない。これ以上の進展が期待できないから、行く/見る価値のあるものが拾えるとは言い難い。今回はこの車があったのでどうしても、という動機になったが、次回に同じ気持ちが勃興するような車が出てくるのか、どうか…

2015.11.4 東京モーターショー観覧記(11) アツさはマツダ並み? ヤマハ編

トヨタを見終えて、終わりかぁ・・・と思った刹那、ヤマハを見逃していることに気が付き慌ててホールに戻る。
実は、前回以来、注目してみているのがココヤマハのブースである。

すでに前回の時点で、4輪には細々ながらチャレンジしていることが明らかになり、前回の時のブースでも、「売る気満々」とばかりの試作車が出ていた。

そう。FIでもエンジン提供で定評のある当社が4輪製作に名乗りを上げる日は近いのではないか、と勝手に思ったりもしたものだが、今の日本で、新規メーカーがおいそれとシェアをぶんどれるほど甘くはない。それにラインを作るとなった時の巨額投資に、完成車を試すテストコースなども4輪仕様に変更しないといけない。「作ってはいおわり」で済まないところがあるがゆえに、自動車産業は、どの国でも戦略的な位置づけになっているのだ。

では、今回のヤマハの展示はどうだったか。
ぶっちゃけ、前回ほどのインパクトは薄らいでいた。とはいえ、リファインした感じのある、スポーティーカーを参考出展。前回が、ちょっと薄っぺらい感じのした、軽自動車然としたスタイルとは一線を画しているあたりに、本気度がうかがえる。
TMS2015_23


はっきり言ってしまえば、日本で今から「4輪のヤマハ」というブランドイメージを構築するのは難しい。モータリゼーションがいまだ深耕していない東南アジアの国などで工場を作り、売り込むのが手っ取り早いと思う。もちろん、「そこまでやるつもりがあるか」という前提でだが。
「楽しみ」や一種の「趣味」でコンセプトカーは出してほしくない。我々は、「こういうのを作るからには、いずれは売るつもりなのだろう」と想起するからである。そして、それが国内であれ国外であれ、売り出されれば、応援したくなる。もう少し、4輪への進出が速ければよかったのに、と思わずにはいられない。
ヤマハの4輪が絵空事やショーでのモックアップに終わらず、実際に公道を走る姿は、F1に挑戦した会社の方針にもつながる。実現してほしいものだ。
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