多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

映画

2024.3.24 ドリパス案件 「すずめの戸締まり」46回目鑑賞記

正直危なかった。
「ドリパス」という、リクエストからの上映決定、一定数の購入履歴を持って上映に至るというスタイルの"貸し切り"(表面上はそうは謳っていないが、劇場窓口での購入ができない/2日前で購入締め切りという形態なので、そういう認識で間違っていないだろう)での鑑賞は、飛び込みで向かえない窮屈さもあって、ついつい予約を忘れそうになっていた。
日程である、3/24(日)にリマインダーは設定していたが、予約締切のタイミングを記しておくべきだった。かくして、締め切り約10時間前に購入に至って何とか胸をなでおろす。

もちろん、当方は正装(スーツ・ネクタイ+革靴)でTOHOシネマズなんばの別館に向かった。しかし、全然埋まっていないのだ。この作品に関しては、売れようが売れまいが「上映決定」とアナウンスされているので、むしろガラガラの館内で見るのも乙なもの、と言えなくもないが、正直もったいない、という印象だった。
かかれている通番が「0024」だったので、おそらく当方購入時点で24組か、24名。最終的に館内は30人いない状況で、おそらくこの発券コードの頭4桁の数字はそういうことなのだろう。

いきなりのマナー告知。ますます"貸し切り"という形態上映との思いを新たにする。すんなり映画泥棒が来て、映画が始まる。
実に半年ぶり(2023.10.5が最終鑑賞)の鑑賞、そして、2024年も鑑賞ということで、3年連続鑑賞が確定した。ストーリーも何もかも、手の内なのに、草太の最後の祝詞、子すずめと今鈴芽の邂逅、ラストカット前の「カナタハルカ」の歌詞に、泣かされるのだ。本当に始末の悪い映画である(褒めてますwww)。

原菜乃華さんは「恋わずらいのエリー」に、松村北斗さんは、上白石萌音とのダブルキャストで「夜明けのすべて」に出演している。新海作品で魅力を引き出されたキャストが、映画界を席巻している。極めつけは、「ゴジラ −1.0」の神木隆之介だ。新海監督に関わるとヒット作に恵まれるのは、3タイトルとも同じだった(森七菜嬢は、「四月になれば彼女は」に出演している)。
次の作品でだれが起用され、どんな内容になるのか……それだけが楽しみになってきた。

2024.3.22 「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」前編鑑賞記

こんなクソ長いタイトルの映画、そうそうお目にかからないだろう。それも「デ」だらけ。8個も入っている。上映紹介時、生声の人が噛みまくる、厄介な一本である(自動音声系はそんなことないけど)。
原作ありで、しかもこんなタイトル。誰が「これ、映画にしようず」なんて提案したんだろうか……そのうちPあたりのインタビュー記事でもあったら、引っ張ってきたいと思う。

しかし、3/22も、別の公開初日映画である、川村元気原作小説の「四月になれば彼女は」と、初日鑑賞でどうしようか迷って、結局こちらに軍配を上げた。

館内は、それなりに女性陣を拾いつつも、20人足らず。夕方回であったことは割り引くとしても、やはりそれほど訴求しているようには見受けられない。

さて映画の中身だが、正直初見の段階では「わけわからん」というアウトラインが圧倒的に頭の中を占めてしまう。その理由の大半が、宇宙からやってきた異星人とその円盤の理由と目的が一切不明なまま、ストーリーが進んでしまうことにある。
冒頭で、ファーストコンタクト時に米軍が特殊爆弾を使ってしまったことで都心に多大な被害をもたらしたことは言われているものの、そうなった経緯やそれを使った理由も示されない。つまり、序盤から結構躓いてしまうような展開になっているのだ。
そしたら、女子高生と教師のただならない関係性が提示される。そこから女子高校生5人組のアオハルっぽい日常風景が描き出されつつも、背景にある円盤、部品のようなもの、異星人が憑依したかのような人間、劇中でいわれる「イソベやん」(ドラえもんオマージュ)の秘密道具との関連性、小学生時代の宇宙人との邂逅、そこに至るまでの日出とオンタンのかかわりが描かれる回想、と、それなりにシーンはあちこちに飛ぶ。
こういう、難解に分類される作品を見る人の大半は、相当読解力があるか、原作履修者だろう。特に、宇宙人と出会ってしまってからの小学生の邂逅シーンから、この物語が、実はとんでもない方向に進んでいくのだと理解できるので、「ただの女子高生の5人組の友情物語」だけではなかったのか、となっていく。
果たして宇宙人は、地球に、日本に、仇なす存在なのか、それとも……ラストカットでバラバラと落下する彼らに言いようのない感情を抱き、続編となる後編はどうなるのか、気になるクロージングも良かった。
実はこの作品、初見時点では採点は保留にしてある。無理に、というなら90点(やや良の評価)にしておくが、これとて、後編を見てから趨勢を決めたいと思っているからである。
幾田りらと、あのちゃんの掛け合いが全体を支配する作品であるがゆえに、彼女たちの力量に不安を抱いていたが、十分及第点だった(激賞レベルとは違うが)。その上手さがどこからくるか、を考えたとき、作詞も出来る人は、脚本の裏に潜む感情や深い意味をなんとはなく理解し、演じられるのかな、と感じたりしている。
そして、日出の父親役・ノブオに、津田健次郎が投入され、その隠し切れないイケボがまたもスクリーンを席巻していた。そして、何より、久しぶりの「当たり」の、吉田玲子脚本だった。

2024.3.20 「FLY!」鑑賞記

ここ最近、PIXERはじめ、洋画系のアニメーションとは相性が悪い。「マイ・エレメント」、「ウィッシュ」……唯一の当たりと言っていいのは「マリオブラザーズ」くらいだ。
いくらILLUMINATION の製作といったところで、当たりな部分を見出しにくい。そんなアウトラインの作品が「FLY!」である。ちなみに原題は、「MIGRATION」で、移動とか、動物の渡りを指す英語である。珍しく、邦題の方がシンプルでわかりやすいという逆転現象が起きている。

恐らくだが、有史以来の3D鑑賞となった。そのせいかわからないが、観客数は、10人に満たないガラガラぶり。「まさかの外れか?」が頭をよぎる。

臆病者の父が一念発起、渡りをすると言うきっかけからの、ジャマイカに向かうロードムービー的な作品だった。
この手の作品は、大団円に決まっている。つまり「目的地にどうあれ到着できる」のはお約束なのだ。だから、一筋縄ではいかないストーリー展開が要求される。どんな困難が待ち受けるのか、それをどう解決させるか?
旅の途上で、サギの老夫婦と関わったり、鳩のオヤブンといろいろあったり、捕らわれのインコや、食肉処理される寸前のアヒルたちを仲間に引き連れてのにぎやかになる絵面とは裏腹に、BGMが鳴りっぱなしの、よく言えばノンストップ、悪く言えば落ち着けない画面設計にせざるを得なかった部分は、減点の対象になってしまった。
それでも、渡りをしながら雲と戯れる一家、出荷を阻止するダックス、兄弟思いのグェンと、評価出来るポイントもそれなりにある。特に、人間と絡まざるを得なくなる、シェフとの追いつ追われつのチェイスはお子様とかには受けがよかったんではないだろうか?
得点は、様々な要素で加点より減点部分が目についてしまい、82点と、今作も当方的にははまらなかった一本になってしまった。第一の試練がそれほど怖いものではなく(善意でやっている可能性が少しでも感じられた)、移植に成功してしまうダックスの羽根、そもそも風切り羽根を切って飛べなくしているはずのアヒルたちが飛翔できている奇跡、無理にも程があるヘリでの擬闘とかにどうしてもツッコまざるを得ない。ラストシークエンスのおかしすぎる設定にも開いた口がふさがらなかった。
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