多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

映画

2019.7.21 TOHOなんばで映画三昧(2) 天気の子3回目は早くもIMAX 

IMAXの凄さを体感したのは、わずか2週間だけで、その後再上映ももままならない「君の名は。」が最初である。
間もなく公開の「ワイルドスピード」は、今回はシリーズの内容が別もの(スパイアクションじゃねーかwww)になっていることを承知の上でIMAX一本やりで見る予定にしている。
日曜日の劇場は、阿鼻叫喚の地獄絵図になろうとしていた。「天気の子」のみならず、「トイ・ストーリー4」も売りきれ寸前まで入れ込みが発生。つまり、劇場自体がパンクしないまでも、処理能力の限界を感じ取っていた。
当方も嬉々として「売りきれ」証拠写真を撮りまくる。14時のIMAXは当然、通常版も、直近3上映回が売りきれている。
やや前より、右翼に席をとったが、隣には、40代女性が座ってくる。まあ、静かに鑑賞してくれそうで何より。

IMAXの真骨頂が見られるのは、いきなりのタイトルの消失。恐ろしいほどなめらかで、すべてが雨粒のように消えていくのに、ため息しか起こらない。
神宮外苑花火大会のシークエンスは、たださえきれいなのだから、IMAX仕様のそれは、もう感動を通り越して泣けてしまう。もちろん、ヒルズの屋上で夕日を我々も観るのだが……それまでの陰欝でグレーな世界からの転換に私は息をのんだ。
代々木会館での大立ち回りも、埃の一つ一つまで丁寧に書き込まれているのを確認して驚きを隠せない。帆高が天空に舞い上がり、落ちていくシーンもただただ綺麗だった。

そしてラストシーン。高校生になっている陽菜のぱっと華やいだ笑顔に私は胸を射抜かれた。自然と涙がこぼれてくる。「もう大丈夫だよ」。そこには、そう言われて、全然大丈夫じゃなくなっている中年男性がいる。

大音響で迫りくるシーンは、「お願いっ」からのトラック爆発シーン。これはさすがに内容分かっていても腹の底までずしりと伝わってくる。赤系の鮮やかな発色がない分、苦戦するかと思われたが、メリハリはちゃんとつけているからすごい。

今とりあえず、ここまでの3回をかみしめているところである。世の中の解析衆に負けじと当方も下書きをそろそろ始めようと考えている。

2019.7.21 TOHOなんばで映画三昧(2) 天気の子2回目鑑賞記 

初見で概略はわかったものの、行動原理や感情の起伏に若干の腑に落ちなさのあった「天気の子」。
わずか中一日、公開3日目にして早くも2回目鑑賞の運びとなった。
「凪待ち」を終わらせて、フロアーを戻っていくのだが、すでに2番では入場が開始されていた。それならば、あえて出口に戻らずともそのまま入場しちゃえ。
で入ってみるのだが、もうすでに7割強が着席済み。よって完全な観客動向データはとれなかった。
仕方なく場内をブラウジング。明らかにカップルの比率が高い。「君の名は。」も、デートムービーとして成立していたと聞くのだが、隣のカップルが妙に受けがよく、私はそれにほほえましさをたたえつつそのたびごとに「ありがとうございます」といったりしていた。
男女比はとこれまた場内を見ると、女性ペアの数もかなり散見。イーブンとまで盛りたくはないが、男女比は5.5:4.5で男性がやや優位と見た。平均年齢は、10代後半の鑑賞数がかなり伸長したこともあり、20代前半~25歳と設定した。

中一日の2回目。
わからないところや気になったところが多すぎるのだ。この作品を初見で完全に手の内に入れるのは至難の業だろう。
前作「君の名は。」の場合、10回程度見てようやく正確な判断ができるようになり、25回見てもまだ物理的におかしいところを見つけたりするなど、深さでは今までの作品の中でも群を抜く。
だが「天気の子」に今のところ、大きなストーリー上の欠落点は認められない。それはまだ数回しか見ていないから、ではなく、本当に薄いからこそ目立たず、見つからないのだと思っている。

この薄いストーリーを補完するのが、個々人の感情の起伏だったりする。例えば、突然泣き出す須賀。それは、連れ添っていた妻を思い出して流す涙であり、一途な彼の性格がそれだけでわかる。
そしてクライマックス。口噛み酒トリップよろしく、帆高が空に舞う。そして、愛しい陽菜との再会。だが、これは、3年ずれていた前作の出来事ではなく、せいぜい半日程度の別れからの再会という設定になっている。それでも、その前の夜の、ラブシーンこそないが、熱すぎる抱擁が我々をドキッとさせると同時にこんな直接的な表現をこの場面で持ってきたのだった。

それでも、グランドエスケープが、2年半たった再会のバックに流れる「大丈夫」が感情をさらに高みに掻き立てる。彼らは「それ」を選んだのだ、と。

2回目を見て、帆高の陽菜を思う気持ちがダイレクトに入ってくる。そして確信する。

  「やはり名作だった」

と。
真っすぐすぎる帆高を応援したくなる。彼には陽菜しかいないのだと知る。それは、単に二人が似たものどおしで引き寄せあったからに他ならない。
「よりあつまって形を作り、捻れて絡まって、時には戻って途切れ、また繋がり。それがムスビ、それが時間」。
神職一族の祖母のセリフがリフレインする。二人は初対面から結ばれるべくして結ばれたのだった。

さあ、ここまで理解出来たところでランキングだ。
「劇場版FF14」を越えているか、と言ったら、それはない。すでに書いてある通り、ストーリー面でかなり薄く、結果感動したり号泣できているのは、歌詞にそれらを動かされているところが大きい。よって「君の名は。」越えもない。7月からの下半期では確かに堂々の一位だが、今後出てくる作品に持っていかれる可能性は非常に高い。
とりあえず、2回見れた。ほぼ手の内に入ったところで、IMAX版に挑戦。どんな感情が発露するのか?

2019.7.21 TOHOなんばで映画三昧(1) 凪待ち 鑑賞記

今まで、私は、「君の名は。」の全盛期のこのような状態を知らない。
私自身の初見は2016.10.1。100億突破の、非ジブリ系アニメーションということで、「そんなにすごいなら」という軽い気持ちで見に行った。

それが今では、月に一回、どころではなく、週に一回は劇場に出かける状態。話題作のうち、シリーズものはできるだけ敬遠しているのだが、それでもそこそこに本数/作品数だけは積んでいる。そう。映画鑑賞が趣味のようになってしまったのである。
「天気の子」は、そんな私に対する一種の"挑戦状"だった。
 "今までよくスクリーンに対峙してもらってくれた。様々な作品に触れたことで見る目も変わっただろう。だとしたら、この作品も、その広い視野でもって評価してくれればそれでいい。では、始めていただこうか"

そして初見。千々に乱れる感情、答えの見つからない内容。ストーリーはこんなに平易なのにどうしてここまで難解なのだろうか、と思い悩む時間帯があった。

クールダウンする目的も兼ねて、評価が高く、今や一種"時の人"カテゴリに属する香取慎吾氏主演の「凪待ち」を鑑賞することにした。
なんば8番は、朝一一回のみのこの作品に大勢が参集した。おそらく満席に近い入れ込みになっているはずだ。平均年齢は、香取ファンが多勢を占めたのか、50代後半。男女比は、ソロ女性の比率の高さで、2:3で若干女性優位。

ストーリーを簡単に言うと、とてつもない自堕落な男性が、田舎の人情に触れて、改心し、生きていくという単純明快。そこに愛する人の死といわれなき誹謗中傷、裏切り、妬みがこれでもかと謳われる。
正直、善人は、身内だけ、という恐ろしさ。義理の……とまではいかなかったが、父親にしたところで、当初は受け入れてもらえなかった。その代わり、リリー・フランキー演じる小野寺だけは陰になり日向になり援助の手を差し伸べる。その過剰ぶりに「おや?」と感じた違和感は、最後半のとてつもない事実の提示でうならされた。

とはいえ、この事実に至る前提条件が何もないのである。理由が必要だとは思うのだが、一つ上げるとするならば、誰も知らない「行きたかった島」の所在地をすらすらいえる小野寺。そこまで親密になっていたということが言いたかったのだろうが、その間隙がないうえに、ほのめかす描写もないので少し説明不足には映った。
それでも93点は差し上げたい。
なんといっても、ギャンブル断ち(競輪)しているのに、ちょっと金を手にすると、悪い虫が出てきてしまう。それをカメラを倒して「堕ちていく」風に見せる描写には喝采を惜しまない。
ピントを発言者に合わせるテクニックも、長回しを意識しつつも、その人の感情をクリアに映し出す。面倒くさい要求だが、これができるのが白石組なのだろう。

面白いとは到底思えん位、くず人間たちの"狂演"がみられるところでは、例えば印刷所の社長にしたところで完全に疑ってかかっており、田舎社会の封建制、よそ者を受け入れない頑固な土地柄というものをまざまざと見せつける。挙句刑事まで。これで平常心でいろという方がどうかしている。
婚姻届けを海に流してエンドなのだが、この際のバックの映像は、いやがうえにも「津波」の恐ろしさを描いている。救いのあったラストでもあったし、読了感はなかなかあった。
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