初見の鑑賞記で私はこう締めくくった。
「キミコエ」クラスの、ヒットもしないまま埋もれていく類の作品ではないことも明らか。早晩、アニメ界隈がざわつくレベルの作品になることは確実だろう。というわけで、ようやく、2018年当方の映画鑑賞の中で暫定的ながら1位と言いたい作品が出てきた。
とはいうものの…後に出てきた「リズと青い鳥」の恐ろしいまでの出来の良さにこの作品ですらかすんでしまいそうである。ちなみにいまだに本作とリズとの一位争いに決着はつかないままである。
しかし、4回目鑑賞というこれがほぼラストになりそうな予感のする当作品の劇場での対峙。「4回」も見たのである。
巷では、ひとつの映画を複数回観るのはそれだけで特異だとされている。何となれば、それほど入れ込むことが普通ではないからだと思っていたし、事実私自身が「複数回観よう」と思った作品に出会わなかった/あったとしてもそこまで行動を起こすことはなかった。
それがどうだ。
気になった映画は、複数回観るのがデフォルトになりつつある。最多は言わずもがな、の「君の名は。」だが、「キミコエ」の9回、本作「さよ朝」4回、などなど。
とにかく良作に知り合えたなら、解析云々別にしてスクリーンに対峙することを止められなくなってしまったのだ。
「さよ朝」という作品は、いろいろな解釈ができるというところが特徴なのだが、そういう映画にはそうそう出会わない。家族愛、親子愛、血のつながり、生と死、人間の加齢と精神的成長、新たな命と消えゆく命、戦闘と出産。マキアとエリアルのような親子関係も、レイリアとメドメルのような破滅的な関係も、対比としてみてみると非常に深さを感じ取ることができる。血のつながりが大事ではない、逆に血が繋がっていても報われない親子関係もあるのだと知ると重さを実感できる。
それを感じに、またしてもサンサン劇場に向かう。貯めたポイントで見ることができると知って、ここはポイントで。チケットを押さえて近くのラーメン店で食事。
19:50スタート。購入時は8人だったが、順調に埋まり25人程度が鑑賞する。ほとんどがソロだったのだが、カップル1組、男性ペア1組が別にいた。
それにしても、これだけ客が呼べるのである。一応ファーストランという時間帯ではないが、まさに老若男女が集った、という言葉が実にふさわしい。私の右隣、通路を隔てた先には、私よりやや年上の白髪の男性が座ってきたりする。それだけで、この作品の持つ吸引力が説明できてしまいそうである。
2018年のアニメーション映画はこの作品で幕開けたといってもいい。だが、それは本当に始まりに過ぎなかったのだ、と後で知らされる。作品個別には、いまだに感涙ポイントで感情を抑えきれなかったりするのだが、それを序盤/中盤/後半/ラストとちりばめてくる段取りの良さ。そりゃ名作と言われて当然だろう。
満足しつつも、「これで最後か」という思いもよぎる。ソフト購入3タイトル目に至るかどうか。
「キミコエ」クラスの、ヒットもしないまま埋もれていく類の作品ではないことも明らか。早晩、アニメ界隈がざわつくレベルの作品になることは確実だろう。というわけで、ようやく、2018年当方の映画鑑賞の中で暫定的ながら1位と言いたい作品が出てきた。
とはいうものの…後に出てきた「リズと青い鳥」の恐ろしいまでの出来の良さにこの作品ですらかすんでしまいそうである。ちなみにいまだに本作とリズとの一位争いに決着はつかないままである。
しかし、4回目鑑賞というこれがほぼラストになりそうな予感のする当作品の劇場での対峙。「4回」も見たのである。
巷では、ひとつの映画を複数回観るのはそれだけで特異だとされている。何となれば、それほど入れ込むことが普通ではないからだと思っていたし、事実私自身が「複数回観よう」と思った作品に出会わなかった/あったとしてもそこまで行動を起こすことはなかった。
それがどうだ。
気になった映画は、複数回観るのがデフォルトになりつつある。最多は言わずもがな、の「君の名は。」だが、「キミコエ」の9回、本作「さよ朝」4回、などなど。
とにかく良作に知り合えたなら、解析云々別にしてスクリーンに対峙することを止められなくなってしまったのだ。
「さよ朝」という作品は、いろいろな解釈ができるというところが特徴なのだが、そういう映画にはそうそう出会わない。家族愛、親子愛、血のつながり、生と死、人間の加齢と精神的成長、新たな命と消えゆく命、戦闘と出産。マキアとエリアルのような親子関係も、レイリアとメドメルのような破滅的な関係も、対比としてみてみると非常に深さを感じ取ることができる。血のつながりが大事ではない、逆に血が繋がっていても報われない親子関係もあるのだと知ると重さを実感できる。
それを感じに、またしてもサンサン劇場に向かう。貯めたポイントで見ることができると知って、ここはポイントで。チケットを押さえて近くのラーメン店で食事。
19:50スタート。購入時は8人だったが、順調に埋まり25人程度が鑑賞する。ほとんどがソロだったのだが、カップル1組、男性ペア1組が別にいた。
それにしても、これだけ客が呼べるのである。一応ファーストランという時間帯ではないが、まさに老若男女が集った、という言葉が実にふさわしい。私の右隣、通路を隔てた先には、私よりやや年上の白髪の男性が座ってきたりする。それだけで、この作品の持つ吸引力が説明できてしまいそうである。
2018年のアニメーション映画はこの作品で幕開けたといってもいい。だが、それは本当に始まりに過ぎなかったのだ、と後で知らされる。作品個別には、いまだに感涙ポイントで感情を抑えきれなかったりするのだが、それを序盤/中盤/後半/ラストとちりばめてくる段取りの良さ。そりゃ名作と言われて当然だろう。
満足しつつも、「これで最後か」という思いもよぎる。ソフト購入3タイトル目に至るかどうか。