ついに!!
深夜時間帯アニメーションに関しても、書かねばならない事態におかれてしまった。それだけ、「よりもい」こと、「宇宙よりも遠い場所」は、昨今の「高二アニメーション」の中でも傑出した出来を誇っていた。
何しろ女子高校生たちが向かう場所は「南極」なのだ。高校生には難しいとされる極地探訪。今回ばっかりは、いくら聖地とはいっても「おいそれ」とは向かえない場所なだけに、取材対象を誤ったのかな、とさえ思う。
それでも、電車(東武)の描き方が雑だった割には、群馬・館林、茂林寺前駅などは意外にきっちり描かれている印象を受けた。
実質、前回12話の大感動が残っている最後のシークエンスとするには、少しトーンは落ちてしまっている。しかし、この一連のドラマを通じて、キマリは最も成長し、報瀬は目的を果たし、結月はかけがえのない友人を作れ、日向も、彼女たちと関わってよかったと思えている。4人に登場人物を絞ったところはよかったし、感動できるいろいろな小ネタを撒いたところは、さすが、「ノゲノラ」を作ったいしづか氏の手腕によるところが大きいとみている。
さて、実のところ、深夜アニメ、というか、ここ最近のワンクールアニメーションで、完全視聴に至ったのは、この作品くらいである。以前どこかにも書いたが「まどマギ」は、マミってしまってから一気に萎えてしまったし、「ガルパン」も無視に近かったし、2クールでやった「クロスアンジュ」もとびとびになってしまって断念、マクロスΔも肌に合わず途中退場、「ハイフリ」「ツインエンジェルbreak」などもちょろっと触った程度で深く視聴までには至らなかった。
だが、最近ヒットを飛ばし続けているMADHOUSE(なお、キミコエ、こと「きみの声をとどけたい」ww)、京アニ作品でもお名前を見掛ける花田氏、そして、「ノゲノラゼロ」のヒットの記憶も新しいいしづか氏とくれば、ほぼヒットは確約されたも同然。しかも「ノゲノラゼロ」で音楽を担当した藤澤氏も入っている、とくれば鬼に金棒ってなもんである。
タイトルは、「宇宙ステーションに行くよりも、南極の方が遠い」といった宇宙飛行士(毛利衛氏)の発言が元になっているわけだが、それと、報瀬の母親のいる場所=あの世も宇宙よりも遠い場所といえるわけで、このダブルミーニングぶりにはしてやられていたりする。
ラストのキマリのセリフは、なかなかに感じ入らせてくれる。こういった演出ができる人たちであり、彼女たちのこれからにも注視してしまいたくなるような作劇にしたところはすごい。最終話で必ずしも完全終了ではなく、余韻を見せた余裕のある時間配分にしたところも、手慣れた感が漂う。
2018年冬アニメは、玉石混交といわれながら、終わってみれば、「ゆるきゃん△」「ポプテピピック」(ともに未視聴)と、「よりもい」の3作品に収れんしそうな感じである。
さて、実は、早くも当方、次期2018春アニメは、この一作を推しに推しまくりたい。
→「ひそねとまそたん」(ひそまそ)である。公式サイトはこちら。
まさに今が旬の作家になりつつある岡田磨理氏も原作に関わり、シンゴジラでも監督した樋口真嗣氏が総監督。「キミコエ」のキャラデザが認知されつつある青木俊直氏のキャラ原案が"空"にどこまで合致するのか、そしてアニメーション制作はBONESという強力布陣。一癖も二癖もあるキャラ設定も見逃せない。
「よりもい」と言い、「ひそまそ」と言い、現実に存在する組織・団体に全面協力を得ているというところがすごい。「ひそまそ」は、岐阜基地が舞台とされているようだが、この作品で一気に聖地化しないとも限らない。ともかく、要チェックであることに違いはない。
深夜時間帯アニメーションに関しても、書かねばならない事態におかれてしまった。それだけ、「よりもい」こと、「宇宙よりも遠い場所」は、昨今の「高二アニメーション」の中でも傑出した出来を誇っていた。
何しろ女子高校生たちが向かう場所は「南極」なのだ。高校生には難しいとされる極地探訪。今回ばっかりは、いくら聖地とはいっても「おいそれ」とは向かえない場所なだけに、取材対象を誤ったのかな、とさえ思う。
それでも、電車(東武)の描き方が雑だった割には、群馬・館林、茂林寺前駅などは意外にきっちり描かれている印象を受けた。
実質、前回12話の大感動が残っている最後のシークエンスとするには、少しトーンは落ちてしまっている。しかし、この一連のドラマを通じて、キマリは最も成長し、報瀬は目的を果たし、結月はかけがえのない友人を作れ、日向も、彼女たちと関わってよかったと思えている。4人に登場人物を絞ったところはよかったし、感動できるいろいろな小ネタを撒いたところは、さすが、「ノゲノラ」を作ったいしづか氏の手腕によるところが大きいとみている。
さて、実のところ、深夜アニメ、というか、ここ最近のワンクールアニメーションで、完全視聴に至ったのは、この作品くらいである。以前どこかにも書いたが「まどマギ」は、マミってしまってから一気に萎えてしまったし、「ガルパン」も無視に近かったし、2クールでやった「クロスアンジュ」もとびとびになってしまって断念、マクロスΔも肌に合わず途中退場、「ハイフリ」「ツインエンジェルbreak」などもちょろっと触った程度で深く視聴までには至らなかった。
だが、最近ヒットを飛ばし続けているMADHOUSE(なお、キミコエ、こと「きみの声をとどけたい」ww)、京アニ作品でもお名前を見掛ける花田氏、そして、「ノゲノラゼロ」のヒットの記憶も新しいいしづか氏とくれば、ほぼヒットは確約されたも同然。しかも「ノゲノラゼロ」で音楽を担当した藤澤氏も入っている、とくれば鬼に金棒ってなもんである。
タイトルは、「宇宙ステーションに行くよりも、南極の方が遠い」といった宇宙飛行士(毛利衛氏)の発言が元になっているわけだが、それと、報瀬の母親のいる場所=あの世も宇宙よりも遠い場所といえるわけで、このダブルミーニングぶりにはしてやられていたりする。
ラストのキマリのセリフは、なかなかに感じ入らせてくれる。こういった演出ができる人たちであり、彼女たちのこれからにも注視してしまいたくなるような作劇にしたところはすごい。最終話で必ずしも完全終了ではなく、余韻を見せた余裕のある時間配分にしたところも、手慣れた感が漂う。
2018年冬アニメは、玉石混交といわれながら、終わってみれば、「ゆるきゃん△」「ポプテピピック」(ともに未視聴)と、「よりもい」の3作品に収れんしそうな感じである。
さて、実は、早くも当方、次期2018春アニメは、この一作を推しに推しまくりたい。
→「ひそねとまそたん」(ひそまそ)である。公式サイトはこちら。
まさに今が旬の作家になりつつある岡田磨理氏も原作に関わり、シンゴジラでも監督した樋口真嗣氏が総監督。「キミコエ」のキャラデザが認知されつつある青木俊直氏のキャラ原案が"空"にどこまで合致するのか、そしてアニメーション制作はBONESという強力布陣。一癖も二癖もあるキャラ設定も見逃せない。
「よりもい」と言い、「ひそまそ」と言い、現実に存在する組織・団体に全面協力を得ているというところがすごい。「ひそまそ」は、岐阜基地が舞台とされているようだが、この作品で一気に聖地化しないとも限らない。ともかく、要チェックであることに違いはない。