多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

アニメーション

おそらく確定版 2018年度 アニメーション映画ランキング

2018年も残すところあと1.5か月ほど。
12月公開の、欧米系の3D系アニメーション2作品は、2019年のランキングに絡めるとして、当方が2018年の封切作としてみたアニメーション映画は、以下の通りである。尚、2017年年末に公開された「ガルパン最終章第一話」は、「今年」封切られたという風に解釈する。また、既報通り、「ガールズアンドパンツァー 総集編」は、ランキング対象外としてある。

鑑賞順ということになると、
・ガルパン 最終章第一話
・さよならの朝に約束の花をかざろう
・リメンバー・ミー
・リズと青い鳥
・あさがおと加瀬さん。
・ニンジャバットマン
・未来のミライ
・詩季織々
・ペンギン・ハイウェイ
・君の膵臓をたべたい
・ちいさな英雄
・若おかみは小学生!
・夏目友人帳 うつせみに結ぶ
・HUGっとプリキュア×ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ

この14タイトルであった(ガルパン総集編を含めると15作品)。旧作も含めると25タイトル近くもあり、しかも1980年代封切の作品まであるのだから、それらと同じ土俵はいくらなんでもかわいそうすぎる。

14位  ちいさな英雄
これはこういう機会でもないと、ランキングに絡んでこない。絵だけが突出していたとしても、内容を伴っていなさ過ぎるのだ。実に時間とお金の無駄、と言いたくなってしまう映像を提示するのは間違っていると言いたい。
13位  未来のミライ
これも総じて「時間の無駄」に映ってしまった作品である。ただ、こちらの方の"オムニバス"的な手法は、それほど悪くは見せなかった。ストーリーの展開、なによりくんちゃんの違和感が問題であった。
12位  あさがおと加瀬さん。
加瀬さんは、ちょっと短すぎた。沖縄旅行のシークエンスがもう少したっぷり目に描かれていたら…と思わずにはいられない。百合百合した二人を感じさせずに作れたあたりがすごい。
11位  リメンバー・ミー
度肝を抜くどんでん返し。お家芸たるミュージカル進行を封印してまで臨んだこの作品。その間延び感の克服が今後の鍵になるだろうが、十分に楽しめるところはさすがである。
10位 夏目友人帳 うつせみに結ぶ
原作/アニメ共に未見で臨んだ劇場版だったが、やっぱりこの手の作品は、「一見さんお断り」的な作風にならざるを得ないか。面白くないわけではないが、やはりもやもやっとする。
9位  詩季織々
中国人監督がメガホンとった2作品の出来の良さに心を奪われる。日本のアニメーションもうかうかしていられない、と思っていたが、ここ最近作でほっと胸をなでおろしている。
8位   ニンジャバットマン
ずばり勢いだけ。それでも、硬軟色のついた声優たちの怪演を見、恐ろしいまでの映像美がそこに展開される。娯楽作というより、本当にハチャメチャな作品だった。突出感で上位に来れている。
7位  君の膵臓をたべたい
この位置というのは、実写版に引っ張られたことが大きい。それでも、この作品が持つ死生観は本当に大事。選択の積み重ね、大事な人の中で生きたいと願う桜良の魂の叫びが胸を打つ。
6位  HUGっとプリキュア×ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ
プリキュアに限らず、お子様向けのアニメーション映画の、大人でも満足できる脚色/脚本には度肝を抜かれた。名作然とした予告につられて大正解だった。
5位  若おかみは小学生!
上位が強すぎて、希代の名作もこの位置止まりになってしまった。小学生の主人公と言うことで危ぶんだが、これはこれで素晴らしすぎる結末。大の大人を号泣させるおっこの思いは熱すぎる。
4位  ペンギン・ハイウェイ
こちらも小学生が主人公。だが、女性との淡い恋とも呼べるかどうかわからない感情の勃興がストーリーを下支えしている。アオヤマ君の研究がどう実を結ぶか、気になる。
3位  ガールズアンドパンツァー 最終章第一話
60分足らずであり、魅力がすべて伝わったわけでもない。でも、この作品の持つ「絆」と「愛」にあふれた作劇は、「戦車道」の何たるかを物語る。いよいよの第2話も楽しみである。
2位  さよならの朝に約束の花をかざろう
タイトルが具現化するのは本当の最終盤。だが、そのシーンでマキアよろしく我々も感動の涙を禁じ得ないのである。川井憲次の劇伴のはまり具合はマジでやばい。
1位  リズと青い鳥
こんなドラマを作られる"天才"たちの存在。すべての動きに意味があり、全ての音に理由がある。第三楽章のオーボエのソロで泣けてしまうのはみぞれが希美から巣立つ羽音に聞こえたからだろうか?

基本的には、「若おかみは小学生!」を見た直後のランキングと上位はほぼ変わっていない。それでも、いくつか見逃してしまった作品もあるわけで(アニゴジは最初っから見る気ゼロ)、2018年度のランキングとしては、これでほぼ確定と言ったところだろうか。

「君の膵臓をたべたい」評価はこれを正版とする。

アニメーションと実写版が存在する映画「君の膵臓をたべたい」(以下、キミスイ)。
その昔の私なら、どちらも未見、よくてアニメ版だけだろうな、と思っている。しかし、一本の映画に触れてしまった影響が、どちらも知ってしまい、どちらもそこそこに名作、しかも一方は改変していることで、評価に窮してしまっている。

実写版には、大人になり、結婚を控えている登場人物たちが現代の描写として描かれる。アニメ版は、高校生時代のみをきっちり描き、原作たる小説とほぼ同様の展開で映像化した。
原作を改変(この場合は、付け足しとすべきか)する、という禁じ手。原作推しの人にしてみれば、これこそありえない事象であり、「なぜ大人部分が必要だったのか」「ストーリーも一部で変わってしまっているのはどうしてか(共病文庫の巻末の処理)」は終始頭の中をもたげていたはずである。

そう思って改めて月川監督のインタビュー記事を読む。大人恭子のあのシーンは一発撮りだったという衝撃を知ったのはこの記事だったのだが、再度読むと、監督の意志というものを感じ取った。
DVD発売に際してのインタビュー記事だがこれはすべてのキミスイファンに見てもらいたい。

その部分・・・特に原作者たる住野よるさんとの解釈の部分は少しだけ面白いので抜粋する。

月川監督「映画を作る前に一度お会いした時に“十二年後”の設定を加えるという構想の話もしました。住野さんに映画をご覧いただいた後にまたお話をさせていただいたのですが、“足りない部分はあると思うんだけど、映画は映画でよかった。映像の力ってすごいですね”と。たぶん、小説ではもっといろいろ描いたのにという悔しさも住野さんにはあると思います。でも、納得していただけたかなぁとは思っています」

原作者の立場からすると、「余計なもの入れやがって」「高校生部分、尺短いやないか」となっていることは私が忖度しなくてもわかる。まあそれを言ったら、アニメ版でも、なぜか福岡旅行を大胆にカットしているし、花火のシーンはいい演出だったとは思うが原作にはない描写でもある。
つまり、同じ原作でも、映像は全くの別物である、と当方もようやく認識できた。もちろん、実写版が正ではないし、アニメ版も、完全無欠で描き切った、というほどの高評価も下せない。特に実写版というお手本があるはずのアニメ版が、全体的に盛り上がらない流れにしてしまったところが実にもったいない。

そうなったのは「アニメ版が原作に忠実に寄り添ったから」だと思っている。小説家は、その成果物が映像化されることを想定してまで書くことはない。逆パターンが「君の名は。」の小説だ。これは映像が先にあり、それを文章化した。しかも監督本人が。丁寧に文章化することはあっても、カットしてある箇所や、文だけで描き、映像になっていない箇所はほとんどない。だから、そのシンクロ度にしてやられるし、文章を読んだだけでも感涙にむせぶことになる。
実際、キミスイの小説は実に冗長だ。その最たるものが、焼き肉デートからのショッピングセンターのブラつきである。内容まではあえて書かないが、こうしたところに、実際に映像化されることを想定して描いていないということがうかがい知れる。もちろん、無理な描写をしたわけではないし、実際4月の文庫発覚からほぼ4カ月間、彼らは、その短い間の青春を謳歌した。そして春樹にとって忘れられない人に昇華できたと思う。

生身の人間が演じる人間ドラマが先にあり、アニメ版はそれを追う形に結果的になってしまったわけだが、私の中でどちらも最高峰の恋愛映画になっていることは否めない。大人になるまで人間とのかかわりを否定し続けた春樹がそのセリフを12年後につぶやく。それは「遺書」を知らなかったからということになるし、実際実写版では遺書に関しての言及がどこにもなかった。それでも彼女は文庫にではなく、個別の手紙にしてしたためてあった。原作が文庫に関係者すべてに対して遺書の下書きを書いてあるところは、映像とのマッチングも含めて、実写/アニメ双方ともに最高の結末にできたと思っている。

当方の中で、実写版とアニメ版の優劣を唱えることはもうしない。どちらも名作であり、どちらの映像表現も正しい。特に桜良が唯一愛した「星の王子さま」を開始一秒でいきなり登場させた実写版の伏線の張り方、アニメ版のことさらに気丈に振る舞う病室の桜良の描写とあの公園での花火をバックにしたハグ。名作の片りんがあちこちに認められるからこそ、世の中の評価は実に拮抗しているといえる。

だてに260万部も読まれていない原作小説。映像表現は、意外にも二分する形になったが、月川監督が、12年後をインサートしようと思った思想の部分は理解できた。普通ならもっともっとぼろくそ言われるところを、名優たちの演技で乗り切ったのは、ひとえに出演者に対する信頼と素のままを演じさせたところが大きいと思う。アニメ版も、二人の演技がもう少しだけ抑制的であったら、騒がしくなくてよかったのに、とは思うが、この表現の桜良もありといえばありである。
結論!!
どっちもよくてどっちもすごい。

2018.9.6 歌が沁みた… 君の膵臓をたべたい 2回目鑑賞記

※旧記事を上書きしてしまったようで、タイトルは復元できましたが、内容は前記事と大きく異なっております。

「ペンギン・ハイウェイ」を終えて、5番スクリーンを脱出する。
何となれば、次の「キミスイ」のスタートまで10分足らずしかないからである。すでに入場も始まっているはずで、特典がなければ、うろうろせずにいきなり1番スクリーンにもぎられずに行くことも可能だったが、特典が読みたかったこともあり、まずは出口方向に向かう。
出口=入り口なわけで、Uターンせずにいきなりチケットを見せる。まさかの"攻撃"に、もぎり担当は一瞬ドギマギしていたが、それでも特典に当たる書き下ろしの小冊子を手渡す。

1番に向かう途中で、さっきまで見ていた同僚とその連れに鉢合わせ。「はしごするわ」というと「好きねぇ」と言われてそれっきり。彼女のペンギン評は聞けるものなら聞いてみたいところだ。
さて、1番スクリーンだが、今回も、男性陣ばかりの観客動向で唖然とする。260万部が売れたとされる原作小説を購入する層の大半はおそらく女性。彼女たちがスクリーンに大挙して座ったからこそ、スイーツ映画に属する実写版「キミスイ」は2017年の同ジャンルの中でも突出した興行を上げられたのだと思っている。以前にもあげた内容だが、もし「君の名は。」がもっと女性陣に訴求している内容なら、2000万人越えは確実だった。この作品も、女性に対する受けが悪いままでは、もともとの館数の少なさも相まって、さほど成績を上げられるとは思えない。今年のアニメ映画は、すっこけたあの人のおかげで、大したエポックもないままに終わりそうである。

9/1初日に見てわずか5日後に2回目。短期間に2回目に至った作品はそうないのだが、これは当作品を名作、感動作と位置付けたからではなく、また、動員を稼ぐという動機からでもない。「名作であるはずなのに感動できないのはどうしてか」を確認しに行った、という方が一番正しい。

で、その結論は出たのか…?
個人的には、まず、原作に寄り添っていることがやはり一番大きなポイントである。描かなかった部分は当然実写に比べて少ないし、セリフや一部描写で原作と違う部分こそあった(タカヒロ絡みの二人の芝居を路上でやったことと、花火のシーン)が、おおむね原作を映像化した、できたと胸を張って出せるものになっている。Lynnの桜良に関しても、初見ではうるさく感じたのも2回目見たことで慣れというか、こういうものなのだ、という風に理解が進んだ。遺書のシーンの春樹の肩に手を置くところ(星の王子さま的な演出の導入部)で、少しだけ感極まった。
だが、「生」をことさらに主張しなかったアニメ版だったな、という感想に関しては変わらない。実写版では、共病文庫を読むさなかに桜良の病状なども回想的に描かれ「ものが…食べられない」と、深刻になっていく部分を見せ「いよいよなのか」と思わせておいて退院させる。アニメ版の場合、その後に桜良の遺書を読ませることもあるから、ここでいきなり感情の起伏をもたらすのは得策ではないと考えたのだろうか?派手すぎた花火の演出で公園のハグのシーンの良さが少しだけスポイルされているのはバランス的に悪かった。

エンディングが流れてくる。歌詞とのマッチングで、またサビの良さに恋が成就しなかった二人を慮って、急に涙があふれてくる。映画としての完成度が曲によってさらに補完される。「君の名は。」で見せた、最終最後の余韻の保たせ方。生きている人たちがどう生きていくか、を問うラストの出来の良さは、12年間も恭子と関係を持とうとしなかった実写版に比べれば説得力は十分にある。

やや泣いた顔、赤い目を悟られぬよう劇場を出る。92点のファーストインプレッションは94点にまで伸長する。ところどころの作劇/舞台設定の甘さや泣きの演技に注文はつくが、たまあに思い返してみたくなる映像であることも確か。原作がとてつもなくいいから、映像化が失敗していることにはならなかったが、もう少し頑張ってくれていれば上位ランクもありえたのに、ということは少し残念でもある。
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