映画「君の名は。」は、国内上映記録は364日だそうだ。つまり、2016年8月26日から、翌2017年8月24日までが劇場公開された日であるとされている(それ以降は、いわゆる企画上映であり、間もなく挙行されるドリパスの上映も同様の扱い)。
この記録を「天気の子」は破ることはほぼ100%ないと断言できる。もちろん、「この世界の片隅に」の1000日オーバーなど望むべくもない。
ただ、私が言いたいのは、ここまで8カ月余り、追いかけられる映画というものはそうそうない。そして、関西はもとより、西日本でいったん最終上映となる当該作品の最終上映地が、近畿、しかも兵庫、さらに当方が行ける範囲内の劇場なら、出向かないという選択肢はない。
かくして、2020.2.16。「天気の子」に関してのメモリアルデーがまたしても刻まれることになった。
1917を見終わり、大久保駅の北口に。15分おきで出るバスは、それほど待たずに捕まえられた。陰欝な雨がしょぼつく中をバスはひた走り、「天郷」バス停で当方を下す。
時間はたっぷりあったので、敷地内ちょっと離れたところにある「ガスト」で腹ごしらえ。ここでフォロワー氏に連絡を取ると、身内の急病でキャンセルとの連絡が。
まあ、彼がどう動こうとも当方の意思に変わりはない。かくして33回目を目指すべくカナートホールに向かう。
時刻は開演30分前。だが、目の前でカップル二人組が相次いで購入に至っている。これは、と思い立って、当方も購入。11番目の整理券を得るに至る。その後も購入者は、ソロ/ペア/カップル/男性グループと引けも切らない。最終的に20人強の鑑賞となったわけだが、あの「1917」とほぼ同格の入れ込みというのに恐れ入った。男性やや優位/平均は30代後半になったのは、家族連れと、20代男性グループの来訪によるところが大きい。
もはや、書くべきところはほぼ見つからない(とはいえ、陽菜さんの服の相違をまた見つける……)のだが、それに倍する感情の勃興はそこかしこで出てきてしまうから仕方がない。ストーリーも全て手の内、何だったら、住職の語りはほぼ暗唱できる。両隣に誰もいないのをいいことに没入する。
そうなると「あの人のところに、行かせてくれよっ」からの一連の作劇に心を動かされてしまう。もう止まらない。止められない。
そしてグランドエスケープ。幾多のアニメーションの演出があるが、こんな感動的で、感情を持っていかれるものはそうそうない。「君の名は。」のカタワレ時は、逢えなくなる(喪失する)涙なのだが、逢える、離さない涙にここまで高ぶらされるとは……!!
そしていよいよラストシーン。
この作品のすべてが詰まっているからこそ、全身全霊を持って二人の想いを受け止めないといけないとわかっているから、このシーンは、今回、歯を食いしばり、まさに目に焼き付ける勢いで陽菜さんの可憐なセーラー服姿を記憶した。もちろん、涙腺は久しぶりに氾濫した状態で、である。
こんなに体力を使う映画だったとは。何度も同じ感想を述べているのでおかしく思われても仕方ないのだが、「大丈夫」の持っている破壊力が私のHPを無残にも削り取るからだろうと思っている。曲と映像のマッチングを目指したRAD・野田洋次郎の渾身の一作、それに応えた新海氏。二人のコラボだから、これ以上ないラストに仕上げられたのだと思う。
場内が明るくなっても、当方は腰をすぐに上げられない。名残惜しいからではない。ぐったりとして、本当に立てなかったのだ。こんな映像体験ができるのに、とりあえず東京方面に向かわないとスクリーンでみられないとは。残念な面持ちのまま、まだ降り続いている雨の中を駅に向かうバス停に向かって一人歩いていった。
この記録を「天気の子」は破ることはほぼ100%ないと断言できる。もちろん、「この世界の片隅に」の1000日オーバーなど望むべくもない。
ただ、私が言いたいのは、ここまで8カ月余り、追いかけられる映画というものはそうそうない。そして、関西はもとより、西日本でいったん最終上映となる当該作品の最終上映地が、近畿、しかも兵庫、さらに当方が行ける範囲内の劇場なら、出向かないという選択肢はない。
かくして、2020.2.16。「天気の子」に関してのメモリアルデーがまたしても刻まれることになった。
1917を見終わり、大久保駅の北口に。15分おきで出るバスは、それほど待たずに捕まえられた。陰欝な雨がしょぼつく中をバスはひた走り、「天郷」バス停で当方を下す。
時間はたっぷりあったので、敷地内ちょっと離れたところにある「ガスト」で腹ごしらえ。ここでフォロワー氏に連絡を取ると、身内の急病でキャンセルとの連絡が。
まあ、彼がどう動こうとも当方の意思に変わりはない。かくして33回目を目指すべくカナートホールに向かう。
時刻は開演30分前。だが、目の前でカップル二人組が相次いで購入に至っている。これは、と思い立って、当方も購入。11番目の整理券を得るに至る。その後も購入者は、ソロ/ペア/カップル/男性グループと引けも切らない。最終的に20人強の鑑賞となったわけだが、あの「1917」とほぼ同格の入れ込みというのに恐れ入った。男性やや優位/平均は30代後半になったのは、家族連れと、20代男性グループの来訪によるところが大きい。
もはや、書くべきところはほぼ見つからない(とはいえ、陽菜さんの服の相違をまた見つける……)のだが、それに倍する感情の勃興はそこかしこで出てきてしまうから仕方がない。ストーリーも全て手の内、何だったら、住職の語りはほぼ暗唱できる。両隣に誰もいないのをいいことに没入する。
そうなると「あの人のところに、行かせてくれよっ」からの一連の作劇に心を動かされてしまう。もう止まらない。止められない。
そしてグランドエスケープ。幾多のアニメーションの演出があるが、こんな感動的で、感情を持っていかれるものはそうそうない。「君の名は。」のカタワレ時は、逢えなくなる(喪失する)涙なのだが、逢える、離さない涙にここまで高ぶらされるとは……!!
そしていよいよラストシーン。
この作品のすべてが詰まっているからこそ、全身全霊を持って二人の想いを受け止めないといけないとわかっているから、このシーンは、今回、歯を食いしばり、まさに目に焼き付ける勢いで陽菜さんの可憐なセーラー服姿を記憶した。もちろん、涙腺は久しぶりに氾濫した状態で、である。
こんなに体力を使う映画だったとは。何度も同じ感想を述べているのでおかしく思われても仕方ないのだが、「大丈夫」の持っている破壊力が私のHPを無残にも削り取るからだろうと思っている。曲と映像のマッチングを目指したRAD・野田洋次郎の渾身の一作、それに応えた新海氏。二人のコラボだから、これ以上ないラストに仕上げられたのだと思う。
場内が明るくなっても、当方は腰をすぐに上げられない。名残惜しいからではない。ぐったりとして、本当に立てなかったのだ。こんな映像体験ができるのに、とりあえず東京方面に向かわないとスクリーンでみられないとは。残念な面持ちのまま、まだ降り続いている雨の中を駅に向かうバス停に向かって一人歩いていった。