多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

パトレイバー

2015.10.15 関係者を問い詰めたい GW版は必要だったか?

正直、私自身は、パトレイバー厨でも、ゆうきまさみ厨でも、もちろん、押井推しでもない。
いや、この3つで言うなら、強いてあげるなら、押井厨ではあるが、かといってすべての作品を網羅している、とか、監督マンセー迄は到達していない。

だが、映画もビジネスだと考えた時に、短編を安い価格で見せる→本番の長編でクローズ→と見せかけて、もう一本、ディレクターカット版があるよ、と消費を喚起させる という今回の施策にまんまとはまってしまっている人は、いったいどのくらいいるのだろう…。
これまで実写映画、それも邦画には見向きもしていなかった小生を少なくともスクリーンの前に9回座らせ、総額12000円もの投資をさせたことは、営業サイドの勝利であり、もちろん、制作者にも一部が還元されていることを考えた時に、当方の投資は間違っていなかったといってもいい。

さて、見えている地雷とまで評価した今回のディレクターカット版(以下、DC版。対するゴールデンウィークに公開されたものをGW版とする)。だが、増えているとされる27分間もの説明によって、ぼんやりと通り過ぎてしまっていた様々な疑問や、「押井氏らしさ」が垣間見れた部分は、「あ、やっぱり座ってみて正解だったわ」となるところである。

というわけでいきなりだが採点に入りたい。もちろん、これですべての「中途半端部分が解消された」わけではないので当然100点ではありえない。だが、丁寧な説明や、カットシーンの復活によって、粗削りになっていた部分が膨らみを帯びたことによるまろやかさが感じられた。みそ汁で言えば、「ようやく出汁が効いて、飲める状態になった」といったところである。よって73点くらいとしたい(GW版は55点。でもこれでもやや下駄をはかせている)。

そう考えると、どうしても避けて通れないのは「なぜそぎ落としたGW版を公開してしまったのか」という点であろう。
理由としては、・書き入れ時に一回でも多く上映させたいとする配給会社サイドのごり押し ・監督不在のまま、完成度の高い作品に大ナタが振るわれた ・「とりあえずこれで納得するだろう」と観客が甘く見られた などなど。
公開中にもかかわらず「DC版あります」をアナウンスしなくてはならない状況だったからこそ、このDC版とGW版が二つあり、興収優先ですべてが決められ、監督サイドの意見は全く聞き入れられず、秋の端境期なら、120分ものでもいいよ、となってのこと、と考えると、すべてに納得がいく。

つまり、今まで皆勤賞だった人が、GW版を見てがっかりし、「え?DC版?どうせくその上に上乗せしてるからくそのままだろ」と思ってしまったら、それは、それで思いっきり後悔するに違いない。
特にGW版を見たうえでDC版を見ると、その端々に押井氏ならではと言える箇所が垣間見える。例えば、レインボーブリッジが襲撃された時にたまたま空撮していた画像を大型モニターで見せるシーンは、起動するとなぜかゲームの初期画面に。ここでいろいろごたごたしてしまいつつ、あーでもないこーでもないが繰り広げられ、外事課役の高島礼子がイラつく、という部分などは、漫画チックで面白い。また、2課総出の食事のシーンも、出だしの部分が追加され、旺盛な食事シーンが繰り広げられていた。
もちろん、「彼女」のことも言及がいろいろあった。まあ結果的に「誰なんだ」となっているところは、放置のままだし、最後に浮かび上がり、対岸に逃れるところもGW版と同様。あえて書ききらなかったところに意思表示を感じる。
ダイアローグで魅せる押井氏ならではのシーンも多く、特に南雲と後藤田の対峙シーンも、追加されているところがあった。そう。GW版を見ているから、余計に気になってしまうのである。

だからなのだが、本当に今回のDC版で一発勝負に出ていれば、もう少し、評価も違ったものになっただろうと思う。基地を襲撃された後のシゲオの慟哭も、テロリストたちの真の目的にたどり着くべき会話も、「いーらね」とばかりにカットされていたのである。そりゃぁ、映像としては面白いかもしれないが、ドラマとしてみた時に説明不足やいきなりのテンションアップなどはどう考えてもおかしい。これが、私が始めてみた時に感じた違和感そのものなのである。

パトレイバーに限らず、こういうシリーズもの/アニメーションの実写映画をやるときに注意しないといけないのは、ファンの期待値がいかなる時でも高めに設定されていることにある。それがクリアできないのなら、最初っからやらない方がましなのである。あの評論家氏が、アニメーションの実写化に辛めの点数をつけているのは、多分にこういったところが大きいと思う(それでもるろうに剣心は、高めでしたけどね)。
DC版で何とか帳尻を合わせた感がいっぱいなのだが、何度もいうように、どうしてこのDC版で勝負に出なかったのか…むしろ「ほらね。おいらの映画の方が評価高いでしょ? 」とほくそ笑んでいる押井氏が目に浮かんでしまう。

【予告】うーむ、「別物」なら見ざるを得まい…(´・ω・`)

もともと、監督としての押井守、という人の作品力であるとか、世界観であるとかは、当方が多感なる高校生時代に体感したのだが、それこそ脳天をガツンッッと殴られたかのような、衝撃と同時に忘れ得ぬものになっていた。

アニメーション映画としても当方の10指の中に入る、「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」は、それこそファンを二分するほどの論争を巻き起こしたものであり、今でも何かというとこの作品がひょっこり顔を出したりする。雌伏期を経て「攻殻機動隊」「スカイ・クロラ」などで再度脚光を浴びるようになる。
この端境期、と言える90年代前半からの数年間に関わってきたのが「パトレイバー」シリーズである。

そんな彼が、低予算ながら、実写で、実像化した98式イングラムを携えて、作り続けた短編は実に12本(公開回数は7回)。すべては2015年のGWに公開した「首都決戦」に昇華されるものだ、と思っていた。

ところが…その映画の内容たるや、散々、というより、当方も映画評で書かせてもらっているが、

 中途半端な正義と中途半端な悪が織りなす、中途半端なフィクション

としか映らず、「1800円の価値はないな」となってしまっていた。

そのちょっと衝撃的な鑑賞のあとに舞い込んできたのはこんな記事だった。
まさか、まさか、のディレクターズカット版の存在!!

このブログの最後には「見えている地雷を踏みかねない」とばかりに、行く可能性も示唆していたが、果たして、10/10、ひっそりと公開が始まっていた。
三連休を逃したことは正直痛い!だが、今回も期間限定となることは必至なので、今週中に見ないといけなくなっている(正確には来週にもやってはいるが、時間帯などから、今週を逃すと微妙になってしまう)。

とりあえず、押井オタ・パトレイバーオタが多いとみられる、Yahoo!レビューを見ると、「別物」「これをGWにやっとけよ」という意見が続出しているではないか!!
ムムム! これは期待できる。たぶん、27分間ほど伸びているようなので(119分と書かれている)、単なる埋め草ではなく、きっちりとした説明も付加されているのではないか、と思う。逆に、GW版がいかにそぎ落として、演出的に破たんしたのか、が手に取るようにわかるという部分では、双方を見て納得するためにも1800円は高くない、と考えたい。

一応、15日木曜日が本命なのだが…当方の映画評ブログも読まれていたりするので、期待して待っていてもらいたいところである。

もう一回、投資しろってか…

すでに、ファンをどこかに置き去りにし、「帰ってこれない向う岸」に行ってしまわれた某アニメーターについてはすでに書いた。

まだ救いがあることは、「彼自身はだれにも迷惑をかけていない/己の赴くままに行動している結果」が、左翼的であり、売国奴のそしりをまぬかれないというところだけである。私個人的に言っても「どうぞおやんなさい」くらいの感想しか思い浮かばず、もう、表舞台への復帰や、ご子息のこと・自身が大きくした会社のこともどうでもよくなった模様である。

彼の場合は、引退したも同然であり、その結果のヒダリマキ病なので「お薬、出しときますねぇ♪』で済むのだが、こと、自分の財布が痛むようなことになると、そうともいっていられないのである。
嘘のような、本当の話。この期に及んで、ディレクターズカット版があるとは、ネ…

実際、説明不足な部分が多すぎるきらいが、現在公開中の作品にはありすぎる。その点、「27分」相当の説明なり、凡庸であっても「当たり前にわからせるような仕立て」とかが見られる=余分と思われる部分をそぎ落とさずにつじつまが合う場面も多くみられる(多分に、短編の映像を挿入、も視野に入れている当方がいたりする)のは、願ったりかなったりである。

この舞台挨拶の中で図らずも筧氏は、「試写分と、現在公開分と、この3タイトルあるんですね」ということを暴露したわけだが、何度も引用している、あの評論家氏は、確実に試写分での評ということにもなる。ここに、ちょっとした齟齬というか、一般人が見たものとは違っている可能性を考えるとき、今回のディレクターズカット版は、大いに期待できる、、、、、、と、いっていいのかどうかはちょっと疑問符がつく。


結果的に我々は、この作品もみておかないと、正確な「監督の評価」にはつながらないわけだし、個人的にも、こんな程度で終わらせるとはとても思えない。とは言うものの、GWに鳴り物入りで公開したくせに口あんぐり、だったですけど、じ・つ・は、ディレクターズカット版があるから、又見に来てね♪ なんて虫が良すぎやしないだろうか…

すでにこの映画シリーズにダダはまりの人たちは、少なくともスクリーンに対して1万円以上投資している。もちろん、それに見合う映像を堪能できるから、という単純な理由もあって、大多数が「皆勤賞」ではないかと思うのである。そして、かなりブルーなGWを過ごした"同志"も多かろう。その傷が癒えぬこのさなかにこんな発表。製作者サイドの、かなり追いつめられた懐事情が見て取れる。「もう一本分はふんだくれる」・・・。とはいえ、今回ばっかりは、プロデューサーの吹く笛にほとんどの人は踊らないのではないかと思う。

そぎ落とし、形にしたものが私の評価で55点だった。ちょっと肉付けをしたところで、大幅に評価が上がるとはとても思えない。それでも、「彼なら、何とかしてくれるっ」…その期待を裏切らないものが見られるかどうか…私の中では、今度ばかりは「見えている地雷を踏んでしまいそう」で怖い。
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