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久しぶりのコンビニPBの試食である。
コンビニが独自ブランドで展開しているものとしてはファミリーマートの「ファミコレ」ローソンの「ローソンスタイル」セブンイレブンの「セブンプレミアム」などがあるが、激安路線を行く「トップバリュ」も、実はミニストップに同一ロゴの商品を提供している(おそらく、同一内容ながら、コンビニ価格=若干高めにしてある)。
セブンのコンビニにおいてある縦型カップ麺は、どちらかと言うと、かなり価格志向で、130円程度。ところが、ファミリーマートは、150円にほぼ着地する程度の価格で打ち出している。扱うアイテムもほぼ変わらない中で、これだけ価格帯が違うところはかなり重要である。
もっとも、いわゆる「ヌードル」系が安いだけであり、ファミマにはそれらしいものはない。ヌードル食べたきゃNB買えよ、となるファミマも、戦略としては間違っていないように思う。
安価なものを探していたわけだが、この価格帯しかないとなると、すぐさま買うべきものがわかった。「ちゃんぽん」である。
トップバリュのそれは95円だが、ファミコレは込み142円。実に47円もの差が出ている。コンビニ扱いということで、原価より、利益が余分に乗っているということを勘案しても、同一程度の原価で作っているとは思えない。
なので、あちこちに手がかかっていると思えるのなら、いいかも、と思って手に取り実食する。
コンビニの場合、製造メーカーがしっかりわかるし、JANコードのメーカーコードも製造メーカーのそれである。答え合わせができやすいところも好都合である。
というわけで実食。
麺は縦型ではあるものの、そこそこに太さも再現できていて、悪くは見せない。もっとも、感心させられるほどの太さではなく、モチモチ感も今一つ。限界があるという部分で言えば、ここまでできただけでも良しとせねばなるまい。
スープは、さすがに95円版と比べてやるのはいかがか、とは思うが、かといって、まともに価格の出ているちゃんぽんカップとはどうしても一段下がってしまう。コク深さにまろやかさ。そういったものがないのである。
具材は、乾燥状態ではそこそこあるように感じられたが、湯戻しした状態では意外にも多くは見せなかった。彩の面では、コーンの黄色/かまぼこの赤でそこそこ目には楽しいが、キャベツのミドリは埋没してしまい、寄与しない。
予想通り、というか、「価格は嘘をつかない」試食となったのは間違いない。どこに原価をかけるか、の判断が商品の行方を左右するのがまたしてもわかってしまったのである。今回の場合、スープにやや原価を割り振り、具材はほどほど、麺は普通通り、てな感じだろう。
一昔前までは、コンビニ由来のPBなど、出したくても出せなかった。せいぜい日配/弁当系がいいところ。それができるようになった半面、価格の面で中途半端さが浮き彫りになる現状は今後の課題でもある。
購入店 神戸市内 ファミリーマート
麺 7.0/10 スープ 7.0/10 具材 6.5/10 総合計 20.5/30
価格補正 +0.5 合計 21.0/30 格付け B+(いたって普通)