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焼きそばのフレーバーといえば、どうしてもソースがメインとなってしまいがちだが、和風を標榜する、しょうゆベースの焼そばも、ありといえばありである。
もっとも、それではパンチが利かない、ということもあって、「ワサビを入れてみたら…」というのが、今回の一平ちゃんシリーズの新商品なのである。

とはいうものの、HPを見ると(商品情報はこちら/グループ企業なので新商品リリースも親会社の日清がやっている)、2013年から発売していたのだそう。それは知らなかった。そして、この製品、今回から通年販売に格上げになったようなのだ。

期間限定の一発もの、ではなく、通年販売にできたことは、恐らく、「割に合う」何かが働いたからという見方ができる。そして、今回、そこまでの地位に押し上げるべく挑んだのが「すべてでワサビ三昧」という味の畳みかけである。
それは、実際にすべての添付調味料を入れていくことで発揮されていく。まずはソース。入れて撹拌しているだけでちょっとワサビの風味が出てくる。食べてみても、それらしい雰囲気を漂わせる。
だがここからが圧巻である。ふりかけを投入。すさまじい、という表現が大げさでないほどワサビのツーンとしたにおいが充満する。もちろん食べると程よいわさびの刺激で少し感動する。
そしてトドメはワサビ入りのマヨネーズ。これが入って、ワサビの3重奏。マヨネーズでまろやかさとコクが添付され、それは、今までのとげとげしいわさびの辛みをもうまくコーティングする。いつまでたってもワサビの辛さの残っているところも評価が高い。

すべてでワサビ的な何かを入れてある。もちろん最大の仕掛けはふりかけに入っているそのものずばり(ワサビシーズニングパウダーにワサビ風味顆粒)なところなのだが、〆に入れるマヨネーズがまとまりを生み出していくところはなかなかうまい構成だと思う。
単調な味ではなく、いろいろとバリエーションも楽しめる仕掛け。こういう製品は息が続くはずである。通年化、はむしろ夏場の需要期にも好都合といえ、この先の売れ方が気になるところだ。

 購入店  ダイエー 神戸三宮店
 麺    7.5/10   ソース   8.5/10    具材  7.0/10    総合計 23.0/30
 価格補正  +0.5     合計   23.5/30     格付け   A(ワサビ好きも納得の仕上げ)