「相次ぐ」と銘打っているのだが、実は、キャラクターにまつわる悲報を書こうと思ってポータル覗いたら、まさに「じぇじぇじえ」といいたくなるような本物の悲報が飛び込んできたのだった。
「うぬの力はその程度か」「名も要らぬ、光も要らぬ」「わが生涯に一片の悔いなし」・・・。
主役より、個性的な脇役の存在が漫画やアニメーションを引き立てていることは、ドラマなどでもそうであるが、もはや不文律といってもいいくらいだ。
脇役のキャラがどれだけ立っているか、また、生き様に共感できるか・・・。アニメであれコミックであれ、そこまで思い入れのあるキャラクターというものはなかなか出現してこない。
大ヒットアニメーション「北斗の拳」のなかにあって、ただ単に破壊・暴虐の限りを尽くしてきた、他のキャラクターとは一線を画し、カリスマ性も、そして実際の実力も格段上であった世紀末の「王」、拳王ことラオウ。伝承者になったとはいえ人間的にはまだ未熟だった主役・ケンシロウのよきライバルでもあり、越えなくてはならない壁でもあり、強敵(とも)でもある。
そのラオウの声優を担当しておられた内海賢二氏が闘病甲斐なく死去されたということである。
内海賢二氏といえば、ラオウ以前は、「Dr.スランプ」のセンベエ(主役・アラレの生みの親のマッドサイエンティスト)が記憶される。そのほかでも、悪の首領的な役どころをしてみたり、あくの強い口調で、小悪党を演じたり、と、主役は無理でも、印象的な役どころには必ずといっていいほど使われている印象がある(特撮では、ウルトラマンメビウスでのエンペラ星人でこれほどない悪っぽい演技をなさっていたのが思い出される)。
しかし、彼の名前を世に広めたのは、決め台詞も多く、渋い漢(おとこ)を想起させる、ラオウのさまざまなせりふである。ラオウが昇天(ケンシロウに敗北し、自ら命を絶つシーン)する際、「わが生涯に、一片の悔いなし」と叫んで絶命するところは、ファンならずとも感動できるシーンである。
初代スロット「北斗の拳」では、いわゆる「昇天演出」というものが最後に組まれ、ここで最後の戦いが繰り広げられる。これ見たさにどれだけ投資したか、計り知れない。
つい先ごろは、銭型警部役の納谷悟朗氏が亡くなっている。ベテランといわれる声優たちが次々この世を去る、そして、あのカリスマ性たっぷりの声がもう聞けなくなる・・・。一抹の寂しさを感じずにはいられない。
75歳で「昇天」された内海氏。かの地で、既に「昇天祭」をしてもらっているラオウ本人にあっているころだろうか・・・。合掌。
「うぬの力はその程度か」「名も要らぬ、光も要らぬ」「わが生涯に一片の悔いなし」・・・。
主役より、個性的な脇役の存在が漫画やアニメーションを引き立てていることは、ドラマなどでもそうであるが、もはや不文律といってもいいくらいだ。
脇役のキャラがどれだけ立っているか、また、生き様に共感できるか・・・。アニメであれコミックであれ、そこまで思い入れのあるキャラクターというものはなかなか出現してこない。
大ヒットアニメーション「北斗の拳」のなかにあって、ただ単に破壊・暴虐の限りを尽くしてきた、他のキャラクターとは一線を画し、カリスマ性も、そして実際の実力も格段上であった世紀末の「王」、拳王ことラオウ。伝承者になったとはいえ人間的にはまだ未熟だった主役・ケンシロウのよきライバルでもあり、越えなくてはならない壁でもあり、強敵(とも)でもある。
そのラオウの声優を担当しておられた内海賢二氏が闘病甲斐なく死去されたということである。
内海賢二氏といえば、ラオウ以前は、「Dr.スランプ」のセンベエ(主役・アラレの生みの親のマッドサイエンティスト)が記憶される。そのほかでも、悪の首領的な役どころをしてみたり、あくの強い口調で、小悪党を演じたり、と、主役は無理でも、印象的な役どころには必ずといっていいほど使われている印象がある(特撮では、ウルトラマンメビウスでのエンペラ星人でこれほどない悪っぽい演技をなさっていたのが思い出される)。
しかし、彼の名前を世に広めたのは、決め台詞も多く、渋い漢(おとこ)を想起させる、ラオウのさまざまなせりふである。ラオウが昇天(ケンシロウに敗北し、自ら命を絶つシーン)する際、「わが生涯に、一片の悔いなし」と叫んで絶命するところは、ファンならずとも感動できるシーンである。
初代スロット「北斗の拳」では、いわゆる「昇天演出」というものが最後に組まれ、ここで最後の戦いが繰り広げられる。これ見たさにどれだけ投資したか、計り知れない。
つい先ごろは、銭型警部役の納谷悟朗氏が亡くなっている。ベテランといわれる声優たちが次々この世を去る、そして、あのカリスマ性たっぷりの声がもう聞けなくなる・・・。一抹の寂しさを感じずにはいられない。
75歳で「昇天」された内海氏。かの地で、既に「昇天祭」をしてもらっているラオウ本人にあっているころだろうか・・・。合掌。