多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

レビュー

2017.10.1 「君縄」一周年記念 「響け!ユーフォニアム」 鑑賞記

2016年10月1日。
忘れもしない、「君の名は。」の初見デー。しかも、電車の人身事故に見舞われる/とはいえ、ぎりぎりながらでも劇場にインできたという、今までの映画鑑賞の中でも特異中の特異といえる印象を当方にも植え付けさせた挙句に、ただひたすらに感動しかしていない自分に驚いていた。

以来、毎月1日は、確実にスクリーンに対峙することを心に銘じてきたが、見事、13回目のファーストデーを迎えることができた。
ぶっちゃけると、ここまでの鑑賞をさせた立役者は言わずもがなの「君の名は。」である。映画は映画館で見てナンボ、なのであり、自宅でDVDやBDを借りてみても、伝わらないし、面白くも感じない。さすがにそこそこに資金も投じて、ホームシアター的にお金をかけて視聴している人もいるにはいるが、それとて、劇場単体には勝てっこない。

つまり、1800円に見合う価値のある映画なら、惜しくはないのだ。実際、「君の名は。」は35回。すべて1800円で見たわけではないが、平均1400円で計算しても、ほぼ5万円。ほぼ一年間にわたり出資した計算になるので、月4000円程度/3回分は見たことになる。今でもなんとかBDでごまかしてはいるものの、やはりスクリーンの魔力にはかなわない…

芸術の秋にふさわしい作品が上梓されたと聞いては、居ても立っても居られない。昨日初日だったわけだが、初日はシネマート心斎橋のキミコエに心を奪われたので、少しだけごめんなさい、したわけだが、これまた女子高生の「青春群像劇」の一種の完成形といえる「響け!ユーフォニアム」をファーストデー一周年記念の一作に指名した。

結果は上出来であった。基本、TVアニメのダイジェスト版であるという話なのだが、まったくの初見の当方が見ても、充分に青春している。オープニングで、しっかりと北宇治の音が響き渡るわけであり、つかみは全くOKだった。
ユーフォニアム奏者の二人…先輩後輩の人間関係を浮かび上がらせる一方で、お互いの家庭環境があまりうまくいっていないことをうかがわせる描写が随所に出てくる。中盤。合宿の場面で先輩・あすかの吹く楽曲に心奪われる後輩・久美子。このシーンは、かなり心にも響く名場面でもある。
様々な困難を乗り越え、そして、自らを律してまで部活と学業を両立させるあすか。彼女の頑張りあればこそ、そして模試の結果に涙する彼女を見て、「かっこいいなぁ」(なぎさ 談)と感じれてしまうのだから、この作品、ただものではない。
もちろん、久美子とあすかの対峙シーンは、この作品の肝であり、これなくしてはこの作品は語れない。涙まみれで思いのたけをぶつける久美子。まっすぐな思いが観客にも突き刺さる。じっとりと頬が濡れる。
そこからの全国大会の演奏は、まさに鬼気迫るものでもある。とはいえ、ここで金賞を取ってしまうほどストーリーはよくできていない。「この演奏でも」銅だったのである。しかし、それは以後の彼らの成長を予感させるものともいえる。
ラスト。卒業していく3年生を見送る久美子たち。ここであすかは、父の託したノートを久美子に手渡す。もう完全に楽器とは縁を切るかのような態度には少し私はいぶかるものを覚えているが、受け継がれていくべきものだと確信したのだろう。最後のツーショットも少しだけいい演出だとしたい。
河川敷で、そして、合宿の早朝聞いたあの曲…それが「響け!ユーフォニアム」であった。ラストこれが流れて今までが走馬灯のように駆け巡る。彼女たちの行く末に期待する私がそこにいた。

さあて、実は今でも採点に考えあぐねている。
今のアニメーション映画で、よっぽど外れるという作品にはお目にかかっていない。「え?メアリさんは…」あ、あれは我々の目が肥えすぎているだけ/お子様向け=アンパンマンとかドラえもんと同類とみれば、その程度と考えられる。だが、当方が見たここ最近のアニメーション映画の中では、ダイジェスト版とはいえ、少なくとも下位に位置しているとは言い難い。
で・・・悩みに悩んだ挙句、採点修正して優劣・順位をつけることにした。
まず「キミコエ」96点。「ノゲノラゼロ」は97点。「ルー」は80→87に。「片隅」90点。「打ち上げ花火」は下駄を取り除き85点。そして、本作を94点に設定した。
所詮は総集編であり、やはり初見者には少しだけ優しくない部分もあった。ストーリーが駆け足になってしまうところとか、主軸にスポットが当たりすぎて周りが本当に空気に感じたり。ただ、大半を女子高生が占め、描き分けも難しくなるべきところをうまく処理したのは特筆すべきである。なにより、声が一致揃っての「はいっ!!!」は、凄みすら感じる。
感動できる作品であり、演奏を聞くためだけにスクリーンに対峙するだけの価値はある。「君縄」は登場人物が歌わないミュージカルであり、「キミコエ」は登場人物が合唱するその一瞬にすべてが凝縮されている。この作品は"まだまだ半人前"と評された北宇治のあの演奏が更なる磨きがかかってどうなるのか、を想起させる『前奏曲』であり、ここで大きな得点を得てしまうわけにはいかない。3年生のあすかには悪いが、私もこの程度とさせてもらう。

次の記事で、この作品が入ってランキングがどうなったかを修正したものを上梓するので待っていてほしい。

2017.9.30 完全に発症www きみの声をとどけたい 4回目鑑賞記

明日から10月。
正装=スーツ上下で出かけることにいぶかられにくくなる時間帯。そう。いまだにこの格好でスクリーンに対峙することを止められないでいる。

それは以前にも書いたかと思うが、制作者に対する一種の礼儀と感じているからである。礼儀。我々観客にとって、出来上がったものしか見ることはできないが、そこに隠れている裏側と、そこで展開される葛藤、たたかい…それらすべてに敬意を表したい。「新海誠展」を観てから、その想いはさらに高まっている。

土曜日初日の「シネマート心斎橋」での公開は、当初のスケジュールでは発表されていなかった。9/14のファーストランが終わった時点で、京阪神は完全消滅。9/30、16日ぶりの大阪での復活は今までのリピーター諸氏にしてみれば、願ってもないことといえたかもしれない。

何十年ぶりに訪れるアメリカ村/ビッグステップ。ビル4階に劇場はあるのだが、何気に長蛇の列が3階時点で出来上がっている。「!!」と思ったのだが、同じフロアにあるライブハウスへの入場客でごった返していただけのことだった。4階に上がってみると劇場の方は閑散そのもの。ほっと胸をなでおろすとともに、君縄状態にまでこの作品が昇華するわけないわな、と自己完結する。初めて少し前目のD列を選択。

入場時に観客数を押さえるが、いわゆる後ろ入りのみで前の方に着席するとカウントがしにくい。だが、今までの当方の最高観客数である14人は何とか超えてくれた。でも100席キャパに対して2割は行っていないとみる。私の後ろにはオタらしい3人組が着席。一人は一度くらいは見ている模様でちょっとした解説をしていた(公開時期を知っているのは確実に映画が気になっている証拠)。はじめてカップルも見つけたが、このカップル、場内明るくなっても二人とも延々泣いてました。

ストーリーは完全に手の内。ただ印象的な長台詞は紫音となぎさが初対面したときなど、結構あるのだが、あのシーンはむしろ、もらい泣きするのが正解かと思って練習していないww
それよりも!!
完全に「Wishes Come True」病にかかってしまった。2016年10月にはそこまで行くとは思っていなかったRADWIMPS病も、今でこそほぼほぼ完治しかかり、カラオケで歌唱の際にも感極まることは少なくなってきている。だが・・・彼女たちが歌うこの曲は本当に反則である。登場人物が歌う歌で泣かされる。それも本当に号泣に近い、いや、完全に自我が崩壊するほど泣かされるのだ。
特に2番の歌詞は書き出すだけでやばい(と言っているそばから塩っぽくなる顔)。
 
 潮風 かおるあの場所 集まった思い出は この先 どこにいても 一生の(大事な)宝物さ

もうここは紫音目線で読めば涙を禁じ得ない。母親の看病疲れで、表情も消えた紫音にとって、2017年夏の想い出はこの歌詞にもあるように「この先どこにいても一生の宝物」になっているはずである。紫音役の三森すずこ嬢の、泣きながら歌う演技は、さすがにひよっこの面々には難しいところだし、素晴らしい芝居だといえる。
この曲が流れる5分余り。奇跡が立て続けに起こる画面と相まって、泣かされっぱなしである。
初見はあのシーンを「過剰」と表現した(ツイでのレビュー)。もちろん、その見方は今でも変わっていない。ただ、曲が持つ力は本当のコトバだけのコトダマと違う効能があるのかも、と思えば、あの演出もあながちやりすぎと断罪するわけにはいかない。

そう。回数見るごとにこの作品の評価が上がってきているのである。実際、ランキングを訂正しようかな、と思っているくらい。ただのはまりではなく、こういう作品こそが正しく評価されないと、本当に今後のアニメーション界はこうした作品を手出ししなくなる可能性すらある。
とにかく年内は追いかけられるものなら追いかけるつもりにしている。そんな作品が一本増えただけで幸せである。

2017.9.14 そして伝説へ 「きみの声をとどけたい」3回目鑑賞記

「ハァァァァァ」
ため息をつきながら「正装」で出かける。

35回目/塚口サンサン劇場で、スクリーンで見られる最終回の「君の名は。」を観た時とは全く違う感情。このときは、本当にスクリーンに会釈してしまうほどの感謝を感じていたものだった。一年近くも作品に関われた。そんな作品だったわけである。
だが…
すんなりした作劇と内容なのに、言葉の力を体現させようとした「きみの声をとどけたい」は普通に良作だった。いや、君縄を知らず、いきなりこの作品で復活をしていたとしたら、下手するとすべての作品を押しのけて一位奪取もありえたくらいの衝撃だった。
主役級は全員オーディション/作画・キャラデザは中の上/せいぜい音楽面でちょっとプラスがあるくらいか、と思っていたのだが、実は、主人公役の声優さんが歌うオープニングは、意外に凄みがあることに気が付かされる。
もちろん、名曲の呼び声高い合唱曲となった「Wishes Come True」は、最終盤の見せ場で流れる。この曲の神っぷりは半端ない。特に登場人物が歌うシチュエーションの楽曲でここまで感情を持っていかれるとは思っても見なかった。そして、エンディング。もういう言葉が見当たらない。

それでも満席どころか半分も程遠い観客数に唖然とする。9/1の初見/ファーストデーですら14人しか対峙しない。9/7に緊急的に見に行ったのだが、8人!!スタートダッシュがいかに大事かを思い知らされる。この興行では、延長など望むべくもなく、9/14のファーストランでミント神戸も終了する。

まあ仕方ない。無駄と知りつつ、動員を積んでみる。「どうせ満席など程遠いだろう…」
結果としては、14名/女性ペア一組を除いて全員男性という状態。カップルで見るデート映画でもないので当然ゼロ。男性ペアが一組入ってきたが、ほかは男性ソロ。そして不思議なことに中年層が大半を占めるのだ。20代も2人はいたが、それ以上の人たちが平均を持ち上げる。40代中盤と少し精密度が上がるほどのウォッチングができた。

映画の優劣に言及しても仕方ない。良作、必ずしもヒットせず、なんていう作品は私が今まで知らなかっただけで、数の上ではエンタメ作/ブロックバスター的な作品よりそっちの方が多いはずである。「この世界の片隅に」のように、じわじわ右肩上がりすらなかった今回の興行は、作品のアウトラインが、あまりに平板で、広告宣伝が難しかったことも如実に表している。
評価されなかった(観客動員できなかった)ことをスタッフたちはどう見ているのか…それでも、クライマックスシーンで泣きながら「Wishes Come True」を口ずさむ小生。少ないながら、観た人に何かを残せる映画になったことは間違いないだろう。

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