2014年12月26日、一つの企業が市場から姿を消した。そして、再び、上場することはなくなっていることだろう。
会社更生法でも自己破産でもない、「完全子会社化」による上場廃止。言わずもがな、のダイエー(証券コード8263)のことである。
もちろん、会社自体がなくなったわけでも、明日から買い物ができなくなるといったような不便までを想起はしていないが、一時でも株主であった会社の、このような末路は、本当に考えつかない結末である。
実は、12/25木曜日が最終売買日であった。出来高もそこそこあったものの、最終価格は134円とか。1971年3月の大証二部上場の時の公募価格450円/初値気配値820円(今の貨幣価値に直すと、恐ろしい高値であることはお察しの通り)、東証一部上場をその1年後に果たすのだが、その時の価格1780円。5000円台になんなんとする株価をつけたこともあるだけに(4600円:2006/2/3)、経緯はどうあれ、市場から撤退することなど、この数年の間に想起できた人がどれだけいたか、聞いてみたいものである。
さて、市場から消える=過去の会社になることがほぼ確実となったダイエーという会社。しかし、80年代の快進撃を知るものからすれば、どこで間違ったのか、はこれからのダイエーの浮上を期待する観点から、欠くべからざる考察だと思っている。
「中の人」以上の立場でもあった人がそこに言及されている。そんな記事をプレジデントの中から見つけた。
→http://president.jp/articles/-/14133記事の作成者である、恩地祥光は、回想本である、『中内功のかばん持ち』を上梓されているようであり、中内シンパの当方としては買い求めないといけない、と思っている。ちなみにamazonさんも入れときます。去年の発行だったようですね。
中内氏が生きていたとしたらどんな言葉を出しておられたのか、を恩地氏ならではの推測で語っておられるのだが、私も、恐らくこのようなことを口にされたのではないかと思っている。だが、それは、今のダイエーにいたとしたら。の仮定のはなし。
むしろ、そういう、人に頭を下げるような、無様な会社にしたくはない、とばかりに、イオン化そのものを阻止すべく、方々立ち回っていた可能性もあるし、ダイエー主導で業界再編をもくろんだかもしれない。また、そのバイタリティは、突然死のためにぷつんと潰えたが、今でも生きておられたら、ここまでの"惨状"にはしていなかったと思う。
栄枯盛衰、驕れ者は久しからず…。物売りだけに徹してこれなかった、事業家の一面が大きかった中内氏。彼が拡げた大風呂敷に翻弄された従業員と、支え続けてきた株主に対する背徳。草葉の陰で、男泣きに泣いている彼の姿を思うとき、また一つ、昭和が終わった、と思わざるを得ない。
会社更生法でも自己破産でもない、「完全子会社化」による上場廃止。言わずもがな、のダイエー(証券コード8263)のことである。
もちろん、会社自体がなくなったわけでも、明日から買い物ができなくなるといったような不便までを想起はしていないが、一時でも株主であった会社の、このような末路は、本当に考えつかない結末である。
実は、12/25木曜日が最終売買日であった。出来高もそこそこあったものの、最終価格は134円とか。1971年3月の大証二部上場の時の公募価格450円/初値気配値820円(今の貨幣価値に直すと、恐ろしい高値であることはお察しの通り)、東証一部上場をその1年後に果たすのだが、その時の価格1780円。5000円台になんなんとする株価をつけたこともあるだけに(4600円:2006/2/3)、経緯はどうあれ、市場から撤退することなど、この数年の間に想起できた人がどれだけいたか、聞いてみたいものである。
さて、市場から消える=過去の会社になることがほぼ確実となったダイエーという会社。しかし、80年代の快進撃を知るものからすれば、どこで間違ったのか、はこれからのダイエーの浮上を期待する観点から、欠くべからざる考察だと思っている。
「中の人」以上の立場でもあった人がそこに言及されている。そんな記事をプレジデントの中から見つけた。
→http://president.jp/articles/-/14133記事の作成者である、恩地祥光は、回想本である、『中内功のかばん持ち』を上梓されているようであり、中内シンパの当方としては買い求めないといけない、と思っている。ちなみにamazonさんも入れときます。去年の発行だったようですね。
中内氏が生きていたとしたらどんな言葉を出しておられたのか、を恩地氏ならではの推測で語っておられるのだが、私も、恐らくこのようなことを口にされたのではないかと思っている。だが、それは、今のダイエーにいたとしたら。の仮定のはなし。
むしろ、そういう、人に頭を下げるような、無様な会社にしたくはない、とばかりに、イオン化そのものを阻止すべく、方々立ち回っていた可能性もあるし、ダイエー主導で業界再編をもくろんだかもしれない。また、そのバイタリティは、突然死のためにぷつんと潰えたが、今でも生きておられたら、ここまでの"惨状"にはしていなかったと思う。
栄枯盛衰、驕れ者は久しからず…。物売りだけに徹してこれなかった、事業家の一面が大きかった中内氏。彼が拡げた大風呂敷に翻弄された従業員と、支え続けてきた株主に対する背徳。草葉の陰で、男泣きに泣いている彼の姿を思うとき、また一つ、昭和が終わった、と思わざるを得ない。