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すでにある、ブランドを冠して、商品を作る。
いたって難しくないと思われるわけだが、そのブランドが足を引っ張ることになる場合も往々にしてある。
マルちゃん「正麺」は、カップと袋で麺の組成が違っており、まったくの別物というイメージしか湧き起らず(リニューアル品には手出ししていないので、評価は若干変わるだろうが)、かなりがっかりした。
明星が持つ「中華三昧」ブランドも、昭和の時代・・・揚げ麺が当たり前の時代にノンフライ/高級路線をひた走っており、今のような新世代の袋めんが出てきても、一定のシェアは死守している印象がある。
そのブランドを使ってカップ麺を出すということになるのだが、この高級ブランドならばこそ、具材もレトルトにするとか、もう一段の上質感を演出してほしかったところである。
→ちなみに、中華三昧のカップ麺は、レトルト具材で当時の価格250円くらいしたものが売り出されていた。さすがのtontantinさんのサイトにも存在せず…
とはいえ、あの名店『銀座アスター』が使われているとなれば、そこそこに期待できるかも…
と言うわけで購入、実食。
ふたを開けて愕然。具材が、量もさることながら、あまり彩りがよくないのだ。またしても『イメージ詐欺』にしてやられた感がいっぱいである。それでもお湯を入れて約4分、液体/粉末の順に投入して、撹拌、食べ始める。
麺はもちろんのことノンフライ。つるみも感じられ、とげとげしい感じのしていた、旧来の麺とは格段にレベルが上がっている。
スープも十分にとろみを感じさせるレベルで、好感は持てる。だが、このとろみがあまりにあるおかげで、ストレートなコクや旨みが埋没してしまったかのようにも感じた。総じてまろやかなところは評価ポイントだが、ビビッと感じられないところがあることも付記せねばなるまい。
そして具材。せっかくのプレミアム表記で、この貧弱ぶりは、大いに評価を落とさざるを得ない。麺・スープが標準以上なのに、これでは、商品として台無しである。
ふたの出来上がりイメージに騙されるのは、今回が初めてではない。高価格帯にまでは位置しないとはいえ、金額は張っているのに、この体たらくでは、やはり感動はそがれてしまう。上質な仕上げが全体的には感じられたのに、具材がすべてをぶち壊すという結末…カップ麺だからこそ、ここに妥協はしてほしくなかったところである。
購入店 近所のファミリーマート
麺 8.0/10 スープ 8.0/10 具材 6.5/10 総合計 22.5/30
価格補正 なし 合計 22.5/30 格付け B+(リピーターにはなりにくい)