一回しか見ていないのに深掘るのも危険といえば危険である。
だが今回当方が深掘るのは「内容」ではない。「アニメーション映画の実写化」に関してだけのことである。
日本のみならず、ハリウッドで実写化される日本製のアニメーションは、ここ最近増えてきた印象がある。龍玉、速度レーサー、そして絶賛上映中のGITS(攻殻機動隊)。日本ならガッチャ男、悪魔男、寄生獣、ルパン、進撃(ある意味"新劇"でもいいかと)、テラwwwwww
そのことによって、作品の良さを再確認してもらい、相乗効果を狙う部分もあったりする。
だが、それもこれも、原作/原典であるアニメーションから大きく逸脱しない、独自の解釈をしない、再現するなら忠実に、と言ったことがあって初めて、評価するに値するかが決まる。
そして、2Dアニメーション/漫画と実写では、「生身の人間の役には没入しづらい」という点と、「どうしても同じには描けない」点が発生してしまう。
今回の「美女と野獣」でも、アニメーション版で見せた、美麗で、それこそ360度あちらこちらから、超ドアップもあり、大きく引いたりというジェットコースターばりのカメラワークがあればこそ、円舞シーンは見るものを恍惚とさせる。だが、実写版は、むしろ生身の演技で勝負したかのような通り一辺、ありきたりの映像に終始した。
つまり、希代の名シーンが再現されなかったのだ。ぶっちゃけると、監督氏は、ここだけは実写、特殊効果を取り入れず勝負に出たと考えているわけで、そのこと自体は意欲的ではあるが、前作を越えうる感動を醸し出したとは到底言えない。
アニメーション映画の演出の中で、屈指、いや3本の指に入るといってもいいあのシーンが案外に終わる。それも中盤。その直前の、ドレスに装飾が施されていき、ベルがこれ以上ないほど引き立つ場面に感動し、ほろりと来たにもかかわらず、全体的に暗めの光彩もアゲインストに働いたとみる(最終盤で見せる光輝くシーンのためとも思いたいが、ここはもっともっと明るく満艦飾でやってほしかった) 。
そう。御大・ディズニーですら、あのシーンを再現できない。どこに原因があるのかは批評待ちの部分もあるが、やはりアニメーションの実写化は地雷なのか、と思わずにはいられない。
ただ救いは、光る一手は結構確認でき、それが女性陣のハートを揺さぶったであろうことだ。
どちらでもヒットできる素養があるディズニーですら、この程度でしか表現できない。もちろん特殊効果にあえて頼らず、生身で勝負した監督氏のチャレンジはむしろ賛辞を送りたい。だが、完全リメイクを標榜していて、あのザマでは、ちょっと違うんじゃね?となるのはしかたない。
もう一本書いていきます。
だが今回当方が深掘るのは「内容」ではない。「アニメーション映画の実写化」に関してだけのことである。
日本のみならず、ハリウッドで実写化される日本製のアニメーションは、ここ最近増えてきた印象がある。龍玉、速度レーサー、そして絶賛上映中のGITS(攻殻機動隊)。日本ならガッチャ男、悪魔男、寄生獣、ルパン、進撃(ある意味"新劇"でもいいかと)、テラwwwwww
そのことによって、作品の良さを再確認してもらい、相乗効果を狙う部分もあったりする。
だが、それもこれも、原作/原典であるアニメーションから大きく逸脱しない、独自の解釈をしない、再現するなら忠実に、と言ったことがあって初めて、評価するに値するかが決まる。
そして、2Dアニメーション/漫画と実写では、「生身の人間の役には没入しづらい」という点と、「どうしても同じには描けない」点が発生してしまう。
今回の「美女と野獣」でも、アニメーション版で見せた、美麗で、それこそ360度あちらこちらから、超ドアップもあり、大きく引いたりというジェットコースターばりのカメラワークがあればこそ、円舞シーンは見るものを恍惚とさせる。だが、実写版は、むしろ生身の演技で勝負したかのような通り一辺、ありきたりの映像に終始した。
つまり、希代の名シーンが再現されなかったのだ。ぶっちゃけると、監督氏は、ここだけは実写、特殊効果を取り入れず勝負に出たと考えているわけで、そのこと自体は意欲的ではあるが、前作を越えうる感動を醸し出したとは到底言えない。
アニメーション映画の演出の中で、屈指、いや3本の指に入るといってもいいあのシーンが案外に終わる。それも中盤。その直前の、ドレスに装飾が施されていき、ベルがこれ以上ないほど引き立つ場面に感動し、ほろりと来たにもかかわらず、全体的に暗めの光彩もアゲインストに働いたとみる(最終盤で見せる光輝くシーンのためとも思いたいが、ここはもっともっと明るく満艦飾でやってほしかった) 。
そう。御大・ディズニーですら、あのシーンを再現できない。どこに原因があるのかは批評待ちの部分もあるが、やはりアニメーションの実写化は地雷なのか、と思わずにはいられない。
ただ救いは、光る一手は結構確認でき、それが女性陣のハートを揺さぶったであろうことだ。
どちらでもヒットできる素養があるディズニーですら、この程度でしか表現できない。もちろん特殊効果にあえて頼らず、生身で勝負した監督氏のチャレンジはむしろ賛辞を送りたい。だが、完全リメイクを標榜していて、あのザマでは、ちょっと違うんじゃね?となるのはしかたない。
もう一本書いていきます。