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日清の「麺ニッポン」シリーズは、中上位価格帯という、今まで日清が不得手としていたカテゴリーの開発に一石を投じることになり、実際第一弾の「近江ちゃんぽん」は全国規模でも売り出されるほどのヒット商品になった。当方が当該記事にもしたためたとおり、この商品との出会いは本当に衝撃的であり、この分野で日清がどれほどの存在価値を見出すのか、注視しているところでもある。
なので、目に当たったら速攻買い求めている状況なのだが、定点観測しているスーパーでも、エンド陳列で売り込む気満々。ただ、「喜多方ラーメン」の知名度ゆえか、飛ぶように、とまではいっていない。
そもそも、一時期、喜多方ラーメン専門店も関西地区に大量出店していたと思うのだが、今や風前の灯火。関西では、どうしても、この、すっきり透明系の醤油ラーメンはなじまないのだろうか…
→喜多方ラーメンの有名店と言えばここ。
というわけでふたを開けて麺とご対麺w。「もっちりとした、平打ちの縮れ麺」のキャプション通りの、なかなか「旨そう」に見せる面構え。このあたりは本家に忠実と言える。
というわけでいざ実食。
麺は、完成度の高さを否応なく見せつける。本来の店舗で食べると、もう少し厚みがあり、多分にコシも感じられるのだろうが、インスタントでは完璧を再現するのは難しいところ。まあここまでできたのだから上出来とすべきところ。
ところがそれ以外は案外普通になってしまった。特にスープは、もう少し醤油分が感じられる、むしろ濃い目を想定していたが、少しあっさり目で若干拍子抜け。もちろんハズレではないが、大当たり、もろ手を上げて高評価、とまではいかない。具材もしかり。あまりに貧相なのだが、これはこれで仕方のないところなのかもしれない。
200円前後の価格帯は、ヤマダイをはじめとした牙城が立ちはだかっており、大手の日清やそれ以外のメーカーがそこを切り崩しにかかる構図になってきている。その観点からすると、ご当地系に的を絞り、知名度のあるブランドを主軸に商品開発しているところは、納得も評価もできる。だが、どうしても「近江ちゃんぽん」のインパクトを超えうる商品が出てこないことには、なかなかこのシリーズを高評価にまでもっていけるとは思えない。信州味噌しかり、家系ラーメンしかり。
平均的な製品に落ち着くのは大手の「守り」の姿勢とみてしまうのだが、突き抜けた「麺ニッポン」を期待してしまう。
購入店 関西スーパー 大開店
麺 8.5/10 スープ 8.0/10 具材 7.0/10 総合計 23.5/30
価格補正 なし 合計 23.5/30 格付け A(もうひと声っっ)