多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

塚口サンサン劇場

2018.10.25 長くなりますが ドキュメント太陽の牙ダグラム

今回の鑑賞記はマジで短く終わらせるつもりはない。実際、この作品に出会えたことが、私の現在のパーソナリティーにも、多大な影響を与えている作品だからだ。
その端緒から話を始めないといけない。幼少期から、そこそこの頭脳をもっていたとされる小生。中学入試に失敗したのを挽回すべく、進学塾に知り合いから紹介された家庭教師(彼の下宿に通うスタイル)と、マジで勉強漬けだった。
その家庭教師が、今でいうところの「オタク」だったのだ。記憶は定かではないが、確か阪大の医学部に在籍していたはずである。
その彼が、私に教える手を止めてまで見ていたのが、テレビシリーズの「太陽の牙ダグラム」だった。当時私は中学生。アニメで言えば勧善懲悪ものがまだ幅を効かしていた時代で、新進気鋭の日本サンライズがメーカーとして飛躍を遂げようとしていた時代である。
彼の視聴を邪魔するまでもなく、当方も見るわけだが、そのストーリーの骨太ぶりに目を丸くする。あらすじを一言で言い表せることなど不可能なほど入り組んでいる。また、登場人物が多いこと。メカであるダグラムの格闘シーンより、人間ドラマの方に重きがおかれているのがはっきり解る。

この作品に触れたことで、アニメーションの見方も変えられた。時々で放つ人物たちの台詞は、正鵠を射ていると同時に、ものの見方の二面性を激しく問いかける。予告編の後にいう、「真実は見えるか?」は、まさしく、この作品の複雑さを、人物たちの正義を、見た人に疑念を呼び起こす素晴らしいコピーだと思う。

実は、テレビシリーズは、結局完走できず、「あー、見たな」レベルでしかないのだが、今でももし見たい、リメイク希望を出せと言われたら、真っ先にこの作品があがってくる。それくらい印象に残り、私の心の片隅にいつまでも取りついて離れない作品なのだ。

と、昔話を長々とさせてもらった。なので、例えリファインしていない画質であっても、スクリーンで見られるとなったら、見ないで済ませる選択肢はなかった。
そして最終回にあたる10/25に、塚口サンサン劇場に出向いたのである。
劇場はものの見事に男だらけ。それでも15人程度は座ってくれる。平均は40代後半。実はこれが意外だった。ほぼ35年前の作品なので、当時見ていた層が懐かしさのあまり見に来たとしても、10歳前後では内容が把握できていなかった可能性が大きい(今でこそ、真の悪役はラコックだと認識しているが、それを分からせるような描写は顕著ではなかった)。当時20歳前後で、50歳代前半が最多鑑賞層になると見込んでいたから、この年齢層には驚いた。

肝心の内容だが・・・
「あの時は、こんな作画で色めき立ったんだな」というのが率直な感想である。もちろん当時はセル画全盛期。動く部分だけが濃淡違っていたり(例えば口元だけが色違い)、作画崩壊なんていう今のレベルがかわいく思えるほどひどかったり、なんといっても爆発シーンのちゃっちいこと。直前に「ガルパン総集編」を見てきているからかもしれないが、時代の変遷というものをまざまざと見せつけられる。
一番隔世の感を印象付けたのは、音楽部分だ。80年代なのだ、劇伴も。これで一気に「時代物」という感じを新たにしてしまう。
所詮は総集編の域を出ず、しかも、元ネタは、75話分。実は、これを越えるオリジナル作品をサンライズは作っていないそうだ。75話となると、元は20分計算でも1500分!! それを大胆に80分余りにまとめたのだから、強引にならざるを得ない。しかも、序盤のクーデターのシーンにかなりの時間が費やされていたこともあり、デイジーの出演シーンに至っては、ほぼ30秒ほどでしかなかったのがかわいそうすぎる。
無理やり一本にまとめる、という力技。映画にもできるほどだったから、そこそこに成績も上がったのだろうが、これが初見な層には、評価を上げようもないのではないか、と思う。
ただ、この作品については、当方の心のよりどころでもある、「銀河漂流 バイファム」と並ぶ傑作であるとの評価を変えるつもりはない。日本サンライズという会社が今でも生き残っているのは、こうした名作を輩出し、いまだに支持を失っていないからに他ならないとみる。

2018.3.10 愛される理由 ガールズアンドパンツァー劇場版 鑑賞記

齢50を重ねてきた当方。劇場で映画作品をいろいろ見てきたわけだが、自身のお金で行った初めての映画の記憶は意外と曖昧である。「うる星やつら」だったような気もするが、とにかくそれ以前は、姉と一緒に行ったレベルの「銀河鉄道999」とかであり、強烈な記憶として残っているわけではない。

そして2016年10月1日。まさに私の映画鑑賞に対する情熱というか、本質というものに気づかせてくれた作品…「君の名は。」に触れる。ここからの怒涛のような(とはいっても、週一程度のニワカ映画ファンなのでそこのところはご容赦を)鑑賞記録が紡がれていく。
だが、私は、とある一つの作品の存在が気になって仕方なかった。それが今回、塚口サンサン劇場で見た、「ガールズアンドパンツァー 劇場版」である。
どこに気を取られていたのか?それは、この作品が2015年11月公開の作品であるにもかかわらず、復活上映されるとなるや、時間帯などものともせずに劇場が「撃破」される(満席/売り切れなどをこう表現するのが戦車道界隈では当たり前らしい)事態に遭遇しているからである。
→2017.11.21の「公開2周年」と称して上映した東の聖地劇場では、こんなことになっていた模様だ。詳細をまとめたブログ発見。
それもただの企画上映ではない。開始時間は21:05、終了は23:15。余裕で終電に関わる時間帯である。それでも満席、なのだ。
だが、山形から遠路塚口に来る熱烈なファンが存在することを今回知り、「終電などナンボのもんじゃい」、「観られるなら参加しないでどうする」という、ガルパンおじさんたちの熱気というものを改めて認識する。

だ・か・ら・こ・そ!!
「そのアツさ」を彼らに持たせるものはいったい何なのか、を今回の鑑賞で知りたかった。ぶっちゃけると、新作より、この作品の方の渇望感の方がすごかったのだ。
アンツィオ戦は、まあこんなもの。OVAなんだから…で済ませ、しばしの休憩。入場開始が案内されると、前回と同一席に舞い戻り、さっそく場内ブラウジング。
だが、はっきり言って熱量が違う。ひしひしと観客のオーラを感じ取れるのだ。それは、恐らく、あまたの鑑賞回数を経た、歴戦の勇者が持ちえる経験値とか、練度とか、レベルの高さとかに例えることができよう。そう。見る姿勢が違う、といってもいい。ふらっと見に来ましたぁ〜〜程度のおちゃらけた感じの観客は数人、いや、皆無に等しいといってもいい。スクリーンに対峙する真剣度の違いを見せつけられ、「やはりガルパンは何かが違う」と思い知らされる。
女性陣も若干名認められたが、圧倒的大多数は男性。先ほどとほぼ同数の入りだが、やや多く感じた。9割弱なら、時間帯の上(終了は10時前)で考えても上出来だろう。平均年齢は30代前半とする。

前半はエキシビジョンマッチ、でも一切手を抜かない連合チーム同士のつばぜり合いは、本番さながらの展開を見せる。それにしても、知波単どもの相変わらずぶりには閉口する。まあ、そういう色だから仕方ないか…
それが終わってすぐに閉校の知らせ。実は、このあたりで、周囲からすすり泣く声が聞こえてきたりしているのに驚愕する。実際、ここは、このストーリー中の泣かせどころな部分でもあるから、わからないでもないのだが、初見の私からすると「ここ、泣けるところ?!」となってしまったのは意外だった。ここまで中盤。
陸に上がってもすることがない面々。だが、生徒会長は必死だった。ここの部分、今まで上から目線で、いやな奴と思っていた杏の見方が変わっていくきっかけになった。みほはみほで閉鎖寸前のボコミュージアムを発見。だがここで今回のキーパーソンである島田愛里寿と対峙する。

大学選抜との試合は、当初から理不尽な設定。それを阻止せんとばかりに友軍よろしく、かつての対戦校が「短期入学」という肩書で「私物の戦車」をひっさげてはせ参じる。そして30VS30のバトルロイヤルが開幕する。
ここからは、手に汗握る展開になるわけで、どうなっていくのか、が気になるところと言える。ラストの一騎打ちの展開は肉を切らせて骨を断つばりの結末で度肝を抜かれた。

ところどころで見せる、人物たちのセリフは、意外なほどの重みを持っている。冒頭の継続・ミカのセリフは、まさに集大成といっても過言ではない。

 「戦車道には、人生の大切な全てのことが詰まっているんだよ」

決して死なない戦車道(少し煙ですすけたりはするが、血は一切流れていない)。傷つくのは車体だけ。だからこそ、心おきなく、ぶっ放せるんだろうと思っている。そして、命のやり取りをしないからこそ、戦術や戦略、ひらめきが生きてくるのだと知る。包囲を観覧車突撃で解消させるなど、誰が思いつくだろうか。そんな「身の丈」に応じた戦い方もある。プラウダの戦いぶりは、悲壮感も漂ったし、実際本当に死んでしまうのではないかと錯覚すら覚えたほどの鬼気迫る演出だった。
人生の大切な全てのこと。これをガルパンおじさんたちは見出したからこそ、この作品は異常なほどに愛され、そしてスタッフや劇場もそれに応えようとブラッシュアップを繰り返す。マサラ上映が恐ろしい状況になっていたこともツイッターの写真で確認したが、観客と一体感を出せる作品がどれほどあるだろうか?

荷物をまとめても、落ち着かずに学校に立ち返るみほ。そこには、愛機と別れを惜しむ乗員の姿。私もさすがにここでウルッと来そうになったが、サンダースの輸送機の登場でほっとする。こういった、展開の持っていき方はなかなかのものである。
なので、実際、減点するところなんかまったくといっていいほどない。それどころか、砲声などの効果音が見事に強調されていて、100点を上回るか、とさえ思ったほどである。時間配分も、後半ほぼ丸々を大学選抜戦に費やす贅沢ぶり。こんな作品、読了感がないはずがない。
というわけで初期インプレッションと同様に98点とする。2018年作では「さよ朝」の一位は変わらないが、2018年鑑賞作というくくりなら、この作品の方が上になってしまう。

戦車を動かしながら、戦況に対して逐一判断しないといけない。それはまさに「人生」そのもの。間違っていても、損害が出ても、勝利してもそれも「人生」。ミカのセリフの持つ大きさこそ、この映画、いや、ガルパンという作品に通底する一つの大テーマであると感じる。そう。そこまで感じ入らせる作品だったのだ。
ツイッターで私はこう書いた。

 ”あらためていう。ガルパンはいいぞ”

最終章第一話でもそれはかすかに思っていたわけだが、ここまでの作品だったとは思いもよらなかった。今更ながら、アニメーション映画に無関心で過ごせていた2010年代前半の損失の大きさに押しつぶされそうになる。だが、ここで踏みとどまれたことは、幸いである。すべては「君の名は。」を見たから。新海氏には本当に感謝しかない。




2018.3.10 露払いにもってこい ガールズアンドパンツァー これが本当のアンツィオ戦です 鑑賞記

3月は、すでに2回劇場に足を運んでいる。
去年の今頃は、すべてが「君の名は。」で埋め尽くされていた鑑賞記録だが(実に6回も同一月に見ている)、今年はさすがにすべて同一の映画で、というわけにはいかないと思う。
アカデミーを取った「シェイプオブウォーター」は今月中に見ておきたいし、3/14に確定した、京都・出町座への出張もあるので、実際忙しい。
そんな中にあって、さらに私を狂喜させ、忙しくさせているのが、塚口サンサン劇場の「塚口流戦車道」上映というトンでも企画である。
だが・・・知らぬは私ばかりなり。東の立川シネマシティとタイマン張れるのは、ここくらいしかない、という西の聖地だったのだ。
ツイッターで確認してみると、恐ろしいことに、山形からの来訪者もいるというではないか!!なんでも前日金曜日は横浜泊まりで、くるだけで二日。日曜日朝一・すべて新幹線で帰るにしても、昼過ぎくらい着。交通費だけで、円盤が数枚買えるレベルの出費なのだ。それでも来てしまう・・・「恐ろしい」と何度つぶやいたことか。

それだけではない。アンツィオ/劇場版/最終章1話の3連続上映を、マサラで開催するという徹底ぶり。マサラ上映とは、声だしOKのみならず、クラッカーに紙吹雪、歓声や上映途上の拍手なんかもやり放題。参加者が持ち込もうとしている、袋に多数仕込んであるクラッカーなどが事の重大性を物語る。そして、サンサン劇場の待合場所が、大変なことになっていた。
もともとイベントごとの好きな劇場だが、前回同様、今回もど派手に装飾していた。いくつか写真も押さえたので、それは番外編で、ということで。

当方は、もともとがアニメーションファンであり、ガルパンにそこまで入れ込んではいない。コテコテのファンの方々を見て、アウェー感・お呼びでない、と感じる鑑賞など、今まで一度だってなかった。いたたまれなくなって、いったん待ち合いから姿を消して、ダイエー塚口店でお買い物。
18時スタートのマサラに入っていったコアな人たちがいなくなった待ち合いは、普段通りの様相に。それでも、意外にカップルが数組も散見されるなど、幅広い層に受け入れられていると実感する。
19時前に初めて2番シアターに。しかし、すでに7.1ch仕様に変貌を遂げている場内は、巨大ウーハーが4台鎮座し、まさに音の砲撃を我々に与えんとする威容を見せつける。
館内は8割超は埋まっている感じ。短編、OVAに毛が生えたレベルの作品でも見に来るということである。男女比は、数えるほどしかいない女性に対して、圧倒的に男性だらけ。平均は30代前半〜後半。

さて本編。
実際、そこまで入れ込んでいない私が見ても、ほどほどに理解できる作劇にしてあるところは初見にも優しい出来栄えといえる。戦車道2回戦の相手となる、アンツィオ戦をテレビ版とは違う切り口で描いたOVAである。なので、苦戦はしても、勝利は確定。そこに至る、「マカロニ作戦」や戦術的な描写などは、置いてけぼりにされることなく、意外にすんなり入ってくる。
策を弄するアンツィオに対し、索敵と交戦で見破る大洗。そこからの闘いぶりは圧巻そのもの。もちろん、大洗が勝利することになる。
途上に入れ込まれた、友情物語も、それほどストーリーを困惑させるほどではなく、むしろほほえましい。結果がわかっているはずなのだが、なかなかどうして手に汗握る。その根底にあるのが、やはり、臨場感たっぷりの音響調整にあるとみている。

映画は劇場で見るもの。そのことを感じ入らせたのは、「君の名は。」だったわけだが、もし、ガルパンの劇場版を公開当初に見ていたとしたら、同じことを思っていただろうと感じている。音の持つ底知れぬ表現力。畳みかける擬音、砲声。すべてに手が入れられていると感じられるので、ただのキャタピラの走行音ですら、腹にずしんと堪える。こういう演出をされると、自宅で円盤、だと少しものたりなくなってしまう。

わずか40分足らずの小品。しかし、それなのに音響をグレードアップすると、とてつもない大作を見たかのような満足度が得られるのだから、お得というより、それだけで印象が変わってしまうのが面白いし、恐ろしい。
得点は、短すぎることや、もともとOVA発祥ということもあり、対象外とするが、つけるとするならば86点程度とする。
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