東京都議に対する「結婚」ヤジ問題。不規則発言者が謝罪することで幕引きか、と思われていたのだが、さにあらず。むしろ、別方向から火の手が上がり、収拾に向かうのかどうか、わかりにくくなっている。

そもそも「結婚した方がいいんじゃないか」の部分。「みんなが結婚した方がいいんじゃないか」という音声が正解であり、それは、所属しているみんなの党に対する揶揄と受け取れるものだった。もちろん、自分に対するヤジと受け取ったからこそ、また、ヤジをするなら大きな対象で言われることはないという判断もあって騒ぎ出したというのが実際なのだが、私が問題視するのは、言われた直後に抗議をしていないという、いわば「痴漢の冤罪」に似た構図を感じ取ったからである。
卑怯な時間差攻撃。これに反応したネット住民の"捜査"が始まる。

整形疑惑に出生関連(私は今回ばっかりは生みのご両親は無関係とみている)、芸能人として活動していたころの発言が次々掘り起こされ、付き合いレベルで別れるときに慰謝料をとるという、恐ろしい"略歴"が紹介され始める。そして、今回、とうとう昔のツイートまでもが発掘される結果になっているのだが、それがなんとタイムリーなことに結婚に関連することであるがゆえに、完全に藪蛇状態となってしまっている。
→彼女によると、「年の差婚は気持ちが悪い」のだそうです。ニュース記事はこちら

しっかり婚姻していることをこのように言い放ち、自分の不倫疑惑にはお口にチャック。そりゃぁ、問題視しない方がどうかしている。
そして、「産む」「産まない」関連の発言は一切ないことも判明。あそこまで騒ぎ立て、事にしようとしたのだから、ないものについては、誤解があったなど謝罪することも必要なのだと思う。

女性だから弱い、言われたほうが傷つく…。一種正論にも聞こえるが、過去の言動と、現在に整合性が全くない。これでは、彼女をジャンヌ・ダルクかナイチンゲールのごとく持ち上げ、署名活動までした人たちに合わせる顔がなかろう。
もちろん、過去は過去、今は今。田母神氏ではないが都政と全く関係のない場外乱闘は、言い出しっぺもそろそろ振り上げたこぶしを引っ込めないと、全身に火の手が回って引っ込みがつかなくなると思うのだが・・・。
すでに週刊誌も"塩村たたき"にシフトしているようであり、ヤジを問題視したら自分が根掘り葉掘りばらされたでござる、ということになってしまったのは、自業自得としか言いようがない。ご愁傷様ですww