2019年ももうすぐおしまい。
まあ今年の自身の10大ニュースは、転職がトップになるわけで、書こうとも思っていない。それでも12月が残り半分となりつつあるのに、劇場通いを止められないでいる。
それもこれも、「見たい」と思わせる作品の多さが起因している。
2日前には「公開日」に勇躍はせ参じた「ぼくらの7日間戦争」を見たわけだし、15日一日で「屍人荘」「カツベン!」「天気の子」を終わらせる予定だったのだが、翌日のサービスデーに「カツベン!」を回すことで費用を少し減じることに成功した。
実は、新年度に位置している12月の鑑賞記録は、ここまで全て邦画タイトルなのだ。
それもこれも、魅力的に映る作品が軒を連ねているからであり、また、大々的な予告詐欺な部分もない。「ヲタク」も第二弾予告は、「ちょっと面白そう」に映ってきたし、天下の福田氏の差配がずっこけるとも思えない。
と考えると、この作品の致命的なところは、愉快痛快に殺人事件を解決するのではなく、ある外的要因が殺人を肯定化するという部分に至る点と、そのこと自体が予告で謳われていなかったことによる裏切られ感があるというところにある。
おかげでレビュー得点には☆ひとつが列をなすという異常事態。原作持ちであることを知らないで見に来た層が怒りの投稿をしまくっているようにも思える。
実はミステリー部分は、比較的平易。こういった密室系のミステリーにありがちなのは「意外な人物」が「誰も知らない」動機によって関係者を屠っていくというスタイル。ただ、私もぬかっていたのだが、今回死に至らしめられる二人については、前段であるBBQのシーンでそれらしいことを感づいておけばよかったかな、と思ってしまった。
しかもそれが去年の部員の失踪と繋がっていることにも手当てできていれば「こいつじゃね?」と目星を付けることは可能だったし、現に中村倫也演じる明智はまさにこの人物が次に起こりえる事件の関係者になることを示唆できるほどであった。
頭でっかちなワトソンこと葉村役の神木君が出張ってきて種明かしするのはできても、実際の犯人像にまではたどり着かない。結局浜辺嬢演じる剣崎がすべての謎を解いてしまったのだった。そうなると、神木自体がいてもいなくても、となるのは当然である。もっと剣崎と仲良くなるような描写でもあればまた雰囲気も変わったのだろうが、結局「自分と組むのは明智だけ」と思っている葉村では、剣崎の入る余地はなかった。でも、それをラストシーンできっちり断ち切って終わらせたことで、もしかするともしかして?続編もあるじゃ?とまで妄想してしまう。
ここ最近露出も多くなりつつあり、大河にも出ている神木隆之介。次回作でもある「ラストレター」には、広瀬すずと「天気の子」で一躍スターダムに乗った森七菜嬢との共演も期待できるところである。確かにラストのスタッフロールでは一番目にクレジットされていた神木だが、この作品の実質主役でもあるのが、事件の全容を解明した浜辺美波嬢である。
原作知らない私からすると「え?もう早々と退場すんの?」になった、中村倫也の明智役の芝居はもうちょっと見たかった。ラストでは美味しいところを見せるわけだが、それはきっちりと「いなくなりますよ」というメッセージでしかなかった。もったいない、と思うわけだし、それでも彼と葉村との対比は序盤では実に面白かった。
得点は92点。当方は「予告詐欺」とまで言う気はないが、どっかににおわすような一言があってもよかったのに、と思わざるを得ない。
まあ今年の自身の10大ニュースは、転職がトップになるわけで、書こうとも思っていない。それでも12月が残り半分となりつつあるのに、劇場通いを止められないでいる。
それもこれも、「見たい」と思わせる作品の多さが起因している。
2日前には「公開日」に勇躍はせ参じた「ぼくらの7日間戦争」を見たわけだし、15日一日で「屍人荘」「カツベン!」「天気の子」を終わらせる予定だったのだが、翌日のサービスデーに「カツベン!」を回すことで費用を少し減じることに成功した。
実は、新年度に位置している12月の鑑賞記録は、ここまで全て邦画タイトルなのだ。
それもこれも、魅力的に映る作品が軒を連ねているからであり、また、大々的な予告詐欺な部分もない。「ヲタク」も第二弾予告は、「ちょっと面白そう」に映ってきたし、天下の福田氏の差配がずっこけるとも思えない。
と考えると、この作品の致命的なところは、愉快痛快に殺人事件を解決するのではなく、ある外的要因が殺人を肯定化するという部分に至る点と、そのこと自体が予告で謳われていなかったことによる裏切られ感があるというところにある。
おかげでレビュー得点には☆ひとつが列をなすという異常事態。原作持ちであることを知らないで見に来た層が怒りの投稿をしまくっているようにも思える。
実はミステリー部分は、比較的平易。こういった密室系のミステリーにありがちなのは「意外な人物」が「誰も知らない」動機によって関係者を屠っていくというスタイル。ただ、私もぬかっていたのだが、今回死に至らしめられる二人については、前段であるBBQのシーンでそれらしいことを感づいておけばよかったかな、と思ってしまった。
しかもそれが去年の部員の失踪と繋がっていることにも手当てできていれば「こいつじゃね?」と目星を付けることは可能だったし、現に中村倫也演じる明智はまさにこの人物が次に起こりえる事件の関係者になることを示唆できるほどであった。
頭でっかちなワトソンこと葉村役の神木君が出張ってきて種明かしするのはできても、実際の犯人像にまではたどり着かない。結局浜辺嬢演じる剣崎がすべての謎を解いてしまったのだった。そうなると、神木自体がいてもいなくても、となるのは当然である。もっと剣崎と仲良くなるような描写でもあればまた雰囲気も変わったのだろうが、結局「自分と組むのは明智だけ」と思っている葉村では、剣崎の入る余地はなかった。でも、それをラストシーンできっちり断ち切って終わらせたことで、もしかするともしかして?続編もあるじゃ?とまで妄想してしまう。
ここ最近露出も多くなりつつあり、大河にも出ている神木隆之介。次回作でもある「ラストレター」には、広瀬すずと「天気の子」で一躍スターダムに乗った森七菜嬢との共演も期待できるところである。確かにラストのスタッフロールでは一番目にクレジットされていた神木だが、この作品の実質主役でもあるのが、事件の全容を解明した浜辺美波嬢である。
原作知らない私からすると「え?もう早々と退場すんの?」になった、中村倫也の明智役の芝居はもうちょっと見たかった。ラストでは美味しいところを見せるわけだが、それはきっちりと「いなくなりますよ」というメッセージでしかなかった。もったいない、と思うわけだし、それでも彼と葉村との対比は序盤では実に面白かった。
得点は92点。当方は「予告詐欺」とまで言う気はないが、どっかににおわすような一言があってもよかったのに、と思わざるを得ない。