多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

広瀬すず

2020.3.20 「一度死んでみた」がやや大当たりな件 

閉鎖的空間での濃厚接触。ライブハウスや院内感染と言った要件を満たしてしまっている施設で拡散が始まってしまっている新型コロナウィルス。日本では爆発的な患者の急増は初期対応がよかったからなのか、あまり発生していないが、欧米ではすでに5ケタを数える患者数になっており、中国のことを笑えなくなっている状況が日々報告されている。

本当に劇場などを閉鎖している国もかなりの数に上っているのだが、日本はそこまでの強攻策をとらないでやれている。その代わり、海外からの映画導入が大作中心にほぼ途絶。邦画も、動員をけん引するべき「ドラえもん」「プリキュア」の公開延期で正直スクリーンは大量の空きが出てくる事態になっている。
そんな中、邦画の小品系は公開を決断。3/20初日となった2作品に照準を当てて当方は久しぶりのTOHO西宮OSに向かう。

一本目にしたのが「一度死んでみた」。広瀬すずの熱演がどう出るのか、と言ったところが気になっていた。とはいうものの、「どうせハズレなんじゃねえか」という思いが、ポイント鑑賞という「金を払いたくない」感情に結びつく。
場内は、2割ほど。祝日、上映初回という割にはそこそこ入っているという印象だった。
デスメタルバンドのボーカルという設定の広瀬すずの演じる七瀬。父親のことが大っ嫌いで、同じ空間に居ても境界線を設けてそこに立ち入らせなかったり、洗濯機も個別。それが可能なのも、父親は製薬会社の社長兼研究者。それでも、彼女が幼少のころから仕事のことが頭から離れない研究者脳であり、なんでも元素に例えたりする状態。それが嫌で嫌でたまらない七瀬は、「魂ズ」というバンドで「一度死んでくれ」なんていう曲で父親をDISりながら聴衆を魅了していた。
そこへ降ってわいた、ライバルの製薬会社の買収オファー。もちろん突っぱねるわけだが、そこからライバル会社の攻勢が始まっていく。その途上で、技術が漏れていることに気が付いた社長は、自分の会社の開発した、「2日間仮死状態になる」薬を使って一度死んでみることで黒幕や内幕を暴こうとするのだった。

この作品の裏テーマは、ズバリ、家族の再生である。
会社のことばかりだと思っていた父親は、実は、難病の妻を救える新薬の開発をしていたのだが、間に合わなかったことも劇中でいわれる。死の間際にあって研究を止められない研究バカではなかったことを七瀬が知ることで、父の母に対する愛情や、仕事に対する情熱というものに気が付いていくのだった。
彼女が言い続けた「死ね」の言葉は、自分と向き合ってくれない父へのシグナルでもあった。だから、実際死んでしまった時の彼女の喪失感は半端なかったと思う。
そして死んでしまってからの作劇の面白いこと。当然仮死状態なので「安置」場所はなぜか食堂。せめて会議室にしとけよ、と言いたいところなのだが、こうしたところに面白味を感じる。死に顔もおちょくっているようだったし、実際には仮死状態なのに幽体離脱しているところも漫画的だった。
三途の川を渡る演出も面白い。導師といえる火野(リリー・フランキー)が手引きするのだが、なんで彼の名前が火野なのか、というところが、のちのとあるシーンでピタリ合致するという面白さにもつながる。あー、CM好きでよかったwwww
得点は、望外の95点。何しろテンポがすこぶるいいのだ。
主役の広瀬すずの、今までと違う一面には脱帽である。「ラストレター」とか、ああいう清楚で普通の女子高生しか適役はないと思っていた私がバカだった。しっかり役作りをして臨んだだけあって、感情のはじけっぷりはどの局面でも演じていると感じさせない自然体の演技だった。何といっても、この作品最大の成果物は、彼女の歌唱力であった。社長であり、七瀬の父である堤真一も、死んでからの「霊魂」として登場するときの壊れぶりは、笑うしかない。
出てくるなり悪役感満載の小澤征悦に嶋田久作のコンビは記号的にもすぐわかったし、うまく立ち回ってくれた。存在感のないゴーストという役どころの吉沢亮も、本当に気配を消せる芝居ができているのがすごい。
意味深な宇宙服や、娘のローマ字がすべて元素記号で書き表せると看破できた「THINK」Tシャツがパスワードのキーになっていたりと、伏線や小ネタが生かされているなと感じた。90分強の尺でスピード感も失われず、放っていかれるほどでもない適度な疾走感。それだけではなく、「家族とは」「言わないと伝わらない」といった普遍的なメッセージも内包しているんだから、ただ単に「面白かった」とならないところがこの作品の凄いところである。
「死」を扱いながら、決して重くない作風にしつつ、しっかりと家族の修復にまで手当てする。こういう作品なら何回見ても面白いと感じてしまった。そう。「ハズレちゃうか」という期待を大きく裏切ってくれた怪作だったとスクリーンを後にしながら思ったのだった。

2020.1.17 かすった程度 「ラストレター」鑑賞記

新海誠監督に、これ以上ないはなむけの言葉が添えられた、「ラストレター」の予告。
→こちら。
「これは傑作だわ」っとまで結構ハードルを上げた鑑賞になったわけだが、その想いは、あっさりと打ち消されてしまったのだった。
OS系ではどちらでもやっていたこともあり、開始の早かったミント神戸での初鑑賞。
60人程度が着席。カップルが15組程度、ソロは男性やや優位、男性グループも見に来るなど、この物語のはずなのに20代前後の男性層の鑑賞が意外に多く見受けられた。平均は40代前半、男女比は3:2で男性優位とした。
冒頭、小さい滝で戯れる女子高生2人と小学生が描かれる。未咲の忘れ形見・鮎美と本作の主人公でもある、裕里の娘・颯香と、その弟。青春の一ページのようなシーンだが、二人が同席しているのは、未咲の葬儀があったからだ。
大人になった裕里を演じるのは松たか子。遺影になっているのが、なんと大学時代の未咲というのだから、正直びっくりする。子供と一緒に写真すらとっていないとは、どういうことなのだろうか、と思うのだが、その理由もおいおいわかっていく。
未咲が本来出るべき同窓会の席上になぜか姿を現す裕里。だが、同窓生は全員未咲と誤認するのだ。そもそも「欠席します」と返信の手紙出せば済む話、行ったにしてもそこに理由があるとみられても仕方ない。そう。それが裕里の初恋の相手でもある乙坂鏡史郎との出会いを少し期待したからではないか、と思うのだが、まったくこの設定は少しもやもやっとする。何しろ、それが言われていないから余計だ。
そして、裕里であることにうすうす気が付きながら、乙坂は文通を始めるのだ。正確には、裕里からネタを振っているのだが、ここでも裕里は高校の時に行ったように未咲を詐称しているのだ。このあたりでもやもやはピークに達する。そんな茶番に付き合いたくもない。

高校の時に行った自分が好きになっていった「先輩」とのラブレターの交換。そしてそれは一切未咲には届いていない。そのシーンも言われていたのだが、結局若い乙坂は、裕里を受け入れなかったのだ。そこから二人の姉妹の歯車が狂っていく。
家庭を持ち、やや裕福な裕里と、子供は作ったが、自分の命を全うできなかった未咲。この名前の持つ意味あいにも注目である。
実家にラブレターが届けられるようになるころ、夏休み中に実家に逗留していた鮎美と颯香は、母・未咲を好きになっていた乙坂の返信を心待ちにするようになる。だが、結局は自分の昔話に終始する。

得点は86点までとなり、案外な部類に映ってしまった。
広瀬すずと森七菜のダブルキャスト、そこに松たか子と、福山雅治がどう絡んでくるか、というところが世間の見立てであるし、実際姉妹の幼少期を今を時めく女優二人で演じるだろうな、ということは想像ついた。だが、まさか、次世代まで、同じキャストで乗り切ることにするとは思いもよらなかった。この部分はしてやられた、というか、設定の妙といわせていただく。
卒業生の答辞を、乙坂と二人で考えたこと、つまり、二人の想いの結実がこの作品のタイトルにもなっているのだが、それを娘にあてた遺書の形で手渡すとか、もっと他の想いはなかったのだろうか、とも思うし、また、乙坂も未咲がそんなに好きなら一緒になってしまえばよかったのに、と思わざるを得ない。未咲の結婚した相手もクズの見本みたいな男。これでは自殺しても仕方ない。
方や自殺、 方や未咲の幻影にとらわれて売れない小説家。一人家庭を持てている裕里だけが恵まれているようにも思うのだが、いくら初恋の人が目の前に現れたからといって、高校時代にやったことをまたやるのか、となったのは当然だ。大の大人が、なぜ姉を騙って手紙を出し続けたのか?
このあたりにストーリーに入り込めない隙間があったように思う。岩井監督らしく、登場人物に語らせるあたりは演出としては悪くないが、饒舌すぎるきらいのある阿藤(ちょい役ながら豊川悦司の存在感は捨て置けない)だとかはいらないとは思わないが、脇筋に過ぎると感じた。一方的にしゃべる阿藤。気圧される乙坂。クズなのに言っていることは正論であるところも少しだけイラッとする。
とはいえ、主演の女優二人の演技で、そう言ったマイナスの作劇は、すべてキャンセルされる。二人が義理の姉妹である現実編も、実際の姉妹だった回想編も、文句のつけようのない演技でびっくりする。なんといっても、今や業界大注目の森七菜の演技は、自然体すぎるだけでなく、そこにきっちり監督の要求たる感情をにじませてくれている。自由に演技をさせたからかな、と思わないでもないが、仮に姉妹がこの二人でなかったら、この作品はとんでもない低評価になっていたと思われる。
庵野氏は庵野氏だったし、しっかりと自分を出さない福山演じる乙坂の設定もそこまで悪いとは思わない。だが、「そんなバカな」となる欠陥の多さは、いかんともしがたい。途中で差出人が変わる=筆跡が変わったことも見抜けないとは、どう考えてもおかしい。高校の時の行動そのままが繰り返される……それも25年後に、である。物理的に楽しめなくしてしまっては、せっかくの設定も水の泡である。

高評価が多いのは、初恋ってものに過大なイメージや妄想を膨らましている層ではないか、と思う。相思相愛でも結ばれない、心の片隅に残ってしまう片想いのあの人。その設定は今まで五万と見てきたし、奇妙な三角関係がもたらす結末は時として誰得でもなくなってしまう。最後の答辞を未咲と鮎美が二人して読み合わせるシーンがあるのだが、そこに時代の継承を言いたいのだとしても、その原稿用紙だけでは物足りない、と感じるのだ。きっちりと前を向けているラストになっているかどうかもわかりづらい。
そりゃあ、沁みないわけではない。でも、こんな痛々しい初恋をしていない当方にしてみれば、姉と乙坂の間に入った裕里のわがままぶりがどうしても"許せない"と思ってしまう。そして25年経ってもまた同じことを乙坂にする。この女性は何なんでしょうね?

秀逸なCMに心奪われる…

このCMを初めて見た時の感想は…

 「ウワ、こんな風にじっと見つめあって、プロポーズしてー(白目w)」
と瞬間的に思ったものの、何度か見るうちに、もうね。この子と結婚しちゃいたい、とまで思えてしまっている自分がいたりする。

そんなCMをほおっておくわけがない。さっそく記事にされているので紹介しておく。
「ゼクシィ」新CM 広瀬すずの演技に賞賛の嵐 彼女が涙した3つの理由とは

CMについては、この記事からYoutubeにリンクが張ってあるので当方は割愛する。ただ、この30秒CM。本当にすごいとしか言いようがない。
ちなみに「結婚しちゃいたい」と思ってしまったモデル嬢がまだ15歳だというのにも驚愕の一言。プロポーズされて「はいっ」と応じてからの数十秒の、感情の起伏を顔の表情だけで演じきる…

彼女の心情を解剖する、といった、この記事の後半部分は、「余計なお世話」であり、「お前が忖度(そんたく)する内容ではない」ので、正直読んでいないのだが、そういったことを想像させてしまうだけの演技力…。素晴らしい、の一言に尽きる。

それに引き換え…あんまりDISりたくないのだが仮に同じ内容を○田敦子が演じていたとしたら、非難轟々か、大爆笑の嵐か・・・。いたって普通の顔の方だったから成功した秀逸なCM。今年のCMの賞レースでも上位に食い込むこと間違いなしだろう。
月別アーカイブ
livedoor 天気
「livedoor 天気」は提供を終了しました。
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
「Amazonライブリンク」は提供を終了しました。
  • ライブドアブログ