多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

映画評

2020.2.16 その映像を見たかっただけ 「1917 命をかけた伝令」鑑賞記

今の映像技術は大したものである。
1970年代後半にVFXを多用した「スターウォーズ」(当時は何の添え字もなく、あれがEP.4だと知るのは後々の話)を見せられて、度肝を抜かされてから40年以上。
もはや特殊効果と映画は切っても切れない間柄となっており、さほどそういった効果の必要ない邦画ですら、いくばくかのシーンで使われていることがエンドロールでも確認できる。
この映画……1917(以後このように記載)においては、アナログ的な特殊効果を前面に押し出した。つまり、「全編ワンカット」という壮大なうたい文句である。だが、私をはじめとして、ほとんどの映画通は、「そんな映画できるわけないやろ」と思ったに相違ない。
だいたい、「カメラを止めるな!」クラスのB級映画で、本当に資材も人員も割けない作品なら、そうせざるを得ないところだが、あれだけVFXにも人員が割けられ(エンドロールの特殊効果の人員の多さにぶったまげた)るのだから、そんなしょっぱい、B級映画みたいな無理難題をやる必要がどこにもないからである。
私がこの映画に惹かれたのは、実はそういった「どうやってワンカットのように見せているのかな?」という点に注視したかったからである。だって、基本的にストーリーはあってなきがごとし。起こったことが淡々と述べられるだけだろうし、だから人間ドラマにも発展しにくい。前線では派手な攻撃が展開されるだろうが、撤退したドイツ軍を追いかける形になっているのでせいぜい出くわすのは敗残兵レベル。つまり、捕虜になってしまうとか、敵の攻撃が激しすぎて前に進めなくなるといったマイナス要素はほとんど想定できないのだ。

それでも、当方が朝一からこれを見ようと思ったのにはわけがある。13:50スタートのとある映画の前哨戦ならばぴったりだからだ。
かくして、8時過ぎに自宅を出て、8:45頃に大久保駅に降り立つ。向かうはイオンシネマ明石。久しぶりの訪問である。
しかし、朝一の入場方法がよくわからず、ウロウロしてしまう。実際には、一番手前の1番館/1Fから映画館直通のエレベーターを利用するのだが、9時にならないとオープンしないという不便ぶり。しかも、駐車場などから向かえる人はいち早く入場できていたようで、実際9時2分くらいに着いた6階フロアにはすでに長蛇の列が。
1917は、結局20人余りというしょぼさで上映を迎えた。やはり戦争映画ということもあって、壮年/老年系の男性ソロが圧倒的。何組かカップルは認められたが、女性ソロは一人か二人だけ。平均年齢は50代前半とする。まあ、大半は、某韓国映画に殺到していたようなのだが、当方はよほどのことがない限りそこには至らない。

さて得点だ。
93点をつけたのだが、実際、映像を見せられると、「上手くワンカット風に作っているな」と思わせるだけの編集ぶりで、そこは大きくプラス評価を与えたいと思う。「どうやってワンカット風にしているのか」といえば、主人公が、どうあれ一瞬物陰に隠れるときがカットのタイミングである。一番わかりやすかったのは、敵塹壕の中でトラップが発動したときである。それ以外でも、森を抜けるときに太めの幹の後ろを主人公が通ったり、川のシーンでは岩陰を流れていったり。パノラマ的にカメラをくるりと回した時も主人公が見切れる一瞬があるのだが、そうしたタイミングになっているはずだ。もっと邪推すると、あくまでそういう演出にしてあるだけで、カット入りまくりで作っているかもしれない(つまり編集やVFXで一連の動きと見せかけているだけかもしれない)。
実話をもとに構成したという企画も大きく買える。基本的に主人公から目を離さないカメラのおかげで、臨場感はあるし、カットをシームレスに見せることで本当にワンカットと偽装させるところとかはうまくやったと思っている。
映画を見慣れていない人が見ると本当にワンカットかと感じてしまうような映像演出は大成功しているのだが、所詮は攻撃中止命令をとどける一日を描いたもの。ストーリーやメッセージ性などに深いものがあるわけではない。また、この作品にそういったものを求めてもいけないと思う。
ただ、奇妙な映像体験は得られる。常に付きまとうカメラは、まるで記録映画を撮っているかのよう。至近距離のカメラを一切気にせず自然体で演技するのはなかなかに難しかったはずだが、それを全く感じさせなかったのは特筆に値する。予告でもさんざん使われた、草原を数百メートル疾駆する主人公のシーンは「待ってました」といえる最後のクライマックスだし、前進する味方の兵隊とぶつかり倒されても起き上がって目的を完遂しようとする姿に感動はする。でも、総じて起こるイベントは想定の範囲内で、華やかさも、激しさも、厳しさもそれほどない。
途中でバディを失う局面は「そういうことだったのね」だし、そのシーンに前後して採取したとある飲み物がすごい伏線(いうても、感動までには程遠い)になっていたところは、意外といえば意外だった。
緊迫感、緊張感、そして達成感。すべては得られる2時間余りなので見て損はないが、かといって何かが持って帰られる作品でもない。おすすめはかなり難しいと思っている。

2019.12.13 令和時代の「7日間戦争」 「ぼくらの7日間戦争」鑑賞記

2019年12月は、本当に見たい映画が目白押しだ。
13日公開作なら、「ぼくらの7日間戦争」に「屍人荘の殺人」、「カツベン!」も、周防監督作だけに絶対笑いどころが多いはずだ。そして運命の12/20。この日で完全に「天気の子」は終焉を迎えるだろうし、SW/ヒロアカ/ヒック/片隅と、いずれ劣らぬ作品ぞろい。27日には私一押しとなっている「シンカリオン」の公開もある。

「ぼくらの七日間戦争」といえば、まさに戦争、という文字がふさわしい、戦車も出てきて、派手なドンパチが繰り広げられるという意味合いがある。実写映画としてのイメージが強く、大人に歯向かう中学生、というコンセプトだった当該作。それもこれも、多彩な出演陣がなせる業でもあった。中でも宮沢りえのデビュー作という方がクローズアップされがちでもある。小室/TMNの「SEVEN DAYS WAR」も確かに懐かしい。
それを知った上での今回の「7日間戦争」は、どちらかというと、親と子供、大人と子供の世代間闘争を描きつつ、現代に持ち込まれ、原作になかった「ネット」の功罪をも浮き彫りにしてくれた。
勇躍ミント神戸のOSに乗り込むのだが……カップル2組にソロ男性二人。この日曜日の18時台の「天気の子」より入りが悪いという、とんでもない状況が現れていた。平均は30台後半なのがまだ救い。

今作では、原作を大胆に改変している。具体的には、・高校生にクラスチェンジ ・主要登場人物は6人 ・原作にはないタイ人の子供が含まれる ・舞台は北海道の架空の町 ・学校に対する反抗ではなく、「キャンプのノリ」が戦争状態に変わっていく ・家族の描写が濃いのは、ヒロインと、建設会社の山咲だが、主役である守は、両親は出ず、妹だけしか出てこない といった具合である。
なのでストーリーも全然違う。当初は「家出」程度のキャンプ地に選んだ工場が、そのタイ人の子供の住処であり、その子供を追ってきた入国管理官に一同が知られることでストーリーがすすんでいくという形をとった。

序盤は明らかに子供たち優位。だが、不意を突かれた坑道からの侵入を許したあたりから、不協和音も出始める。代議士秘書の「ネタばらし/ネガティブ投稿」で一同はネットの攻撃にさらされる。90年代後半の原作小説にはない新機軸であり、今のネット社会に対する警鐘にもつながっているあたりは、「令和ならではの7日間戦争にできているな」とうならせてもらった。
周りの大人たちが「これでバラバラになるな」としたこの作戦は、逆に、嘘やうわべで取り繕っていた6人にその鎧をはぎ取らせることになる。このシークエンスこそ、この作品のだいご味である。本音で向き合える、過去はどうでもいい。それが誰しもの感情を露わにし、むしろ一同の結束が固まるということにつながっていく。
台風が来ているそのさなか、6人がバラバラになる結末しか見えないその時、それが天気の回復とともにキレイに納まるところはよくできているし、いろいろな作品を研究されてきたのかな、と思ったりする。

キャストもおおむね違和感ない。主役級のお二方は、非の付け所のない演技。特に「HELLOWORLD」で恋愛に奥手な堅書を演じた北村拓海の、これまた物怖じして誰ともかかわらないという「キミスイ」の僕並の演じ方に感動すら覚える。芳根京子嬢は、お嬢さんっぽい感じをうまく表現。脇を固めるベテランの域に達した声優陣も見る人が見れば納得の産物である。
得点は、95点。「天気の子」のようなエモーショナルすぎる作劇はないものの、6人が思いのたけを述べるシーンはもう一度見れば、確実に涙腺を崩壊させること間違いなしだろう。とはいえ、天気の子越えに至らないのは、全体としてのまとまりより、もう少し突き抜けた感情のぶつかり合いがある方がよかったから、ともいえる。高校生に年齢を上げたからこそ、そこまで手当てしてほしかったところだ。
主題歌3曲もこの手のサイズの作品ならやや多め。でも、その曲を印象的に使えているところは大きく評価する。当方の十八番にしてもいいとは内心思っている。

2019.8.4 IMAX3作目。「ワイルドスピードスーパーコンボ」鑑賞記

見事なまでのはしごである。
天気の子のラストが27時10分強。IMAX一択だったワイルドスピードの上映開始もほぼ同時刻。同一フロアで隣りだったことも幸いしてすんなりと入場する。
同じスケジューリングで動いてきた人たちも数人見受けられたが、館内は、3日目ナイト回ながら、70人近くは座っている。

すでに私は、ドウェィンジョンソンと、ジェイソンステイサムのダブル主役でこのシリーズを標榜することの危うさに不安しかなかった。だってどう考えたって、筋肉美、肉弾戦がメインになることは避けられないし、それゆえそういう風にストーリーも持っていくことはほぼ確定。予告で見せた様々な要素が、「あれ?ワイルドスピードって、高級車がバンバン出てきて……あれ?」という戸惑いを隠せず見る人も多いのではないだろうか?

それでも見たいと思わせた本作。
結論から言うと「筋肉美サイコー」。以上、であり、それ以上の感想が見当たらない。
だってこんな作品で兄弟愛とか家族愛とか持ってこられても白けるだけ。もちろん、サモア編があったからこそこのストーリーはうまくまとめられたわけだが、今まで出てきていたファミリーたちはどうなったんだ、と言いたくなる。
なんといってもヴィン・ディーゼルの出ていないシリーズは、シリーズとは言えない。ドミニク無くしてワイルド・スピードは語れないのである。
アクション大作ではあるし、CG多用とはいってもほどほどにセットも壊してくれているから、その部分での爽快感はあるけれど、ありえなさすぎで評価のしようがない。
IMAX補正があるにせよ、75点まで。寒いギャグとか、むさくるしい二人の漫才とか。そんなん、もういいですから。
月別アーカイブ
livedoor 天気
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
「Amazonライブリンク」は提供を終了しました。
  • ライブドアブログ