多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

映画鑑賞記録

映画鑑賞記録を振り返る(4) ハズレ映画を考える

私が映画評を書く際に必ず採点しているのだが、その基準はこのようになっている。
100点……文句なしの傑作。見なかったことを後悔するレベル
99−95点……激おすすめ。何度見てもいいくらいの秀作。
94−90点……まあおすすめ。減点ポイントがあるけれども見れなくはない。
89−85点……それほどでもなかったかな? 合わないわけではなかったけど微妙
84−80点……うーん。設定やらキャスティングやら、致命的なミスがある。
79点以下……ハズレ確定。見たことを後悔し「金返せ」レベル
採点回避……ドキュメンタリー的作品や初見で評が難しい作品

150タイトル以上みてきているのだが、この「ハズレ」に位置する作品は意外なほど少ない。
2018・19年のランキングで下位に居る作品ということで、18年ランキング5作品が、19年では6作品を上げたのだが、いずれ劣らぬハズレばかりだった(19年のランキングで「フロントランナー」だけは84点なのだが、一種ドキュメンタリー的な作品でもあり、あまり上位に組み込めなかったところが災いしたか)。
○企画そのものが当たりそうにない
ここ最近、往年の名曲を使って映画を撮るという手法がはやりになりつつある。延期になっている「糸」もそうだが、「雪の華」(19年)は、中島美嘉の曲がモチーフになっているとはいっても、実話でもなければ何でもない。難病で余命いくばくもないはずの女性と恋に落ちた男性の物語にしてあるのだが、そのありきたりなストーリーと、オーラスのドン引き感で台無しになってしまった。
○ミスキャストが台無しにする
「未来のミライ」(18)、「今夜、ロマンス劇場で」(18)は世の映像作家さんにとってもいい反面教師になるだろう。4歳児の声を声優経験の乏しい女優に任せる、綾瀬はるかとは釣り合わない格の俳優をアテンドする。無理があると思ってしまうキャスティングは、没入感を感じなくさせるばかりか、すべてがそんないい加減に作られているのか、という悪い評価にもつながりかねない。
○邦題変換詐欺に気を付けろ
「喜望峰の風にのせて」(19)は、原題がMercy。慈悲とか原罪という意味なのだが、よくもここまで改題してくれたものだ。風にのせて、というニュアンスから、主人公の艱難辛苦の末のハッピーエンドを想定したら、とんでもない航行記録のねつ造の果ての自死が描かれる鬱展開。予告からもその結末は感じられなかっただけに、がっかり度はダブルで襲ってくる。
○なんで撮った?
「ちいさな英雄」(18)、「さよならくちびる」(19)、「蚤とり侍」(18)あたりは、企画の段階で「こんなんお客入らへんで」と誰か止める人がいなかったのか、と言いたくなる。近年ぶっちぎりの最低点の「ちいさな英雄」は3本の短編の内評価できるのが一本だけという惨状。これがあの!ジブリの末裔のスタジオだというのだから、恐ろしすぎて震えが来る。19年は外れのアニメ映画はなかったのがよかったかもだが、実は「怪獣の子供」は実際の得点は72点で、映像表現に振った作品と判断してランキング外にしたという曰くがある。内容と映像の乖離が激しすぎた例として挙げておく。

映画鑑賞記録を振り返る(3) 邦画でベンチマーク的作品が現れるとは

私の映画鑑賞記録の中で、100点満点が付いた作品は3タイトルある。そのうちの2タイトルは、「あの」作品だろう、と思われたかもだが、「君の名は。」「天気の子」いずれも99点なのだ。意外なことにアニメーション映画はないのだ(以前なら「火垂るの墓」が125点→100点だったのだが、スクリーンで見ることが無くなったので現状のランキングにはそぐわないとみている)。
ではなになのか?一本は洋画の「THE GUILTY」。北欧映画らしいアンニュイな絵面なのに電話のやり取りだけですべてが進んでいく一級のサスペンスだった。では残りの2タイトルは? 邦画実写なのだ。

邦画の実写なんて、正直言って「観るだけ無駄」とさえ思っていた時期がある。実際、日本の興行成績だけをとってみても、邦画実写で100万人動員すらおぼつかない作品がごろごろしていたし、トップ10の大半は邦画アニメか洋画が独占。超大作というキャプションが付いても、ここ最近では「シン・ゴジラ」の82億がようやっとのような気がする(10年代の作品だと、コードブルーが90億台、海猿最終作が80億台。19年の邦画実写トップはキングダムの57億)。

そんな中で当方が見たこの2作品はどちらも負けず劣らずの名作といってはばからない。
ひとつは「羊と鋼の森」だ。ピアノの調律師が一人前になっていく過程を、ピアノ好きの姉妹との絡みとともに見せていくのだが、脇を固める役者たちの演技はなかなかに見ごたえがある。そしてこの作品の愁眉な点は「無言が織りなす芝居の重要性」である。
駆け出しの調律師が向かったのは、引きこもっている青年の家。一人ぼっちで暮らす彼は、招き入れるときも、自室から出ていくときも、そして調律が終わった後ピアノに触れるときも、その結果に満足した表情を浮かべた時も、一切しゃべらないのだ。だが、その音が、今までの彼の栄光や幸せだったころの家庭環境にまで昇華していくのだ。しゃべらなくても成立する芝居。これを見た時鳥肌が立った。
それだけではない。祖母役の吉行和子に、しゃべらせないという芝居まで要求したのだ。この選択には度肝を抜かれる。セリフが言えてナンボであるはずの女優さんが、立ち居振る舞いだけで感情を表現しないといけない。こんなことを言われたのって初めてだろうと思う。だが、それを見事にこなしたことによって印象がガラッと変わる。
もちろん減点箇所がないわけではない。だが、それらがかすんでしまう「無言の芝居」の破壊力。だから満点評価になったのだ。
そしてもう一作品は、「劇場版FF14 光のお父さん」である。
ゲーム派生でそこまでの作劇があるとは思っていなかった意外性の部分は否定できないかもだが、それでも、父と子の関係の再生、父が持っていた生への執着、忘れていた情熱の勃興、忘れていなかった約束など、様々な伏線や語れる要素にきっちりと落とし前をつけつつ、あのセリフで大の大人を泣かしにかかるずるさにしてやられたのだ。
前者が畳みかける攻撃とするなら、後者は、クリティカルヒット・一撃で私の評価レベルを振り切らせてくれたと思っている。

2作品のレビューは、当方のページで探してもらうとして、いまや評価の基準・ベンチマーク的な作品にこの2タイトルがなっていることは間違いないだろう。


映画鑑賞記録を振り返る(2) ほぼ一年後のこの作品は私に「推し」を教えてくれた 

2016年から2017年中ごろまで、当方の鑑賞記録は「君の名は。」一色に彩られる。
そもそも、今まで複数回観た作品も皆無で、しかも月に一回は必ず劇場に行くという習慣めいたものまでできてしまう。
11月前後から、興行成績にも興味を持つようになっていく。そして、明けて2017年。今まで一度もしたことのない元日鑑賞もしてしまうのだが、このあたりで当方の君縄ブームは頂点に達する。

2017年のGW以後、上映する館も減り気味になり、しかし、劇場に向かう足取りは止めることなく続いていく。
そして、私は、アメリカのチャット「Discord」でこの作品を紹介される。正確には「この作品、売れると思います?」という提示だったように思う。
→今やこの作品を知ったことがスクリーンに座り続けることを決めた一作になったと思っている。予告編はこちら。

あれだけ映画館で見ていたにもかかわらず、劇場で予告を見た記憶がなかったこの作品。しかし、本編を見て驚きを隠せなかった。
声優ユニットとして活動を開始したNow On Airのデビュー作にして、全員がそのキャラを存分に生かした作劇で、「これがデビュー作か?!」と正直思ったほど。 キャラデザ原案には、「ひそまそ」でもその名が知られることになる青木俊直氏、キャラデザには「からかい上手の高木さん」の高野綾氏を、音楽には、「響け!ユーフォニアム」でも担当した松田彬人氏を起用。
ストーリーは、高二の多感な時期を迎えた幼馴染4人の元にやってくる一人のいわくありげな少女と、彼女たちの「ラジオを作る」ことに共感する二人の掛け合いによるひと夏の想い出が軸になっているのだが、ストーリー上の8月31日、寺の境内で催される最初で最後の"コンサート"がここまでの感動を呼ぶとは思いもよらなかった。

製作はMADHOUSE。のちの「若おかみ」「ノゲノラゼロ」「よりもい」などを作ったスタジオであり、その昔で言えば「YAWARA!」といった名作も手掛けているほど。その安定した作風と、湘南の街並みの見事なマッチングがこの作品を下支えしている。

これほどの作品を見ておきながら、一向に動員が伸びないまま。おそらく劇場公開確定実績は数万人/金額的に億いっているかいないかくらいだろう。
私は臍を噛む。「ここまでの作品なのにどうして見てもらえないのか……」。そこからの私の活動は決まったも同然だった。
映画はダメでも、メンバーはずっと推せるではないか!!だから当方は可能な限り彼女たちを追い続けることにしたのだ。ロケ地にもなったバーでのミニライブ、初アルバムを引っ提げてのファーストワンマンライブにもはせ参じた。

そこまでさせたのは、主役でもあった行合なぎさ役の片平美那嬢の泣きの演技があるからである。決してうまくはない。しかし、「伝わる」のだ。初見で私はこの操演につかまされた。それはそこになぎさがいると認識できたからでもある。
これから何十本もアニメ映画は見ていくことになるだろうが、「忘れ得ぬ一本」としてこの作品は記憶に留まることは間違いない。
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