まったく興行サイドは罪作りなスケジューリングをしてくれたものである。
ほぼすべての劇場で最終上映回は13:40の舞台挨拶回のみ。要するに5/27以前に積めるかどうか、は夕方やレイト回に近隣劇場でやっていないと無理な相談になるわけで、実質5/21の本日が、私にとっては本作を見られることのできる最終日、ということになった。
唯一溜飲が下がったのは、5/21は、なんとか、朝イチのミント→夕方回の塚口サンサン劇場ではしごできることだった。リテイク版はこれで4回。計33回で終了ということになる。
だが、よくよく劇場内を見てみると、やってきているのは20人いるかいないか程度。閑散ぶりには少しだけビビッてしまった。
最後の鑑賞回、という部分で何かすごい感情が勃興するわけではない、2番シアターでの鑑賞。4番でやられていたら(当然特別音響上映)、感情の雨あられに埋没してしまっていたことだろう。
いずれにしても、草太の最後の祝詞、巨大化し恐怖感の増したサダイジン、そしてやはり子すずめとJK鈴芽の邂逅シーン。ここまでリファインした作品が人々の琴線を打たないわけがないのだ。
「監督 新海誠」と出て、エンドロールが終わりを告げる。
分かってはいることだが、寂寥感が当方を襲った。"これでしばらく、スクリーンでは見られなくなるのか……"
「君の名は。」の時は、「なんでもないや」の名曲ぶりで我々を読了感に導いてくれた。「天気の子」は、「大丈夫」の破壊力にすべてを持って行かれた。だが「すずめの戸締まり」は、曲は所詮添え物。ストーリーと二人の作劇・感情表現にすべてをゆだねている。
音楽を主体に描くことのなくなった新海氏が、次回作でどんな手練手管を繰り出してくるのか?明るくなった劇場を後にする時ふと、そんな期待感が心に浮かんできていた。
ほぼすべての劇場で最終上映回は13:40の舞台挨拶回のみ。要するに5/27以前に積めるかどうか、は夕方やレイト回に近隣劇場でやっていないと無理な相談になるわけで、実質5/21の本日が、私にとっては本作を見られることのできる最終日、ということになった。
唯一溜飲が下がったのは、5/21は、なんとか、朝イチのミント→夕方回の塚口サンサン劇場ではしごできることだった。リテイク版はこれで4回。計33回で終了ということになる。
だが、よくよく劇場内を見てみると、やってきているのは20人いるかいないか程度。閑散ぶりには少しだけビビッてしまった。
最後の鑑賞回、という部分で何かすごい感情が勃興するわけではない、2番シアターでの鑑賞。4番でやられていたら(当然特別音響上映)、感情の雨あられに埋没してしまっていたことだろう。
いずれにしても、草太の最後の祝詞、巨大化し恐怖感の増したサダイジン、そしてやはり子すずめとJK鈴芽の邂逅シーン。ここまでリファインした作品が人々の琴線を打たないわけがないのだ。
「監督 新海誠」と出て、エンドロールが終わりを告げる。
分かってはいることだが、寂寥感が当方を襲った。"これでしばらく、スクリーンでは見られなくなるのか……"
「君の名は。」の時は、「なんでもないや」の名曲ぶりで我々を読了感に導いてくれた。「天気の子」は、「大丈夫」の破壊力にすべてを持って行かれた。だが「すずめの戸締まり」は、曲は所詮添え物。ストーリーと二人の作劇・感情表現にすべてをゆだねている。
音楽を主体に描くことのなくなった新海氏が、次回作でどんな手練手管を繰り出してくるのか?明るくなった劇場を後にする時ふと、そんな期待感が心に浮かんできていた。