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カップ麺業界にとって、夏は、焼きそば(汁なしそば)のシーズンでもある。
まあ普通に考えればわかりそうなことでもある。夏の暑いさなかに、汁そばは、暑苦しい。でもラインは止められない。だったら、湯切りする焼きそば(汁なしそば)を作ればいい…。

まあ、そういうことなのはすごく理解できる。誰だって、暑いさなかに熱々のラーメンは御免蒙りたいところだ。

というわけで、頭書きをコピペさせてもらっているわけだが、試食ペースも上がってきているので、見ていただけているのもありがたい。

さて、店頭に並んでいて、気になっていたのが今回の商品である。
それにしても長いタイトル。「サッポロ一番 ご当地マシマシ タレ濃いめ&麺大盛 東京油そば」。こうは書いてあるが、東京油そば、って名店なのかな、と思いきや! 店舗は意外にある模様。私が知らなかっただけである。
結構手広くやっているここをチョイス。店舗を「○○組」と表記するのは斬新・・・?

もちろん、どこの店が味のキーポイント、とかは書かれていない。つまり最大公約数的な味にしたらこうなった、ということなのだろう。
というわけで実食。味付けの袋が2つあったのだが、ひとつは完全なる油でびっくり。
それでもメンマ臭があたり一面に漂い、雰囲気を盛り上げる。麺は、そこそこに太めの麺で、サンヨーとしては新規開拓に近い麺ではないかとさえ思う。腰も歯ごたえも必要十分。すすりあげる感じもだるさは見えず、すこぶる食感がいい。
たれも濃厚さ加減を存分に発揮。麺の太さとの相性・バランスは見事。あれほどの液体油脂だったが、脂ぎった感じはほぼせず、むしろ滑らかさに重点が置かれているかのよう。ただ、具材は、貧弱というより、本当に存在感がない。

この手の商品は完全に「具材はオマケです」と言っているようなもの。だから、ここに手を入れて高価格帯にして初めて商品としても成立する。ぶっちゃけ中高価格帯に位置している当製品にとって、確かに味のアドバンテージは見事だし、複数回食べたくなる中毒性もないとは言えないが、手出ししにくい価格にしたのが悔やまれる。

 購入店  ダイエー 神戸三宮店
 麺    8.5/10   ソース・味付け 8.5/10    具材  7.0/10    総合計 24.0/30
 価格補正  −0.5     合計   23.5/30     格付け   A-(価格の問題だけ)