多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

比較

過去記事は面白きかな<その14> 財務分析記事(その2)

こういってはナンだが、いくらダイエーヲタの小生であっても、「財務資料を読み解く」というのは、慣れているわけでもなく、むしろ難しいと感じる部分でもある。
確かに株式投資をしていたころは、「バランスシートの重要性」は知っているし、貸借対照表という名の通り、借り方と貸し方がイコールになる、という基本中の基本から入ったりもしていたわけだが、今回の資料に書かれているのは、94年から98年2月期の決算からみる「比較損益計算書」というものである。4社合併、そして阪神淡路大震災、という、激動の、そして、転落の始まったダイエーの推移が見て取れる。

では順にみて行こう。
94年2月期の決算で、なんと単体でダイエーは2兆円越えの売上高を誇っていた(単体であり、九州ほぼ全部の店舗、旧忠実屋などの売り上げは入っていない)。しかも店舗数はわずか225店舗。それが翌年には売り上げはわずかに4000億ほどしか増えなかったが、店舗数は、一気に348まで伸長。景気がいいように感じられるが、見てもわかる通り、100店舗以上を増やしているのに、売り上げは、まったくといっていいほど伸びていなかったのだ。ちなみに、この95年2月期で阪神淡路大震災に関わる損害の一部を引き当てているため、連結利益は大幅赤字になっている。
ここからの凋落ぶりは見ていて気の毒になるくらいである。ピークを95年とすると、98年2月には、率にして97%。たった3パーセントの落ち込みだが、高にすると600億近くも減らしている。小型店が多かったという点はあるにせよ、一店舗平均売り上げは、合流前の94年(ほぼ90億)から、98年にはなんと64億近くまで減らす"惨状"に。2016年2月期にしても、合流してきたのがグルメシティ系なので、一店舗平均売り上げは40億台ではないかと思う。

そして、78ページには興味深い数字が並んでいる。当時のライバルであるジャスコ(www)とイトーヨーカドーの98年2月期決算の対比がそれである。
この年、ダイエーは単体で169億もの営業赤字を出したのだが、ライバル2社は黒字。ヨーカドーに至っては、548億もの大幅黒字になっている。
それにしても、今から17年ほど前の数字に愕然とせざるを得ない。

  売上高    ダイエー   2.4兆円     ジャスコ   1.2兆円   IY   1.5兆円。
  
それが今はどうだろう。ダイエーは、確実に店舗を減らし続けており、1兆円すら手が届かなくなっているはず(ユニーの後塵を拝しているとなると8000億程度とみる)。M&Aの成功事例でもある、イオンの場合、連結ながら7兆円規模にまで発展。IYは、コンビニが好調で7&iHDでなら、6兆円規模にまでなっている。勝ち組と負け組の様相がはっきりと見て取れる。
小売業で初の1兆円の売上高を達成したときに、CEOがぶち上げたのは、「昭和60年度 ダイエーグループ売上高目標! 4兆円」だった。当時の貨幣価値で考えても、荒唐無稽としか言いようのない目標だったわけだが(1兆円達成が昭和55年。わずか5年で、グループの総力を挙げたとしても4倍も伸びしろがある、と本気で思っていたかどうかは定かではない/ちなみに達成日は2月16日で、当時の店舗数が159店舗らしいので、一店舗あたり、60数億円を売り上げていたわけで、如何に今が「売れていないか」が如実につかめるというものである)、グループ全体で、この目標はとうとう超えることはできなかった。

歴史にタラレバは禁物、というが、下手なM&Aをせずに、本体だけで生き残ろうとしていたら、ここまで店舗網を減らす事態にまで至っていたかどうか。貧乏神を背負い込んでしまったダイエーの没落の歴史が、数字の上からも明らかになっているところは興味深い。

さて、11月で終わらせるつもりだったこの企画も12月にずれ込みそうな勢い(理由は、数タイトル前のブログをご覧ください)。だが、これからがメインイベントである、CEOの一問一答である。大風呂敷を広げる、中内節がどの程度だったのかなど、突っ込みどころはさぞかし満載だと思っている。

比較検討倶楽部、再び(5)もう一度、最終回考

ここ最近の朝の連ドラとしては、20%の視聴率を割り込まなかった、という点でも、すごいことが証明されている「ごちそうさん」。
当方の中では、悠太郎は帰ってくるものと言う確定フラグが立っているだけに(そうでなかったら、ストーリーは完結しない)、どういうシチュエーションに持ってくるのかが焦点になった。

結論から言うと、ありきたりながら、基本に忠実な帰還が描かれ、それを一種あざ笑うかのように子豚が彩るという、当世風の再開劇となっている。
このシーン、め以子は夢うつつかのような表情を浮かべ、本人かどうかの確認すらうまくできていないように描かれている。逃げ回る子豚を追いかける悠太郎がスローモーションで映し出される。まさに思い描いていたのとは違うけれども、確実に愛する人は帰ってきたのだ、とする演出。もちろん、涙涙の抱擁のあとに「子豚は?」でおとぼける始末。ほろっとさせながらも落ちをつけているあたりは面白かった。

さあ、そうなると、直近3作の最終回を比べないわけには行かない。
ごぞんじ「あまちゃん」では、北三陸鉄道の再開がメインに描かれ、祝賀ムード一色。泣ける要素は皆無であり、まさに一人の少女が夢見た芸能界と現実の東北とがラップした作品であった。
そして前々作の「純と愛」では、これで最終回って、なんか消化不良だな、と言う鬱な展開が用意されていた。ハッピーエンドにするべき朝ドラが、こういうドォーーーンと落ち込むような結末、そして主人公の長台詞・・・。いろいろな意味で朝ドラの形式を破壊したといっても過言ではない。

最終回を一文字で表すとしたときに、前々作が「鬱」、前作が「喜」とするなら、今回の「ごちそうさん」は「安」としたい。心情を表すとするなら、「ほっとした」と言うところである。安心、安堵の「安」である。まあ確かにいろいろあったけれども、あの夫婦がまた再会できたというところに値打ちがあるといってもいい。
そしてその「あん」は『杏』とも書き換えられる。以前にも書いたように、ほとんど著名な役者が出ていなくても、しっかりとした脚本があれば、そして主人公を際立たせる舞台づくりができていれば、十分視聴者にも耐えられる作品ができることを図らずも証明した形になった。
それほど突っ込みを入れることなく済んでしまったところは残念だが、オーソドックスなドラマにしたことで、やや慌しく、現代的な要素が過剰だったといってもいい「あまちゃん」よりは広く受け入れられたことは間違いない。

大阪製作的には前作「純と愛」でオオコケしてしまっているだけに、今回の大逆転といってもいい視聴率には、胸をなでおろしているであろうことは想像に難くない。とはいえ、ヒット作の次こそ、本当の力量が試されるところ。秋スタートの次回作はどうなるのか、興味津々である。

比較検討倶楽部、再び(3)「ごちそうさん」ヒットの指し示すもの

戦争のシーンを否応なく内包しているにもかかわらず、依然として高止まりの視聴率で健闘している「ごちそうさん」。1月/2月の、ちょっと中だるみな部分をも乗り越え、最後の最後に和枝の「いけず」が生きてくるという、本当にここまで練られた脚本と言うものがあるのか、とさえ思ってしまう。

「比較検討倶楽部」とは銘打っているものの、こうまでいろいろと条件が違いすぎるのでは比べようがない、と言うのが実態である。しかし、今回私は、キャスティングの面から前2作(「純と愛」「あまちゃん」)を比べてみようと試みた。
その結果、「ごちそうさん」に限って言えば、超A級の役者が最後まで絡みきった、と言うことがないところが浮き彫りになったのである。

「あまちゃん」は言わずとしれた、宮本信子と言う大女優に薬師丸ひろ子/小泉今日子と元アイドルまで総動員。一方、「純と愛」も若村麻由美や森下愛子といった著名どころが脇を固めていた。ところが、「ごちそうさん」は、確かに登場はしているものの、ほとんど重要で長期間にわたる絡みもなく、退場しているのである。
そのことは、イコール「生と死」を純粋に提示していると考えていい。実際、吉行和子演じるめ以子の祖母は、一週目で退場、途中で素性を明かさず登場した悠太郎の父親役の近藤正臣も戦争を知らぬ間に逝ってしまう。かような風に、登場人物は、息子の活男をはじめ、戦争や関東大震災で次々死んでいる。唯一、宮崎美子が一番長く関わっているわけだが、正直彼女しかいない、と言う感じである(西門家の離散に伴い、今後どうなるかは不明)。

ここでピーンときたのである。「あまちゃん」のストーリーは、一種の押さえキャラでもあった宮本信子なくしては、成立しにくく(いるからここまでヒットしたと思っている)、逆に「ごちそうさん」は主役である杏のドラマであって、ほかは脇役に徹してもらいたい、と言うストーリー立てにしてあると言う点である。
その見方をしながら、ドラマを思い返してみると、確かに、「あまちゃん」は、本当に能年嬢が主役だったかな?と思われる節が往々にしてある。それに比べて、「ごちそうさん」は、せりふの上でも主役然としたところが垣間見える。なき、笑い、怒り・・・。感情の発露は、仰々しいと当初思っていたのだが、これくらいなくては主役としてはやっていけないのだろう。むしろ、女優として脱皮しつつある杏の出世作になったと見るべきである。

個性派の脇役に支えられて、いい感じに女優への一歩を踏み出した杏。当初は、私は結構危惧していたのだが、ここまでのストーリーを見てみて、なかなかうまくまとめてきたな、と感じずにはいられない。このまま行けば、20%台をキープしながら、大団円を迎えるであろうことは想像が付くが、ここまでヒットできたのは、ズバリ、「杏の渾身の演技」あればこそだと思う。やはり、主役の演技は重要なのだ。

月別アーカイブ
livedoor 天気
「livedoor 天気」は提供を終了しました。
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
「Amazonライブリンク」は提供を終了しました。
  • ライブドアブログ