多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

福島

遂にデモができない世の中になったのか?

比較的「始まる前」から話題になっていた、6月5日の川崎市での「ヘイトスピーチデモ」とされる保守系のデモが、反対派に妨害され、中止に追い込まれる事態…いや、事件が発生した。
→ご本人も参加されたといわれる、Coffeeさんのブログが詳しい。しかし、普通は、こういう歴史の転換点に居合わせることなど、ほとんど不可能でもあるはずだが、やはり行動する保守は一味違う。

では、その内容は、本当にヘイト…特に在日とされる人々に向けたものだったのだろうか?
事実誤認も甚だしい実態もそこに見え隠れするわけだが、デモの要旨であるとか、そんなことは正直瑣末である。私が最も気になっている点は、「警察が許可したデモが実行されず、その上警察によって中止させられていること」である。

警備担当者が、あまりの反対派の多さに恐れをなしたのと、そもそも人員をそれほど出していなかったこと/大事になる前に止めさせることができればいい/人数の多い方が「世論ww」であり、その方向になびいてしまった などなど…
神奈川県警の腰砕けぶりと、強硬なまでの「デモ破壊行動」は、極端な言い方になるかもしれないが『司直が死んだ日』と言ってもいい。何しろ、デモ反対派のお先棒を担いでいるのが警察である。→あろうことか、TBSが証拠映像を公開してしまっており、これは、確実に懲罰対象事案と言ってもいい。

反対派は当該デモを妨害する、「表現の自由」に対する攻撃でもある。これからデモ参加者の安全と交通の円滑な運用をするのが警察の役目である。シットインをして交通遮断をするなどもってのほかであり、それに現役の国会議員氏も参加していたというのだからあきれてものも言えない。そしてその妨害行為を全く取り締まらなかったのが神奈川県警である。

こうなってくると「デモを許可しながら、中止させることが目的」だったのではないかとさえ勘ぐってしまう。なぜなら、最初から止めさせることありきで事が運んでいた節があるからである。そしてなにより、デモ隊を進ませようとしなかった。妨害していたのは実は警察そのものであるという結論は案外正しいのかもしれない(反対派に対する呼びかけや強制排除などが行われた節はなく、それどころか、解散命令後にコールを読み上げていると警告を発せられるなど、立場が完全に逆転してしまっている)。

むちゃくちゃな現場だったことが想像できるが、私は、正直どちら側にもかかわりたくない。どちらかと言えば嫌韓サイドではあるが、まともな在日の方もいることはいる。十把一絡げ、の考え方は基本したくない。
むしろ、公平を謳うはずの警察の、見事なまでの反対派に対する肩入れっぷりが際立ってしまう。デモを妨害しても、逮捕者一人出ていない今回の事案は、悪しき前例になることは必至で、神奈川県警は、批判の矢面に立たされることは間違いない。

反対派の人数が多ければ「世論www」と称してデモが中止させられる…。神奈川限定とはいえ、恐ろしい時代になったものである。




火付け犯、燃料投下でさらに延焼中www向う矛先はマスコミ?

もはや「漫画の中の戯言」「いい加減な取材がもたらした産物」と言うレベルで収まらなくなってきた感のある、「美味しんぼ」の、主人公の鼻血噴出描写に端を発する、一連の騒動。
被害者、と言うか、槍玉に上がっている自治体を増やしてしまうという、普通の対応であれば考えも付かない、「延焼商法」といえる、【あったらしぃぃぃ】表現手法を考えられた原作者殿には敬意を表したい。

瓦礫の焼却に協力した大阪にまで飛び火してしまったからには、当方も糾弾する側に回らないといけない。
まず、最大の疑問点は、「どうして一介の漫画原作者が知られて、取材力も段違いであるはずの関西マスコミが知らなかったのか」と言う点である。
確かにマスコミは「マスゴミ」呼ばわりされ、ろくな取材も、真実も汲み取れなくなりつつあることはいまさら言うまでもない。しかし曲がりなりにも報道機関である。原発に反対の立場の人間が、取材を進めていることだってありえるのに、瓦礫焼却から時間が立ち、それでもまったくといっていいほど健康被害と言う報告は聞いたことがない(某放射脳議員の親戚だったかなんかは、そんなこと言ってたと記憶しているが、気のせいであることはほぼ確実)。これは、捏造のしようもないほどすがすがしいくらいに「証拠がない」ことの現れである。まあ、実際そうであろう。広域で処理しなくてはならない緊急事態だったわけであり、搬出/搬入の際の検査もどこぞの国と違ってまともにやっているだろう。むしろ神経質になりすぎでは、と思ったくらいだ。
そんなことがまるで「あった」かのように言い始めた原作者。証拠を出せ、といいたくなるのは当然である。
その次が、「仮に取材がまともだったとして(原作者の言っていることが完全に真実だったと言う仮定)、では一切報じられていないのはなぜなのか」と言う、マスゴミ側の知らせない権利の行使に関してである。

たとえば、元町長の発言なども引用されており、実際、彼が発言した内容と漫画の内容が一致しているから、文句や異論は出てきていない。そうなると、彼の取材は、手を抜かずにまともにやっているとみられる。実はそこが厄介なのである。大手マスコミが知らない情報をどうしてこのジャーナリストでもない漫画原作者が知りえたのか、と言う先の疑問と同じ内容が頭をもたげるのである。

今回の騒動は、単に「放射能/被曝の問題」のみならず、彼の取材が正しいとするならば「正確な情報を知らせなかったマスコミに対する批判」と言う側面も浮かび上がってくる。
意外と、この論点で書いているブロガー諸氏は少ないのだが(と言うより、雁屋氏を正義としてみることをしない人が多すぎて困る・もちろん行為そのものはほめられたものではないし、誰かではないが「取材が甘い」ことも事実だろう)、雁屋氏が正しい、となったときに向う矛先は間違いなくテレビ・新聞を含めたマスコミになることは間違いない。

では雁屋氏は本当に正しいのか? 残念ながら、嘘つき、とまでは言い切れないが、確実な真実を元に書いているとはとても思えない。個人が、あの震災と、原発事故に対峙するにはあまりにも題材が巨大すぎる。その中の一部分を切り取って表現することが正しいことだといえるのかどうか・・・2年もかけるなら、嘘とすぐ分かる、マスコミの体質を糾弾したほうが、快哉の声が上がっただろうに・・・。
まあどの道、マスコミの体質が暴かれる日は近づいている。この件に関しては、マスコミ各社も一定のコメントを用意しておいたほうが無難だと思うよ、老婆心ながら忠告しておきます。


語るべき真実はほかにもありますよ、雁屋哲さん。

長寿漫画の一角として、いまだに支持されている「美味しんぼ」。究極、と言う言葉を一気にはやらせた張本人であり、また、長寿化に伴って、登場人物の間にあった確執や恋愛といったものも描かれ、登場当時の山岡士郎の若々しさは幾分スポイルされていると感じた。

その美味しんぼだが、時折炎上商法まがいの問題を内包しながらストーリーを進めることがよくある。まあ漫画の中の一こまであり、「そこまで目くじらを立てなくても」と言うものもあるが、名指しされた業界としては黙っていられないというのが本当のところだろう。
そして今回、こともあろうに題材にしたのは、福島第一原発事故に揺れる地元・福島県での取材を山岡の目から通して語らせるというものである。

私としては、既に挙げられている山岡の鼻血のシーンとかは、別に気にしていない。センセーショナルに書きたいと思うのであれば、こういう、オーバーな表現も漫画としてはありだからである。だが、フィクションであるとはとても言い切れない、しかも日本国内の災害の被災地にあって、こういう表現をしてしまうということが漫画家(正確には原作者)として、正しいことをしているという認識があるのか、どうか・・・。本人にしてみれば「私は見てきたように言ってますが、何か?」と言う感じで、外野の騒ぎぶりも想定内と涼しい顔である。

もちろん、彼はこれから福島の真実を描くのだ、といきまいている。→根拠はこの記事。ここでの彼の言葉は実に振るっている。感動したので抜粋させてもらうww

---私は自分が福島を2年かけて取材をして、しっかりとすくい取った真実をありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない。真実には目をつぶり、誰かさんたちに都合の良い嘘を書けというのだろうか。---今度の「美味しんぼ」の副題は「福島の真実」である。私は真実しか書けない。自己欺瞞は私の一番嫌う物である

「見てきた真実」を誠実に語ろうとする雁屋氏に山岡。実にすばらしいジャーナリズムである。では、この「福島」を「朝日新聞」に変えて、取材するということはなさらないのだろうか?真実を知らされないで来ている我々に真実をお知らせするのが使命であるのなら、この嘘と欺瞞と捏造と反日に毒された「朝日新聞の真実」を取材するだけの胆力をお持ちなのだろうか?
「イヤイヤ、福島の食に関する取材をしている過程で・・・」と言う言い逃れが聞こえてきそうだが、真実を取材することに幾分の違いもない。もともと、山岡は新聞社の記者なのだから、取材内容がライバル会社の新聞社の捏造体質であっても、なんら問題はない。事実、彼は福一の取材に福島を訪れている。

福島ははっきり言って被害者である。地震による被害者、原発による謂れのない被害も含まれている。真実が果たしてどこにあるのか。うまく原作者に乗せられた雰囲気もある今回の騒動。下手をすると漫画そのものの寿命を縮めることにもなりかねないのを勘案しても、「真実」を語ることを優先したからには、よほどの自信があるのだろう。逆にその自信とやらを見てみたいと思う。
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