多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

秀作

2017.9.30 完全に発症www きみの声をとどけたい 4回目鑑賞記

明日から10月。
正装=スーツ上下で出かけることにいぶかられにくくなる時間帯。そう。いまだにこの格好でスクリーンに対峙することを止められないでいる。

それは以前にも書いたかと思うが、制作者に対する一種の礼儀と感じているからである。礼儀。我々観客にとって、出来上がったものしか見ることはできないが、そこに隠れている裏側と、そこで展開される葛藤、たたかい…それらすべてに敬意を表したい。「新海誠展」を観てから、その想いはさらに高まっている。

土曜日初日の「シネマート心斎橋」での公開は、当初のスケジュールでは発表されていなかった。9/14のファーストランが終わった時点で、京阪神は完全消滅。9/30、16日ぶりの大阪での復活は今までのリピーター諸氏にしてみれば、願ってもないことといえたかもしれない。

何十年ぶりに訪れるアメリカ村/ビッグステップ。ビル4階に劇場はあるのだが、何気に長蛇の列が3階時点で出来上がっている。「!!」と思ったのだが、同じフロアにあるライブハウスへの入場客でごった返していただけのことだった。4階に上がってみると劇場の方は閑散そのもの。ほっと胸をなでおろすとともに、君縄状態にまでこの作品が昇華するわけないわな、と自己完結する。初めて少し前目のD列を選択。

入場時に観客数を押さえるが、いわゆる後ろ入りのみで前の方に着席するとカウントがしにくい。だが、今までの当方の最高観客数である14人は何とか超えてくれた。でも100席キャパに対して2割は行っていないとみる。私の後ろにはオタらしい3人組が着席。一人は一度くらいは見ている模様でちょっとした解説をしていた(公開時期を知っているのは確実に映画が気になっている証拠)。はじめてカップルも見つけたが、このカップル、場内明るくなっても二人とも延々泣いてました。

ストーリーは完全に手の内。ただ印象的な長台詞は紫音となぎさが初対面したときなど、結構あるのだが、あのシーンはむしろ、もらい泣きするのが正解かと思って練習していないww
それよりも!!
完全に「Wishes Come True」病にかかってしまった。2016年10月にはそこまで行くとは思っていなかったRADWIMPS病も、今でこそほぼほぼ完治しかかり、カラオケで歌唱の際にも感極まることは少なくなってきている。だが・・・彼女たちが歌うこの曲は本当に反則である。登場人物が歌う歌で泣かされる。それも本当に号泣に近い、いや、完全に自我が崩壊するほど泣かされるのだ。
特に2番の歌詞は書き出すだけでやばい(と言っているそばから塩っぽくなる顔)。
 
 潮風 かおるあの場所 集まった思い出は この先 どこにいても 一生の(大事な)宝物さ

もうここは紫音目線で読めば涙を禁じ得ない。母親の看病疲れで、表情も消えた紫音にとって、2017年夏の想い出はこの歌詞にもあるように「この先どこにいても一生の宝物」になっているはずである。紫音役の三森すずこ嬢の、泣きながら歌う演技は、さすがにひよっこの面々には難しいところだし、素晴らしい芝居だといえる。
この曲が流れる5分余り。奇跡が立て続けに起こる画面と相まって、泣かされっぱなしである。
初見はあのシーンを「過剰」と表現した(ツイでのレビュー)。もちろん、その見方は今でも変わっていない。ただ、曲が持つ力は本当のコトバだけのコトダマと違う効能があるのかも、と思えば、あの演出もあながちやりすぎと断罪するわけにはいかない。

そう。回数見るごとにこの作品の評価が上がってきているのである。実際、ランキングを訂正しようかな、と思っているくらい。ただのはまりではなく、こういう作品こそが正しく評価されないと、本当に今後のアニメーション界はこうした作品を手出ししなくなる可能性すらある。
とにかく年内は追いかけられるものなら追いかけるつもりにしている。そんな作品が一本増えただけで幸せである。

2017.9.14 そして伝説へ 「きみの声をとどけたい」3回目鑑賞記

「ハァァァァァ」
ため息をつきながら「正装」で出かける。

35回目/塚口サンサン劇場で、スクリーンで見られる最終回の「君の名は。」を観た時とは全く違う感情。このときは、本当にスクリーンに会釈してしまうほどの感謝を感じていたものだった。一年近くも作品に関われた。そんな作品だったわけである。
だが…
すんなりした作劇と内容なのに、言葉の力を体現させようとした「きみの声をとどけたい」は普通に良作だった。いや、君縄を知らず、いきなりこの作品で復活をしていたとしたら、下手するとすべての作品を押しのけて一位奪取もありえたくらいの衝撃だった。
主役級は全員オーディション/作画・キャラデザは中の上/せいぜい音楽面でちょっとプラスがあるくらいか、と思っていたのだが、実は、主人公役の声優さんが歌うオープニングは、意外に凄みがあることに気が付かされる。
もちろん、名曲の呼び声高い合唱曲となった「Wishes Come True」は、最終盤の見せ場で流れる。この曲の神っぷりは半端ない。特に登場人物が歌うシチュエーションの楽曲でここまで感情を持っていかれるとは思っても見なかった。そして、エンディング。もういう言葉が見当たらない。

それでも満席どころか半分も程遠い観客数に唖然とする。9/1の初見/ファーストデーですら14人しか対峙しない。9/7に緊急的に見に行ったのだが、8人!!スタートダッシュがいかに大事かを思い知らされる。この興行では、延長など望むべくもなく、9/14のファーストランでミント神戸も終了する。

まあ仕方ない。無駄と知りつつ、動員を積んでみる。「どうせ満席など程遠いだろう…」
結果としては、14名/女性ペア一組を除いて全員男性という状態。カップルで見るデート映画でもないので当然ゼロ。男性ペアが一組入ってきたが、ほかは男性ソロ。そして不思議なことに中年層が大半を占めるのだ。20代も2人はいたが、それ以上の人たちが平均を持ち上げる。40代中盤と少し精密度が上がるほどのウォッチングができた。

映画の優劣に言及しても仕方ない。良作、必ずしもヒットせず、なんていう作品は私が今まで知らなかっただけで、数の上ではエンタメ作/ブロックバスター的な作品よりそっちの方が多いはずである。「この世界の片隅に」のように、じわじわ右肩上がりすらなかった今回の興行は、作品のアウトラインが、あまりに平板で、広告宣伝が難しかったことも如実に表している。
評価されなかった(観客動員できなかった)ことをスタッフたちはどう見ているのか…それでも、クライマックスシーンで泣きながら「Wishes Come True」を口ずさむ小生。少ないながら、観た人に何かを残せる映画になったことは間違いないだろう。

「きみの声をとどけたい」のヒットしなさぶりを考える

2回目の視聴を終える。

エンディングが十八番寸前にまで歌えるレベルになっていることもあり、周りに誰もいないことをいいことに歌唱練習も(勿論声には出しませんよ)。しかし、歌詞がよくて、ついついウルッと来てしまう。

1回目より2回目。映画の良さを知るには、やはりこの複数回鑑賞は重要なポイントになりつつある。

名作であり、秀作。「優作」などという言葉で表現されているツイッター民もいたが、その言葉は至言である。だが…入らない。見られない。正当に評価されない。
配給が東北新社、声の出演は、主役級の6人が声優オーディションによる合格者(ついこの間までどシロート)、キャラデザは青木俊直氏(あまちゃん=能年玲奈氏のあま絵で脚光を浴びた程度でそれほど著名でもない)、アニメーション制作はノゲノラもやったMADHOUSEだが、作画監督がいっぱいいたことからも、2戦級/予備軍的な人員総動員的な舞台裏を想起する(エンドロールでも人手はかかっていた印象。君縄ほどではないにしても、製作費はそこそこかかっていると推察)。一流どころが名を連ねていない。売れなくて当然、といえるかもしれない。

私の思っていたことは・・・
「この作品を製作者サイドはどう考えているのか」 というただ一点である。
もっと端的に言う。「売りたいのか、どうでもいいのか」・・・。作品がそれほどスペクタクルでも、熱情を帯びた何かがあるわけでもなく、むしろ、何事もなく普通に流れてしまう。そういう作品こそ、CMなり、SNSなりで拡散して観に行かせようとする動きがないと難しい。
製作者サイドには「そこまでしなくても…」という控えめな態度が目立つし、無性に腹が立つ。良作を世に送り出しておきながら、見てもらえていないこと。これは、ハードルを上げて大爆死する「エンターテインメント超大作」というあの作品と同罪である。

良作の評価されなさ過ぎに我慢がならなくなっているのである。そこそこに見られているのなら、私のような金欠病に年中苛まれている人が劇場に足しげく通う必要などない。だが…無駄と知りつつも興行を伸ばしたいと思う衝動。これすなわち、憑りつかれた、あるいはかなり沁みたからに他ならない。

「君の名は。」は、まごう方無きエンターテインメント作品だった。演出も笑いどころもあり、あのご神体での瀧の慟哭は、当方のアニメーション映画シーンのベスト3に入る。登場人物に成りきらせてしまうほどの見事な作劇。これがやりたくてスクリーンに対峙したは、言い過ぎでも何でもない。
「きみの声をとどけたい」に、そんなスペクタクルな、ガツンと鈍器で殴られるような、エモーショナルなシーンがあるわけではない。その部分で言えば、「物足りない」と思う人がいてもおかしくない。だが、所詮、高2の少女たちのひと夏の経験。大それた行動に移るはずもなく、時代に流されつつも、まっすぐに生きる彼らを描くよりほかはないのだ。事実、放送局兼喫茶店は取り壊される。その破壊の中から生み出される「生(Life)」。それが奇跡をも生み出す。それを彩る楽曲。感動しないわけがないのだ。

感動の種類が違う。
一見、「それで入ったり入らなかったりするのだろうか」という声もあるだろうが、館数の多少/上映回数/地域…すべてを同一にそろえることができない以上、君縄との興行上の比較は無意味だ。
でも入らない…良作と評価している人は少なくないのだが…

「キミコエ」のヒットしなさぶり。駄作ならわからないでもないのだが、これだけの作品が正当に評価できない/されていないのには絶対理由があるはずだ。



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