多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

観客動員

やっぱり「すごい」のか?

今や映画「君の名は。」に関しては、個別の事象に関する考察もひと段落し、残すは「いつまで上映されるのか/興行記録がどこまで伸びるか」という観点で見守っている状況だ。

すでに当方は、この映画の一つの分水嶺は、3/末(正確には3月の最終の木曜日である3/30)と規定している。理由としては、春休み映画が立て続けに公開されることと、GWまではどう考えても動員を伸ばせるほどの上映回数を設定することが難しいからに他ならない。それだったら、円盤販売の方に注力した方が、手っ取り早い、と考えるのが筋というものである。それでなくても、この映画は十分に稼いだ。

しかし…東宝サイドがとち狂った"目標"をぶち上げていることに驚くと同時に「そんなことできるのか」と言いたくなる。
ヤフーニュースより。ただし記事の画像はなぜか「新宿スワン供
まず超えるべきハードルは一つや二つではない。確かに「アナ雪」「タイタニック」に関しては、しっぽどころか、おぼろげながらでも体が認識できる位置にまで来ている。そう。この2タイトルを越える確率は限りなく高くなっている。
だがそこからでもさらに300万人超を積まないとならない「千と千尋」越え。これははっきり言って新規公開の映画一本分以上のポテンシャルが残っているかどうかということと同意義である。

しかし、公開日数が経っていくと同時に忘れ去られる/当初の熱気が薄れていくのは当然の帰結。それを感じさせてくれるレスを見つけた。
週末動員の記録を収めた、「興行収入を見守るスレ」からの抜粋である。

順にタイトル/興行収入/観客動員数/丸数字はその週の週末動員ランキング。・はランク外
『千と千尋の神隠し』【308.0億円/2380万人】
´´´´´´´´´´´↓´´´´↓↓↓き┃Л
АΑΑΑΑΝきЛ圏外
【1位】11週連続(15回)【TOP3】20週連続(23回)
【TOP5】21週連続(23回)【TOP10】26週連続(32回)

『アナと雪の女王』【254.8億円/2003万人】
´´´´´↓´´´´´´´´´´き┠外
【1位】10週連続(15回)【TOP3】17週連続(17回)
【TOP5】18週連続(18回)【TOP10】19週連続(19回)

『ハリー・ポッターと賢者の石』【203.0億円/1620万人】
´´´´´´´´´↓↓↓↓ΝЛ┠外
【1位】9週連続(9回)【TOP3】13週連続(13回)
【TOP5】13週連続(13回)【TOP10】16週連続(16回)

『ハウルの動く城』【196.0億円/1500万人】
´´´´´´´´´↓キきき↓キ┃Л┃Л┠外
【1位】9週連続(9回)【TOP3】11週連続(12回)
【TOP5】16週連続(16回)【TOP10】21週連続(21回)

参考
『タイタニック』
【262.0億円/1683万人】
【18週連続25回の1位】

そして、気になる「君の名は。」の記録がこれである。
『君の名は。』【235.6億円/1815万人】
´´´´´´´´´↓´´´↓↓キΝЛ↓〃兮鈎
【1位】9週連続(13回)【TOP3】15週連続(19回)
【TOP5】16週連続(20回)【TOP10】22週連続(22回) 継続中

「千と千尋」の圏外からのジャンプアップは、ベルリン国際映画祭金熊賞受賞によるところが大きい。それ以外は、どの映画も、10週=2か月半くらいは熱気が保つものの、 それ以降はダダ下がり、というより急落に近いランクダウンをして、圏外に去っている。
そして、「君の名は。」が、この上位4タイトルと全く違う点は、「20週を越えて再び1位を獲得したタイトルがない」という点である(タイタニックに関しては時系列の記録がないが、25回も一位を取っているので、20週越えでの一位奪取は余裕であり得る)。
20週は即ち公開から5カ月。そして「千と千尋」の22週目は8位だった(ちなみに正月映画が公開され始める、2001.12.15-16の記録)。同じ時期で比べると、「君の名は。」では17週目(12/17‐18)に当たるが、それでも6位と踏みとどまっている。正月興行からの1月の快進撃ぶりは、当方が記事にするまでもないだろう。他方、千と千尋は、トータルではよかったかもしれないが、年末に当たる24週で7位、年始の25週では5位止まりである。

こうなってくると、「千と千尋」がなし得ていない記録を次々と打ち立てているこの作品の底知れぬポテンシャルにまた驚かされる。もちろん、相手あっての興行成績であり、封切作品までをも完封することができるほど入れ込みがあったということにもつながるわけであり、この映画のファン層が恐ろしいほど底辺にまで広がりを見せていることに気付く。
問題は、本当に興行主サイドが「本気」なのか、どうか…
間もなく発表されるアカデミーノミネートとも連動するだけに…あっ、察し。


私たちは、遂に奇跡を目の当たりにする

すでに6回鑑賞し、いまだにこの作品から目が離せないでいる小生。
先週は封切映画「本能寺ホテル」の2着だった週末の興行成績だが、この1/21・22の22週目の週末に私をはじめとする、この作品の動員を注視している層にとって信じられない事態が起こってしまったのである。

まず、これが1/21の大手シネコン系の販売実績をまとめた「興行成績を見守りたい」サイトからのデータである。

上位を抜粋する。(順に 順位/販売実績/設定席数/上映回数/上映館数/先週比/タイトル)

*1 33576 192326 *877 234 *84.7% 君の名は。
*2 33543 183276 *912 236 ****** 沈黙 サイレンス
*3 32832 221411 1075 215 *61.0% 本能寺ホテル
*4 30851 188625 *975 196 ****** ザ・コンサルタント
*5 30267 369213 1198 235 ****** 新宿スワン

「沈黙 サイレンス」は、遠藤周作氏の小説をあのスコセッシ監督が描いた、人間ドラマ。なかなかに重い題材ながら、良作との声は高い。「ザ・コンサルタント」も、主人公の設定が意外性を際立たせる一方、「そんな奴おらへんやろぅ」というところをどう覆すのか、が見どころとみた。新宿スワンの続編は…まあ、そんなところww
本能寺以外は今週封切作ばかりだったのだ。
この結果を見た瞬間、またしても「嘘だろ???」と何度もつぶやく事態に陥る。特に良作とされる「沈黙」が2着は、当方の想定になかった。もっとも、30人程度は誤差の範囲なので、実際の全国の劇場での入れ込みを考えると、この順位が入れ替わっていてもおかしくない。
ところが…
1/22 20時現在の暫定順位/動員数はこうなっている。

 *1 *38614 君の名は。
 *2 *36682 本能寺ホテル
 *3 *32369 新宿スワン
 *4 *27034 沈黙 サイレンス
 *5 *25705 ザ・コンサルタント
仮にこれを確定としても、君縄=72000程度 沈黙=60000強。なんと本能寺=69000程度で、これが2着となりそうなのだ。

そして…私は恐ろしい事実をここに書こうとしている。

  公開22週目の映画の週末動員が一位を取ってしまった

という衝撃の事実である。

何度も何度も書くようで、また、そんなことはわかり切ったことなのであえて言わないのだが、映画にせよどんなエンタメにせよ、初回の動員/視聴率/混雑ぶりを越えることはなかなかない。だから、例えば『半沢直樹』のような、見た人を虜にするようなドラマというのは、数年に一作、の高いレベルであるというのがわかってもらえると思う。そして、その位置に「君の名は。」はいることがこれで分かる。

普通、映画の動員は、初週=封切週にピークを迎え、漸減していき、公開を終えるのが一般的である。ところが、息の長いヒット作は、この「漸減」という言葉が通じない。「君の名は。」に関しては、初週より、2週目の週末により多く動員したわけだし、もちろん、最盛期のような大入り満員がいつまでたっても終わらない状況は過ぎているとはいえ、減ったと思ったらまた盛り返す、という状況は、一度や二度ではない(wikiでたどれるだけで、5ー6週/8−9週/12−13週/14−15週)。かの「千と千尋」であってもアカデミーノミネート/ベルリン金熊賞受賞という外的要因が後押しした程度であり、一気に伸びきった後はだらだら公開を続けていたであろうことは数字が物語っている。

しかし…厳然たる日本記録を残している「千と千尋」であっても、22週目で、並み居る強豪/封切作品を押さえて週末動員1位を取ったことは無い(16週目までで15回の週末一位獲得、は記事として挙がっているが、それ以降は、ベスト10圏内のどこかにいたと思われ。つまり20週越えでの1位獲得は千と千尋でもやっていない偉業)。
興行通信などの公式発表が出てくるの待ちとはいえ、このサイトの順位通りでほぼ確定するのが常。よって、君縄−本能寺−スワン−沈黙−コンサル の順番で決まりそうである(一応足し算はしてみたが、これが全国すべての興行をあらわしているわけではないので注意)。

「私は、いや、日本国民は、とんでもない作品に巡り合ってしまったのかもしれない」。
次から次に記録を作っていくこの作品の恐ろしいまでのポテンシャルの高さ。それこそ、映画業界をひっくり返さんばかりの記録の数々。もし仮に、この時点で「アカデミーノミネート」なんてことになったら、どうなってしまうのだろう…
まあ、その可能性は低めであるとはいえ、ゼロではない。期待せずに待ちたいと思う。


考察「君の名は。」(3) 良作を見る高年齢層の実力

1/14・15の21週目は、2着と大健闘(首位は封切の《本能寺ホテル》)。土日だけで12.5万人を呼べているわけで、ほかの正月対応映画を尻目に堂々たる興行成績である。
興行通信社の最新情報はこちら。これには、恐らくIMAX効果もあると思うが、それを差し引いても、大健闘、というにふさわしい。

今この作品の主観客層は、間違いなく、30代以降の世代である。さらに限定すると、リタイア組も含めた、50代以降の世代の支持がかなり高いのである。
1/13のIMAX初日であっても、高年齢客はやはり存在している。ラスト回(21:05始まり)という部分を加味しても、20代前半の層は数えるほどしかいなかったのとは対照的である。

だが、すでに当方も記事にしていたのだが、当初の目論見での主観客層は10代−20代前半であったはずである(wikiにも記載がある)。そして実際、公開初期の動員の半端のなさぶりは、若年層がこぞって劇場に足を運んだことによるところが大きいとみる。
その過程において、私のような高年齢層のどはまりぶりがあちこちで報告されるようになる。それに引き換え、若年層ではそこまでのヒット/一巡後にリピーターとなるほどに過激に鑑賞している人は数えるほどしかいない。明らかに「複数縄」をしている観客はどの顔ぶれもおっさんばかり。たまぁにおばちゃんの存在を発見して驚愕したりもしたわけだが、とにかく、この作品をスクリーンで見ようとするたびに、観客の中から発見が必ずと言っていいほど出てくるのが意外なのである。

そしてその「意外」こそが、ここまでの観客動員の積み上げを可能にしているわけである。100億突破→へぇ、だった無関心層もさすがに200億→なんぞそれ?! になって劇場を訪れたであろうことは容易に察しが付く(12/5に200億を達成したわけだが、週末順位こそ正月映画のせいで落ちたが、週トータルでは前週比を越えている)。
そして何より、高年齢層は、可処分所得に加えて、映画を見る時間的余裕がある。2回以上見ても感動でおつりがくるとわかった層が激しいリピーターになり、少なくない動員を引っ張っていると思うのだ。可処分所得の大半をケータイやそれに付随するゲームに吸い取られている若年層には、映画一本であってもかなりの負担である。良作を絞ってみざるを得ず、又激しいリピーターになるような作品に出会えても先立つものがなくては行動を起こしようがない。

映画ファンの大半が時間と金銭に余裕のある世代である。当方の勤務している店にいたバイト(すでに就職済み)が、結構映画を鑑賞していたことを述べていたわけだが、彼のような、若くして映画ファンは、意外なほどにいない。それはともかく。ここまでのヒットになった背景には、全世代を巻き込んだことによるところが大きいとみる。序盤は、1回見たらそれっきり、と言えるような、若年層の大量動員を促し、記録/ヒットを印象付けた後は、アニメ映画には見向きもしないような世代にもアプローチをかけていく。ヒットしてしまえば、それが好循環をもたらす。今やっているIMAXの効果もおそらく半端ないものと推察する(過去記事を読む人もいると思うので書いておくと、IMAX版「君の名は。」は、1/13からの2週間限定ということになっている)。
興行についてここまで気になった作品は今までない。だが、自身がリピーターになった経緯も含めて、「どうしてヒットしたのか」を解析すれば、次回作への重要なアプローチにはつながるとおもう。




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