多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

言の葉の庭

2020.7.12 新海ワークスに触れる 「言の葉の庭」4回目鑑賞記

もし、10年前にタイムスリップできるならば、新海作品をもっともっと愛でるべきだったし、「君の名は。」以前に「彼はこの程度では終わらないよ」と未来予想できていたのに、と思う。
そうは言っておきながら、この作品……「言の葉の庭」が公開された当時は、そのあまりの美麗な描写と興行が釣り合わない部分がちょっぴりだけ話題になり、「ああ、そう言えば、彼って『秒速』の人だったよな」くらいにはアテンションを払っていた。もちろんスクリーンから遠ざかっていた時期であり、「そこまで言うんなら」とはならず、重い腰を上げずに過ぎてしまった。

「君縄」ヒットで見直しされつつある彼の旧作。「言の葉」「秒速」のリバイバル企画をした塚口サンサン劇場に、自粛明け後初めて訪れることとなった。

16:30の回は一席飛ばしながらほどほどに売れている。結果40人足らずが鑑賞。館内の大半が30−40代の男性で、平均は40代前半。見事におっさんホイホイになっている。
この作品のファーストインプレッションは、私個人的にはあまりよくなかった。→これがその証拠。
その大半を占めているのが、アンバランスである。背景描写は確かによかったのだが、肝心のストーリーにそれほど重みがない、という風に見立てたのだった。
それは、例えば上級生に喧嘩を吹っ掛けるタカオの心情が理解できなかったり、学校の教師に無関心すぎるタカオ(あれだけの美形教師に興味を持ってないところとか)、正直付き合ってもいない彼らが突然破綻するまでの短さとか。
50分足らずのドラマにするには確かにいろいろ盛り込めなかったところは理解できるのだが、脇筋に入るとどうしてもうまくないと感じられてしまうのだ。中でも今日4回目の鑑賞で気になったのは、ユキノの部屋でタカオと過ごすシーン。会話は一切聞こえないのに動作音(効果)だけは我々に聞かせている点である。「二人の幸せそうな表情でお楽しみください」といわんばかりで、すべて無音でBGMだけに頼ることもできたのに、それをしなかったのだ。意図があってしたとするなら、それを知りたいとも思う。

それでも、手の内に入っているストーリーだからか、時々で放つセリフに涙腺が反応してしまう。それはおそらく、二人に少し共感する部分が大きくなったからかもしれない。不器用な大人になってしまったユキノ、自分のしたいことにしか興味のないタカオ。二人の恋模様とは決して言えないすれ違い劇。クライマックスのタカオの怒鳴りと泣きじゃくるユキノ。花澤さんの一世一代の芝居といえるこのシーンだけでこの作品は十分語れると思う。

2017.4.8 東京聖地巡礼(5) 君縄&言の葉聖地を回る

須賀神社訪問を終わらせると、何やら一風変わった人々が。見ると、小学生当たりの年齢の子供たちにインタビューというか、何やら話を聞きに回っている。よく見ると、どうやら、「僕のヒーローアカデミア」に関するリサーチというか、宣伝というか、弭間さんと思しき女子とアシスタントらしいひょろい男性が二人一組で回っていた。
→証拠画像。
東宝封筒

小さくてわかりにくいが、東宝の封筒であり、ちょうど3期も始まる/劇場版がこの夏公開、ということでチラシでも配っていたのではないか、と思う/細かく見てないのでこの程度の報告で終わる

それから、印象的な聖地にもう一度立ち寄る。
瀧の最寄り駅だった四ツ谷駅。デートに遅れそうになり急いで駆け込もうとした階段。
四ツ谷階段

四ツ谷駅・赤坂口。
四ツ谷1804


瀧のバイト先に向かうべく再び新宿へ。歩いて新宿御苑方向に向かい、モチーフの現場に到着。
作画上では、大通りに面している風にもとらえられるが、実際は、御苑の敷地を挟んだ道路一本へだてているだけ。
場所はここ
ラボエム

ここまで来たからには、「言の葉の庭」で印象的に描かれた新宿御苑にもいかざるを得まい。
もちろんユキノとタカオが逢瀬を重ねたあずまやに。場所は特定できているが、画像が発見できず、とりあえず。

そこからさらに瀧達3人が登下校の際に通った、神宮外苑/絵画館を背にした場所も特定して写真をパチリ。
神宮外苑01


こうしてみてみると、本当に「新海さんって、新宿大好きなんだな」って改めて思う。

2018.1.14 言の葉の庭3回目 @アポロシネマ 鑑賞記

すでに「秒速」の前段階で、著名フォロワーの方とは合流済み。お一方は、3桁鑑賞の名古屋方面の方。もう一方も、冬コミに出典されたことのある筋金入りの方である。そのいずれもがまごうことなきおっさん世代。新海ファンに至ったのはいずれも君縄からと思われるのだが、これほどのはまり度合いを持つ作品だとは作った本人も気がつくまい。ちなみに3桁君縄の方であっても、秒速/言の葉はスクリーン初対峙。それだけでも、彼がいかに「君縄」にははまったのかを如実にあらわすデータといえる。

1/14日曜日の言の葉の庭の1回目。
館内は、前日とは打って変わり、かなりの観客の入りを確認する。
日曜日、いい時間帯だからか、「新海」ブランドに惹かれたからか。とにかく多彩な観客の顔ぶれに当方も頬が緩む。カップル/ペア/グループ/家族連れ/老若男女。旧作にこれほど人が集まるのだ。これは興行主にしてもしてやったりってなもんだろう。

実は、この鑑賞回の時点で、ユキノの語った、歩く練習、というセリフがズバッっっと脳内にインプットされた。その後に語った、27歳の私は、15歳のころから何も変わっていない、というセリフがそれをうまく補完する。

ラストに至る、ゲリラ豪雨に見舞われた二人が、ユキノの部屋で楽し気に食事をするシーン。そして二人はいみじくも声を揃える。
         「今が、今まで生きてきて、一番幸せかもしれない」

なのに、ユキノの一言ですべてが壊されていく。なんで、そこは上から目線だったんだろう…
本当の気持ちに気が付くユキノ。だが今度はタカオの強がりがいじらしい。「あなたのことが嫌いです」。そこからの罵倒は、ユキノのHPを確実に奪っていく。そして、それは見ている観客をも、タカオの気持ちにさせてしまう。その煮え切らない、上から目線の、常に服従させておきたいだけの女性。すべてを看破されて泣きじゃくり、抱き付くユキノ。ここの表現・セリフは、正直胸を打つ。「新海誠展」でもこのラストシーンは繰り返し流れていたが、ここだけ取り出しても十分に感動できてしまうところが嫌らしい。

この作品も、一応すれ違っている風には見せている。だが、お互いが何の感情の発露もないまま別れてしまっている「秒速」の貴樹と明里とは少し違う。少し脱線するが、貴樹と明里は、あのまま結ばれていてもおかしくなかった。もっと言えば、中学生のころの自分に正直(立ち止まったまま)なのは貴樹で、裏切った(貴樹を選ばなかった)のは明里だともいえる。だが、それってどんな幼馴染でも起こりえることだし、現代の恋愛では、何の障害もなくゴールインできる方が稀有な存在である。
一方のタカオとユキノはどうであったか?年の差?学生と先生?そもそもが成り立ちようのない関係だったはずだ。その部分はあまり出さずに、最後は男と女の対峙にした。そう。それは、15歳のままのユキノが、やや大人びたタカオに抱き付くように見せたところでも明らかである。

タカオは、間違いなく自分の階段を歩いている。だが、ユキノはどうであろうか?逃げるように実家に戻ったユキノは、うまく教師をやっているようだったが果たしてそれが彼女の生きる道だったのか、どうか…彼と彼女が結ばれないのは半分仕方ないにしても、普通は逆になりそうな、生徒と先生の恋愛をアニメーションで描き切ろうとしたのは特筆に値する。

それでも、美麗すぎる描写が、二人の人間関係をくっきりとは浮き彫りにしない。むしろ、煮え切らなさにイライラするのだ。なんといっても、上級生に喧嘩を吹っ掛けたくだりがまだよく理解できない。それって必要な”行動”だったのか…抵抗することが男気だとするならば、すべてを受け止めて飲みこむこともできたはず。それをしなかったタカオの無分別さと青さが気になる。

初見のインプレッションは、『映像だけなら98点だが、総合だと75点くらいと言ったところか。』としている。実は、総合は少し上げたいと思う。理由は、ただ単なる別れが前提ではないからである。タカオはラストで「逢いに行こう」と言っている。彼も、自分の足で歩けるようになることを望んでいるのだ。そこに少しだけ救いが生じる。積極的になっていくタカオがユキノを本当に好きになっていけるのか?その未来の彼らに祝意を表して、83点まではランクアップする。でもすでに2017年版でも上げている通り、あそこまでしかランクは上がりようがない。これからいい作品が出てきたら、この作品のランクは急落するだろうことは覚えておいてもらいたい。
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