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「謎肉」。
このネーミングを最初に考えた人は、素晴らしく観察力に長けている。
昔の謎肉…ミンチをダイス状に固めたもの…は、本当に「なんでできているんだろう」と思わせるにふさわしいフォルムと味わいだったと記憶している。
謎肉、と呼ばれ始めたのは、多分平成に入ってからだろうが、「謎」の一文字にすべてが言い表せている。

その謎肉をいっぱい盛りました、というレベルの謎肉祭商品だが、今回は、通常謎肉に加え、鶏肉由来の「白い謎肉」、チリ味の「赤い謎肉」の3種類が入っている。しかもBIGサイズ。
ふたを開けて目に飛び込んできたのは、表面にいっぱい転がっている謎肉の"層"。マジで層になっている。
そんなことだから、いつまでたっても謎肉が終わらない。ほかの具材はねぎだけだが、そんなことはどうでもよくなる。
個別の謎肉の味は、特筆するほどでもないし、チリ味の謎肉のおかげで少し普通の醤油味のカップヌードルより辛みが添加されている分がちょっと評価高いかな、という程度。結局大量に入っていた具材の満足度だけということになる。

しかし、今までのカップヌードルはじめ、普通のカップ麺は具材を犠牲にして麺やスープに金をかけることばかりにこだわってきている。企画一発ものだし定番化するには、原価率も高そうなこの製品をおいそれと定番化するのは難しかろう。
であるからこそ、そろそろ「カップ麺の価格に占める各要素の比率」を考えてもらいたいのである。破たんするようなら値上げしてもらっても構わない。それだけいいと思える製品が出てきていないということなのだ。
具材で食べさせる、感動させる…それができる製品が年に一回、はあまりにもったいなさ過ぎる。

 購入店 ダイエー 神戸三宮店
 麺    7.0/10   スープ   7.5/10    具材  9.0/10    総合計 23.5/30
 価格補正  なし     合計   23.5/30     格付け   A(定番化できれば御の字)