多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

連続テレビ小説

比較検討倶楽部、再び(1) ホームドラマが生み出したヒット ごちそうさん

「ごちそうさん」の視聴率上の快進撃が止まらない。
2男1女の、ちょっとおばさんの入った主役のめ以子(杏)の、年相応の芝居(もちろん関西弁もそれほど違和感なく感じられる)もさることながら、周りの人たちのストーリーの盛り上げ方が小気味いい。

とはいうものの、ここまでヒットする・・・しかも、ほぼガクッと下がることなく視聴率を維持できているのは、4作前の「梅ちゃん先生」以来である。そこに存在するのは、主人公の成長を追っているドキュメンタリーな部分と、ドラマにありがちなくすぐりであったり、困難であったりするわけである。

「ごちそうさん」は、一週目、子役によるストーリー立てをして、当方を困惑させた。このまま変に引っ張るんじゃないか、と。ところがここでの見所は、子役ではなく、洋食屋を営む「家族」であったことに気づいた。実際、主役ばかりがストーリーを構築するわけでもなく、むしろ、家族側で物語が進んでいく部分もあった。
求婚から大阪編に移るくだりも、違和感なく流れた。ここでもやはりメインとなる舞台は「家族の存在」である。小姑の存在に生きていた父親。そのいずれもがめ以子にのしかかる。落ち込むときはどーんと落ち込むが、食べることで息を吹き返す分かりやすい描写でわれわれも胸をなでおろす。
そして今の現状は、大黒柱になっている悠太郎を支える妻であり、母としてのめ以子が描かれている。ちゃぶ台を囲んでの夕食は、まさに日本の失われつつある原風景でもある。そこが新鮮に映っている部分もあるのではないだろうか。

前々作「純と愛」は、あまり家族、と言うファクターを含有していなかった。むしろ、純側の親子関係も、愛側の親子関係も、冷え切っていたと考えられる(愛側については最終的に和解に至る/純側については、どこまで決着したのかは分かりづらい)。前作「あまちゃん」も家族と言う側面で物語を見ると、それほど多くの時間を割いているというわけではなかった。4作前の「梅ちゃん先生」は、家庭の状況がドラマの大部分を占めていたことはいうまでもない。実際、実家の描写はかなりの時間に及んでいる。
そう考えてみると、「ごちそうさん」ヒットの要因はホームドラマの復権を指しているのではないか、と思い始めている。よくよく今のドラマ状況を見てみると、サスペンス系や純愛系ばかりであり、家族の肖像的なタイトルは極少なくなっている。今にして思えば「家政婦のミタ」も一種のホームドラマと考えてもよく、家族回帰/家庭が一番、という鉄板な素材でヒットしているといえなくもない。

そして戦争に突入する「ごちそうさん」。家族がどのように描かれていくのか、楽しみである。

9月のオーラスもやっぱり「あまちゃん」。視聴率から分かったこと

9/28(土)放送のあまちゃん最終話と、それが分かったことによる全放送回の平均視聴率など、空前のヒット作とまで言われた同作品の「数値評価」が明らかになった
今回はYahoo!ニュースから

それによると、最終話の視聴率は23.5%、全放送回の平均視聴率は意外や意外、「梅ちゃん先生」の20.7を超えられず、20.6%にとどまったことが分かったのである。

この数値評価からすると、出演者のみならず、半年見続けてきた熱烈なファン、製作者サイドが揃って「じぇじぇじぇっ」て言っているのではないかとおもうのである。

思ったほど見られていなかった現実。当方は前作との比較検討倶楽部の記事の中で、「この作品の平均20%越えは確実」とまで自信たっぷりに述べ、「梅ちゃん先生が社会現象にまで至らなかったので、それを大きく超えている」と予想を開陳、控えめな判断として「20%だとしたら」という仮定で記事を進行させた。ところが蓋を開けてみると結果は20%に毛が生える程度。ここまで数値が落ち着いたのはどういうことなのか解析してみる必要がある。
既に「視聴率比較」というブログで、前作との比較を試みているのだが、数字を少し加工すると、意外な事実が明らかになった。

純と愛 最高視聴率平均 18.2% 全平均からの乖離 17.1から1.1ポイント
あまちゃん   〃     22.0        〃     20.6から1.4ポイント
参考 梅ちゃん先生は  21.1で、全平均からの乖離 20.7から僅か0.4ポイント
もう一つ。週間最高と最低の差は 純と愛で4.8、あまちゃんは7.5、たいして梅ちゃんは4.6である。

3つのタイトルの視聴率の傾向がこれでなんとなく分かる。「梅ちゃん先生」は、完全に固定客をがっちりつかみ、ほとんど最後まで完走させることが出来たという点である。ところが、そのあとの2作品は、結果的に見たり見なかったりを繰り返してしまった視聴者の存在が浮き彫りになる。顕著なのは明らかにあまちゃん。最高の平均と全平均が大きく離れているということは「見られていない」放送回がかなり多かった証拠である。

さらに視聴率でおもしろいのは、あまちゃんの最終週の最高が24.1%。そう。最終話が最高ではなかったのである。これにも驚いた。確かに運動会などで土曜の8時ごろに見ておらず、再放送や、その時間帯をビデオ取りするなどして押さえたと思われる人もいたと考えると、この程度で終わっているはずがないというのが実際であろう。しかし、ビデオリサーチの数値対象は地上波の一回目(8時スタートの分のみ)で統一されており、すべての放送帯の数値を合算するなどしていないので、潜在的な観客層が見落としたことで数値的に下がってしまったものと推察される。

久しぶりの瞬間最大30%の夢はつゆと消え、それどころか数値の上では平々凡々な結果に終わったあまちゃん。私としても記録ずくめの数値が並ぶと思って手ぐすね引いて待っていたのだが、この程度とわかって、ちょっぴり失望してしまった。
数字の上では記録を作らなかったあまちゃん。しかし、日本人の記憶に残る映像を残したことは疑いようもない。

「純と愛」と「あまちゃん」 比較検討倶楽部(終) 最終回を比較する

皆さんが抱く「最終回」のイメージはどういうものだろうか。
子供のころ、好きだったアニメーションが最終回を迎えるとき、それこそ正座して、一時も目を離さず、焼き付けるかのようにしてみていた記憶がありありと目に浮かぶ。
だから、最終回がとんでもない演出や「これでおしまいってか?」と目をこすってしまうようなふざけたものだったりした場合に、今までの応援が無に帰すようにさえ思われ、がっかりしてしまうことも度々あった。その背景には「打ち切り」という突然死、つまり物語を正常に終わらせないことによる無理やり感と、整合性が取れないことから来る矛盾がそうさせているのだと思う。

とどのつまり、「終わりよければすべてよし」なのである。『あまちゃん』の最終回を見終えて、そして、今この記事を書こうとして「純と愛」の最終回を見比べて、最終回の持つ意味がどれだけ重要なのかを感じずにはいられない。

何しろ、東北の復興は道半ばどころか、端緒にたったといえるかどうかというレベル。その中で、お祝いムードしか感じられないオープニング。周りの人たちも笑顔、えがお、笑顔。海女の浜でも、ウニは豊漁。そして、架空アイドル「潮騒のメモリーズ」の復活で、最終回は最高潮を迎える。鉄道が復活したことを自分のことのように喜ぶ地元の人。元気を、勇気を与えることの出来る列車の底力をまざまざと感じてしまったシーンでもある。
ラストシーンは、ユイとアキが、長いトンネルを抜けたところでエンド。「長いトンネル」が復興にいたる長い道のりであり、出口が新しい東北をイメージしている、分かりやすいメッセージ。そこで終わらせるあたりがすばらしい。

この良作を見終えてから、『純と愛』のラストを見るのは苦痛以外の何者でもない。ぼろぼろになったままのホテルではなく、なぜか断崖絶壁での復活宣言。心情の吐露という意味では悪くはないとはいえ、最終回にすることか、とこの時点で一気にボルテージは下がっていく。何しろ、ホテルをそのままにしておくはずがない、復活に向けた最後の一押しが必ずあるはずだ・・・引っ張るだけ引っ張って、何もなかったのだから、がっかりしたのは当然だ。
そうなると最後のよりどころは、意識の戻らない愛の処遇である。キスはする。「ねむり姫」とは逆のパターンだったからか、チョッと最後に反応が激しかった程度で、意識が戻った描写はなく、そこでエンドマーク。。。。。。

期待させるメッセージを内包し、東北はがんばっている/まげねぇ!という意思表示が分かる最終回と、なんか、悲劇のヒロインを演じてしまっているだけの最終回・・・。
前回の比較検討では、「逆オマージュ」などという言葉を使ったが、この「純と愛」の最終話を意識しているつくりであることは、本人が否定しようと明らかである。全体的な明るさや、もはや主役である天野アキはほぼ埋没。祝賀ムード一色の中で小ネタがちらほらまかれる程度。一種「ミュージカル」的な演出も最後を飾るにふさわしい。こんなにぎやかで、それでいて、感動も出来る最終回が今まであっただろうか、とまで言ってしまう最終話だった。

「あまロスシンドローム」なる現象まで生み出したあまちゃん。このドラマが日本全体に与えた影響は計り知れない。実際、東北に脚を運んでいる人は半端なく、関連商品やCDも異例といえるヒットを飛ばしている。とはいえ、ヒットしすぎて、主役の能年玲奈嬢の今後・・・天野アキから抜け出せない・・・がちょっぴり心配な小生ではある。
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