多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

鑑賞記

2019.1.2 おそらく最終鑑賞 「若おかみは小学生!」12回目鑑賞記

映画鑑賞が一つの趣味の如くなってしまったここ数年。特に2018年は、本当に多種多様なジャンルに首を突っ込んだイメージがある。
だが、それでもすべてを網羅できているとは到底言えない。例えば、みたいなと思って見逃し、かなりの評価のあった「ウインド・リバー」や日本映画の「ごっこ」などは”やらかした”部類に入る。
アニメ系でも「のんのんびより ばけーしょん」は吉田玲子氏の脚本だったわけで見ておいても損はなかったはず。ごちうさなどの原作/シリーズものもよく見ておけば、と思っている。

そんな状況下で2019年はスタートしたのだが、一発目は実に案外。そして全日休業の1/2にしか行きようのなくなった売布神社・シネピピアの「若おかみ」はどうあっても押さえねば、となる。
店舗訪問を絡めながらの売布神社なのだが、私のダイエー店舗訪問記事の年始版をご覧になられているのなら、この宝塚沿線の店舗巡りは一種の年中行事に映っているはずだ。
なのでそれほど難しくも感じない。余裕を持たせて当方はシネピピアに入場する。
だが…待てど暮らせど、待ち合わせしているフォロワー氏は姿を現さない。ギリギリの電車でも現れなかったのでしびれを切らせて券購入。私の時点で20番目で、実際には、最後に入場した、遅刻したフォロワー氏が25番目だったようである。
それでも私の観客データはかなりの多彩度で嬉しくなる。お子様連れの家族は4組/10人。カップル4組、あとはソロだが、ほぼ全員が男性というありさま。明らかに「歴戦の勇者」と思しき、春の屋宿泊症候群にとらわれている多重リピーターが大半だと思われた。

だが、開始から、笑うところでの反応が今までと違ってなかなかいいのである。そのたびごとに「初見ですか、ありがとうございます」とお辞儀までしてしまう私がいる。やはり多重リピーターとしては、初見の反応は何物にも代えがたいものだからである。
だが、そう言った声に出た笑いも、「バカおかみ」「ピンフリ」あたりから聞かれなくなる。空気が重くなっていくのを感じずにはいられない。

衝撃の事実を知るおっこ。もうその前段からヤバい。おっこの「帰りたい」がまたしてもきっちり胸を打つ。そりゃそうだ。事故さえなければこんなところでおかみ修行もしていないだろうし、仮にするとなっても順序立ててなされていた世代の継承。一足飛びにそれをせざるを得なくなったおっこが現実と向き合わなくてはならないストーリーにしたところは、まさしく吉田采配の勝利だろう。
そして、すでに言われている、「未来のおっこ」を示唆するグローリーとの会話。この部分のもたらす方向性のつけ方は特筆ものである。話を聞いてもらい落ち着いたと同時に自分の立ち位置を明確に悟ったところだ。おっこが自分で決断しているところもすごい演出である。
そしてあの名シーン。2018年のベスト5に確実に入るシークエンスだ。そこからの真月の理解度の高さは、聡明なる彼女ならではの返しでもある。

12回。
一言でそうは言うけれど、二桁鑑賞した作品はこれで3作目である。某監督の新作は、ぶっちゃけ、そこまで咀嚼したくなる内容とは言い難く見えているので、せいぜい5回程度が堰の山かな、とは思っているが、これとてどう出てくるのか予定は未定である。

2018.11.23 遂に単独2位鑑賞回数記録 「若おかみは小学生!」11回目鑑賞記

2017年から18年にかけて、「きみの声をとどけたい」に憑りつかれたようになってしまっていた私にとって、二桁鑑賞回数は、もう決して現れないだろうと思っていた。
しかし、2018年秋、まさに私を慟哭の谷に突き落としてくれる作品が現れようなどと思ってもいなかった。
それが「若おかみは小学生!」である。
回数見ていることもあるが、世界観が手の内にあることもあって、一部コラボ小説は各地で評判を呼んでいる模様。今さらながら、SNSの威力のすごさを思い知る。

店舗訪問は、かくして予定終了。若おかみモードに移行する。
椥辻で拾ったのは、予定より一本早い電車で、これだけでも余裕ができてくる。京阪の乗り継ぎもそれほどではなく、出町柳駅に。降りた出口もびったしで、そこから鴨川を渡って商店街に向かう。

いつも通りの、と言いたいところだったが、何気に賑わっている商店街。

出町座181123_01

出町座181123_02

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14時過ぎに入ったのだが、すでに15席程度は売れていた。しめしめ。40席強の劇場でここまでなら上出来である。セカンドラン期間中と言える時間帯だが、観客動向は、さらに私をにんまりとさせる。
家族連れの発生である。4組認められたが、特にお子様がどういう風に感じられたのかが重要だと思う。ソロも、男性、女性がなかなかの比率。カップル2組、ペア男女とも一組ずつ。30人は座っていた。

かくいう私は、ベテランらしくA列を所望。一つ開けて女性ソロが座ってきたが、これもまた、歴戦の勇者なのだろうか。
ストーリーどころか、遂にセリフまで空で言えるレベルに至ってきた。もちろん、「寝ちゃった…」からのシークエンスは、本当のことを言えば翔太くんが出てきてからこっちヤバいのだが、知っているだけにその思いがビシビシ伝わる。あの両親に囲まれて笑っているおっこのあのシーンの無音が、我々をもおっこの持っていた闇にいざなうのだ。だから衝撃が走るのと同時に遂に別れを自認しなくてはならない試練の時を迎えたのだとわかる作劇になっている。
両親を執拗なまでに夢や幻で出して来て、ここで決定的に別れさせる。「独りにしないで」はまさに心の叫び。誰しもが通る道であるとはいえ、いずれは乗り越えなくてはならないもの。生と死は不変のテーマではあるが、こういう視点は本当にすごかった。

もういうべき言葉が見当たらない。ただただ感情の発露が最後の神楽のシーンで集大成される。両親の死を乗り越えたおっこに幸多かれと願う私がそこにいた。

2018.3.4 「さよならの朝に約束の花をかざろう」2回目鑑賞記

何度も枕で書いているので食傷気味かもしれないが、ここでも書かせてもらう。
2016年までの私なら、いくら名作、感動しても、2回同じ映画を劇場で見ることは一度もしてこなかった。その根底にあるのが「地上波ですぐやってくれるし」という安易なテレビ視聴でごまかせる(=その程度の映像・音響)ところもある。
ところが、地上波は当てにならない(アニメ映画放映に注力しなくなっている)ことがわかってくる。そうなってくると、限られた上映期間内でスクリーンで見るよりほかないとなっていく。確かに日本アカデミーは取ったが、「夜は短し歩けよ乙女」なんかが地上波でやられる光景はちょっと想像しにくい。

そうなってくると、自身が大きくほめたさよ朝こと「さよならの朝に約束の花をかざろう」こそ、このままいけば埋もれること必至。そうなる前にもう一度見ておくことは理解を深めることにもつながるので、勇躍劇場にはせ参じる。
今回は、時間帯も含めて梅田ブルク7に。とはいっても、7番なので、またしても、エスカレーターを延々歩いていかないといけない場所。そう言えば、ブルク初見が「KUBO」初見とかぶり、スクリーンもこの場所だった。
今回の入れ込み記録は、久しぶりに血沸き肉躍るものになった。カップルが20組以上、3人以上グループが4,5組。ソロは男性が圧倒的だが、そのいずれもが20代前半程度の若年層。さすがに明らかに10代とわかる層は皆無だったが、ゼロとは言えまい.逆に高年齢層は、カップルにも散見。比率は少ないものの、ソロ男性の大半がこの年代に位置している。前の方の座席がほぼ空きまくった程度であり、80人程度は確実に座っていた。
男女比は、3:2で男性優位、平均年齢は20歳後半あたりとする。
二度目鑑賞は、確実に私の涙腺を刺激する。泣きながら骸の指を折り赤ん坊を取り出す、かりそめの親子の葛藤、誓い、思春期を迎えたエリアルの母への思い。母になったのに全てを奪われるレイリアの魂の叫び、新たな命の誕生に立ち会うマキア、それを見届け、エリアルから離れるマキアのあのシーンは、エリアルのあの慟哭で全てをもっていかれる。

そして「別れの一族」が現実のものとなる、エリアルとの今生の別れのシーン。まあ『お涙頂戴』だとわかっていても、赤ん坊の時から青年期までを走馬灯のように回想して、死に立ち会ったマキアの感情の崩壊につられている自分がいる。評価の低い人は、この場面で、観客に強引に泣かせる部分が気に入らない模様だが、あのシーンなくしては、この作品は締まらない。血はつながらなくても、母と子のつながりは不変で、強固で、温かいのだ。

ラストカット。そう。スタッフロール後のワンシーン。実はここに言及している秀逸な記事を発見。理解がさらに一歩進んだのだ。
こちらを参照。
まあ、それだけではないんだけれども(特に主役決めのオーディションなどの逸話がすごい)、とにかく、この作品も私の中にかなりの衝撃をもって迎え入れられたことは間違いない。
2016年の10月1日。「君の名は。」に出会えたことがこの作品を知るきっかけになる。新海氏には、いろいろな意味で本当に頭が上がらない。
  「映画にはまだ、こんな力があるんだと教えられました」

はい。その言葉通りに、私も映画に親しみ、その言葉の重みをかみしめています・・・。
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