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エースコックの屋台骨を支えているのは、はっきり言って、他社の出しているような、麺質改善型の製品ではない。泥臭くも昭和を感じさせる「わかめラーメン」シリーズであり、「スーパーカップ」シリーズである。
麺の量が多いことで、そこそこに満腹感を演出できるからこそ出番があるのであって、ここがまともに味にまでこだわり始めると、途端に迷走し始めるから面白い。
本当のことを言うと、ここにはもっともっと頑張って、牙城・日清を脅かしてもらいたいのだが、今回のこの製品を食して「まだまだ道半ば」を感じずにはいられない。
毎度おなじみのCoco壱番屋とのコラボ製品。春夏はラーメンで、秋冬はラーメン+うどん、と住み分けはできているが、同じようなラインアップで食傷気味である。
で今年は「野菜カレーラーメン」と「魚介カレーラーメン」なのだそうだ。→製品HPはこちら
二つ並んでいたので両方買うという選択肢もあったが、あえてここは魚介の方を選択。
だが・・・具材は「イカ焼きそば」で見たことのあるようなイカのかけらに、カニカマ風かまぼこ/卵/ねぎと、まあ貧弱そのもの。せめてイカだけじゃなく海老ぐらい入れとけよ、と言いたくなった。
いざ実食。
だが、ここでも、「めっちゃうまい」とまで持ち上げるには及ばない、物足りなさを感じる。スープの辛さ加減が中途半端なのだ。だからトビ辛を入れるわけだが、入れてもさほど変わらない。複雑でいろいろなうまみが入っているようにも感じず、通り一遍。HPで謳われていた、「ホタテやイカ等の魚介の旨みを利かせたカレースープ」(抜粋)も実現しているとは到底感じられなかった。
麺もまあまあレベルで取り立てて凄いとも感じず。
大外れではないが、大当たりでは決してない。一種の安定感の現出といえば聞こえはいいが、進歩がない、という言い方もできる。突き抜けた何かがないといつまでたってもこんな調子なのだろう。
購入店 ダイエー 神戸三宮店
麺 7.5/10 スープ 7.0/10 具材 7.0/10 総合計 21.5/30
価格補正 なし 合計 21.5/30 格付け B(可もなく不可もなく)