多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

19回目

「鬼滅の刃 無限列車編」最終上映参加記(1) 19回目 2021.7.23

オリンピック、バンザーイ、といえるのは、うまいこと連休が作られたことにある。日本で行われている、とはいっても、当方のテレビ視聴時間は、記事作成の2021年7月27日現在で30分あるかないか。物議をかもした開会式も、ダイジェスト含めて未見を通している。
とはいえ、ネットニュースやポータルサイトでの速報はチェック(勝手に号外を放り込んでくるのには辟易するが)するくらいはやらせてもらっている。

それにしても、マスコミのダブスタ・手のひら返しは、予想したこととはいえ、あまりに露骨すぎて、草どころか苔も生えない。地上波ぜんぶ、停波相当だと思えるほどの報道ぶりは、ますますマスコミ不信を確固なものにしただろうと思う。

そんな状況を尻目に、当方は、遂に大団円が見えた、「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」の最終上映に参加することにした。
今回観て19回目。もう一回見て20の大台に乗せて自身の中では完全終了と持っていく算段にしていた。
実は、7/22−29の一週間限定上映。初日にはせ参じたかったが、あっという間の埋まり具合。ほかの新作映画のこともあって、遠慮がちな箱割が災いした格好だ。恐れをなして、次の日にしたというのが実際である。

すでに既報の通り、本作の粘り強い興行の影に、女性陣のどぎついリピーターの存在というものは無視できない。それを如実に表す入れ込みデータとなった。
朝一のTOHO梅田3番。余裕の時間帯到着と思いきや、フライング入場は始まっていて、慌ててデータ取り。だが、そこからうかがえるのは「これって、男の子向けの映画だったよね? スイーツ映画と勘違いしてしまう館内なんですけど」と言いたくなるレベルだ。
なにしろ、同性ペアの比率がおかしいのだ。当方カウントで男性5組に対して、女性は27組?! ソロ客も、男性は30名強なのに女性は50人以上いるのだ。さすがに一時期組数の一定割合いた家族連れは、時間帯の早さが災いしてか、数組程度しか確認できなかった。結局のところ、男女比は1:2.5で圧倒的女性優位。平均年齢は30代後半と、比較的若く感じられる館内だった。

絶賛評しかないようにも感じられるが、大正時代の保線技術が今の新幹線より上回っている(一切の揺れが、通常時感じられない)、単線だったが、どこに行こうとしていたのか、車両の異常を一切無視し、止まらない暴走列車、そもそも途中駅の設定のなさ(これは原作でも描かれていないので仕方ない)、煉獄さんが乗り込むきっかけにもなった事件があるのに200人も乗り込んでくる隠ぺい体質などなど。突っ込みどころも相応にあるわけだけど、「こまけぇことはいいんだよ」で押し通した結果が400億オーバーなのだ。
私は常々【名作必ずしも完ぺきではない】と言い続けている。物理的瑕疵はどうあっても避けて通れない(100mも海面上昇する自然現象、とか)し、時代考証的なあってはならないことも批判の的になりえる。私は、特に実写映画での自動車の時代考証にはうるさい。時期的に居てはおかしい車種がいたり、平成初期のストーリーなのに車検シールが現行の小さいもののまま、とか。ここをしっかりやれている作品は信頼できる。

いつものようにいつものところで号泣大会。人数が多いと、やっぱり涙腺崩壊ポイントではすすり泣く声の多さに少し納得する。



2019.10.14 TOHOサービスデー大はしご大会(3) 〆はやはりコレ 天気の子MX4D鑑賞記

4DXは「天気の子」が初めてだったが、MX4Dは「ガルパン最終章」に譲った感がある。
それは、「4DXはすごかった。ではMX4Dは?」という一種の疑問形が頭をよぎったからである。
ちなみにWikipediaで見ると、4DXは韓国起源、MX4Dはアメリカの技術のようである。メインで上映しているのが、MX4DはTOHO系でしか見ないし、4DXはほかのチェーンシネコンでしか見掛けない。
一応違いを分かるサイトを発見。でも、文で書かれても実際はかなり違って見える。

フォーマットはどちらもよく似ているのだろう。エフェクトのタイミング(稼働させるためのタイムラグとかがあるので、ぴったりに合わせるためには、コンマ何秒か先行して信号を出しているはず)で席が動く/風が吹く/飛沫が出る とかを制御していると思われる。だからそんなに大差ないと思っていた。

19回目に当たる今回。満席になりはしないかとひやひやものだったが、朝イチの段階で座席を押さえる。もちろんA列である。場内はほぼ満席。私の左隣も埋まってくるかと思ったが、埋まらず推移した。ちなみに右には20代女性ペアが鎮座。初見組ではなさそうだったが、どこまでの猛者かまでは確認できなかった。

「彼女は鳥居をくぐった」まではほぼ何の音さたもなし。ここで座席は動くんだが、のべつ風が当たっていた4DXとは違い、シュバッと吹きかけられて終わりである。「え、ええーーー」。あんな短期間しか風を受けるというのがどだい無理だし、連続技もない。本当に「風吹いた」という信号一回だけで終わってしまったのだ。

こうなってくると、その「シュバッ」音が耳についてくる。巨大なファンの騒音は確かに止まるまでのタイムラグが出てくるから少し短めにならざるを得ないかもだが、一体感は全くない。雨の表現も、細かい霧吹き状態であり、量も全然不満足である。
だが、座席関係の動きはほぼ及第点である。殴られる描写の多い帆高だけに、そういった「どつく」動きもしてくれている。

濡れ/風には不満たらたらの当方だったが、光の演出は、MX4Dの持つ、発光LEDの色の多彩さが補ってくれる。そう。それは花火大会の絢爛ぶりだった。いま総括しても、結局この部分くらいしかMX4Dが優れているところってなかったように感じる。
グランドエスケープ。今や私の号泣ポイントだ。二人が再会する。空から二人が降下していく。何の防具もなく、恐らく肉体はすでに着地していて、精神だけが浮遊している状態。「青空よりも、オレは陽菜がいい」。こんなパワーワードがほかの作品で聞けるのか、どうか……
ラストシーン。久しぶりに号泣することになった「大丈夫」。尊い、高校生になった陽菜。あのぱっと華やぎ、即座にくしゃくしゃになる笑顔。たった数秒の感情の勃興をここまで表現できるのだから、感動しないわけがないのだ。もう止まらない。

確かに濡れなかったし、一体感は薄かった。MX4Dの良さと欠点は4DXが持つ良さと欠点と相反するものかもしれない(座席単位のMX4Dに対し、箱そのものを演出する4DX)。だが、それもこれも、見比べたからわかること。やっぱり実際に体験しないとわからないことが多いと改めて思った。

2017.3.26 やはり大スクリーンに勝てない@109シネマズHAT神戸

公開終了広告でパニックする人続出か、と思いきや、スレ住民は意外にも冷静な受け止め。それでなくても、実際の劇場で本当に終了するところはごくわずか。TOHO系はほとんどが存置(時間帯/箱の中身はともかく)で、むしろ公式サイト/シアターリストの異様ぶりだけが目立つ結果になっている。

春休み=ラストシーンともかぶるわけだが、監督自身が「よもや春まで上映しているとは」と思っているに違いない。正直、この作品は、2016年の時間軸同様、秋→瀧が就職活動する冬(2021年)→二人が再会する春(2022年と思われる)までが描かれている。春に上映終了となる可能性はかなり高いのだが、それはまさに映画のラストシーンとも重なる。こんな奇跡がほかの映画であっただろうか…

能書きはいい。もはや「権利なんかじゃない 義務だと思う」鑑賞記録。19回目の今回は、一度行ってみたかった109シネマズ。それもなかなかのビッグ箱を提供しているというので、俄然行く気になったというわけだ。
その最大の理由は、18縄目にある。それまでは「ランキング入り祈願」という理由もあって小箱であっても時間帯さえ合えばそこにターゲットを合わせるやり方をしていた。しかし、伊丹で300オーバーのスクリーンで見ると、その大画面に心を奪われるのだ。
つまり、大箱なら、スクリーンも大型。同じ金額出してみるならやっぱり大画面でしょ、ということなのだ。ちなみに大箱体験は、ほとんどしていない。梅田の一番で見ておくべきだったか、と思ったりもするが、今からでは土台無理な話である。
そして、当方は今回は「ソロ」ではなく、「カップル」に区分されることになる。この期に及んで初縄な30代女性を引き連れての鑑賞。公開末期のショボい観客動向を見せたくはなかったが、いままで未鑑賞できた方にも責任の一端はある。
さて、毎度の観客動向だが、「ついに時は来た」と言いたくなる、完全なる公開末期の入れ込み。400席オーバーな箱で、一割いるかいないか。家族連れが4組/15名ほど、夫婦/カップル5-6組。同姓ペアが2組、後はソロという、完全にカウントできる状態。だが、そのソロの中になんと、10代の少女(小学生と思われる)を発見!!驚愕したのと同時に、そこまで彼女を思い至らせたものは何だったのか、を問うておけばよかった、と反省。
多分、いい時間帯だから、半分位は呼べるんじゃね、というシネコンの皮算用がみてとれる。だが私のように、ジプシーよろしく、「いい時間帯でやっている場所に行こう」という、アグレッシブな人は例外扱いのはずで、「地元シネコンに行ったら、変な時間帯で見たくなくなった」という層も散見されると思われる。プログラマー値で3000行くか行かないか、レベルにまで日曜日が落ち込んだのは、そういう理由もあると思われる。

しかし、考えてみれば、嘘であれ真であれ、3/末の公開終了は、一種の既定路線。どんな映画にも公開末期というものは訪れるわけで、ようやくこの映画にもその時期になったというのが実際だろうと思う。
そのくせ、いつ、何度見ても、同じところで感情を抑えきれなくなる。本当に自分一人だけになって周りをはばからずに嗚咽を漏らしながら号泣してみたいと思っていたりする。

さて、初見の彼女。質問攻めを覚悟していたが、やはり、当方が一回目に遭遇した、「材料が多すぎて消化しきれていない」ことがありありとわかる感想を述べるにとどまった。それよりも、当方が最も驚いたのが「彼女が声優オタ」であったという点。おいおいだったら、もっと早くに見ておけよ、と言いたくもなったが、彼女にとって昨年8月後半から今までは激動の時間帯であり、ようやく落ち着いて、映画でも見ようか、という心境につながったとみている。最後の当方のプッシュがなかったら「テレビ待ち」だったと吐露していることから、少なくともアニメーションに造詣が深くても「合わない」と感じて鑑賞しなかったのか、と思わざるを得ない。

彼らが再会するべき春に別れがやってくる。その現実に押しつぶされそうになりながら、それでも「一人動員を増やせた」安堵感と「間に合った」感がないまぜになって、帰路は本当に充実したものになった。





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