多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

30回目

2023.5.14 リテイク版初見 「すずめの戸締まり」30回目鑑賞記

5/27の土曜日が「すずめの戸締まり」の最終上映日(5/28、聖地での上映が最終になると思われる)。円盤発売がおそらく冬一歩手前の11月下旬と予想されることから、この夏休みの間に2番館/3番館で流れないとも限らない。
そしてこの2週間は、エフェクトマシマシ、修正も施した、円盤対応バージョンでの上映にするという、ロングラン作品ならではの奇特な企画として計画されている。当方としては、小ネタに記載した一部の修正対象案件がどの程度直されているか、に傾注したかったのだが、300か所になんなんとする、修正箇所を公式に言われていることもあり、非常に楽しみな鑑賞となった。

前日のカラオケオールもなんのその、1時間程度の仮眠を寝過ごすこともなく、第一現場である、ミント神戸のOSシネマズに向かう。さすがに「人がめちゃくちゃいっぱいで入れないんです」ほどの混雑はなかったが、それなりの盛況ぶりに安どする。
4番/C列で改修ぶりを拝見することにした。意外にも、隣に女性が座ってくるなどするのだが、それなりのガチ勢と思しき雰囲気を醸し出しながら、しかしぎりぎりまで携帯が光っているというありさま。

イヤな予感はよぎるが、本編が始まる。
鈴芽が目覚めた時のまばゆいばかりの朝日は、今までにない強烈なインパクトを植え付けてくれる。よくよく考えたら、「映画館・スクリーン適」ではなく「うちのテレビ適」なエフェクトにしているのだと理解できるし、だから若干原色を控えて黒を足す、といったことをして行けたんだと思う。

クライマックス。初見で見せたあの神々しいばかりの要石ねじ込みが、ここまでブラッシュアップするのだ。いや、これはやりすぎだろうよ、と声をあげてしまったほどだ。
おそらく「細かすぎるすずめの戸締まりの変更点」なんていうハッシュタグも生成されそうな予感がするのだが、複数回見ている人にはそれなりに変更点は気づきやすく、今回の変更版が初見とするなら、こんなにいい映画を今まで見てこなかったなんて、という悔悟の念にとらわれること間違いない。

節目の30回目に到達したわけだが、もう一段積める可能性は残されている。32回で完了、となりそうだが、果たして?

2019.12.15 あーあー(´・ω・`) 「天気の子」30回目鑑賞記

キリ番は、一つの通過点である。この作品も、今後これ以上の鑑賞回を記録することは必至なのだが(「君の名は。」で最後、と言い切れたのは35回目。でも、現在46回目)、ファーストランといえる12/19まででほぼ新規上映やかけられる余力のあるシネコン以外は終焉していくとみられている。
当方が見た時点では、終了の公告の出ていなかったosシネマズ神戸ハーバーランドの「天気の子」の上映も、当方の想定通り、12/19で終了する。兵庫県下では、イズミヤ西神戸店内のホールでの上映が継続しているようだが、距離もロケーションも中途半端で行こうかどうしようか迷っている。

半端物・公開終了間際の集まる10番。50人ほどしか入らないのだが、なかなかどうして、最新の箱なだけにクリアな映像と音響でここで見た作品も何タイトルあるか知れない。
ファーストラン最終最後をここで〆られるのは願ったりかなったり。「屍人荘」を見終わっての購入だったが、なかなかな入り具合。真ん中重視で、埋まってなかったB列を予約する。

館内は、カップルも多く、ソロ勢もなかなか。平均は40代前半に設定した。だが、開始直前、高校生風の男性4人組が、当方の右隣にズカズカっというけたたましさとともに入場してくる。そのデリカシーの無さで嫌な予感がよぎる。
開始すぐでも、右隣は携帯をいじったまま。もちろん消音モードなのが救いといえば救いだが、そんなもん、音出していりゃぁ、速攻つまみ出す(職員さんにお願いして)案件だ。
どう見ても集中していない4人組。「だったら、そんな金まで出して座ってこなければいいのに」。不規則な会話は言うに及ばず、とうとう右隣はゲームをし始める始末。
だが、当方であるがゆえに我慢できる。なぜか?すでにあげた懸案事項を再確認すべく、スクリーンに完全に没入していたからだった。船上の帆高を襲う突風の中の木の葉、ヨシっ! アタミビルのエレボタ、よしっ! タオルの去就、確認、ヨシっ! 扇風機の羽根、ヨシっ! ヒルズのエレベーター、ランプ点灯ヨシっ!!……
現場猫よろしく、声にこそ出さないが、今まで上げてきた物理的に妙な点を逐一チェックする。そうでもして、自分の殻に閉じこもらないと、気になって仕方ないのだ。

しかし、そのお邪魔虫が絶大な効果を生み出してくれた。
それはほぼ感情の発露を呈しなかったこと。ラストの「大丈夫」の流れるシーンですら、きっちりとこの目に焼き付けられた(田端操車場が水中に没しているところなどは完全に見えていない部分であったりする)。これには自分でも驚くばかりである。
そう思って劇場を後にするのだが……
要するに真っ白な状態で見たならば、感情の発露は必ず起こる。逆に雑念にとらわれたり、他の感情が上回ってしまっていたら、泣ける作品でも素通りできてしまうことを知ったのだ。
よくよく考えると、映画ってどの作品でもそうだ。途中で「なんだよ、これ」となった作品は概して評価は低い。一方「凄い作劇」や予想外の展開、セリフ回しや、途上で感情移入できてしまった作品は、高評価になっている。前者が「さよならくちびる」であり、後者が「FF14」だ。
「天気の子」も、初見では、「君の名は。」以上にもやもやしていた。それでもラストの大丈夫に引っ張られてここまで来た。その途上で、犯罪ばかり犯しまくる帆高も「それが陽菜を助けるため」という衝動に突き動かされているからこその行動だと理解できて、ここまで積めたのだ。
確かに一番エモーショナル度の低かった30回目。だが、私には、多くの感動に包みこまれ、それこそ体力を振り絞って大号泣し、陽菜と帆高の幸多からんことを願ったあまたの鑑賞回がある。15回目の合唱上映こそ、私の中で一番エモーショナルな上映回だったと断言する。
だから、周りに振り回される回が一度や二度あっても構わない。この作品の評価は、決して変わることがないのだから。

2017.7.15 マツキヨの長い一日(7) 30縄目@シネピピア

27回目(27縄目)で、スクリーンに対峙するのはおしまいだと思っていた。それでも十分に記録。同一タイトルを同じ劇場で、3回も観るというレジェンド並みの行動に出てしまった当方。もちろん、そんな”酔狂”な御仁は私一人だけである。

「あ、宝塚中山(0666)って、売布神社から歩いていける距離だったのね」と思い起こしての訪問は、むしろ僥倖であった。見切りおにぎりも大量に仕入れて、ご満悦。
劇場には18時過ぎとこれまた余裕のご帰還。もう、完全に映画が生活の中心になりつつあるとさえ思っている。

さすがに3回目。十分に堪能した。もちろん発見に至る新たな材料などあるはずがない。そういう思いが、3回目の着席位置を最後列の左端に設定させる。観客数は25人。一転、ソロが大半を占め、カップル(夫婦)3組、中年と思しき男子ペアが一組と言ったところ。だが、さすがに高年齢層は見当たらず、40代前半まではいかないとみる。

そう。これが節目の30縄目だったのだ。
自分で今、レポートを書きながらその恐ろしい鑑賞回数にびっくりしている。
30回もスクリーンに対峙した。なにが私をここまで引っ張ってきたのか…
それは単に「美しい映像」だけではない。音楽だけではない。キャラデザ/作画だけではない。演出だけではない。
すべてが融合し、一体化し、分かちがたいまでの「ムスビ」がそこに紡がれている。単に瀧と三葉のラブストーリー/最後に大団円、というだけでここまで支持されるはずがない。
そして私も含めて、彼らに寄り添える/成りきれる/演じざるを得なくなる。忘れることに抗うがそれもかなわない。瀧の叫びが、魂の奥底にまで響くから、どうしようもなくなってしまうのである。

最後になるかもしれない…ラストシーンを「この目に焼き付ける」。すでにあの歌詞で泣かされているのでもう満身創痍である。三葉が振り返る。ボロボロ泣いている。「私もっ!!」

「嬉しくて泣くのは 悲しくて笑うのは 君の心が君を追い越したんだよ」・・・もう完全に感情が崩壊する。逢えるだけにとどまらない。二人はもはや固くムスバレタと認識できるラストシーンである。
円盤まで2週間足らず。いくらしょぼくてもスクリーンで見続ける限り、「俺がもう一度逢いに行くって」…。一日を費やしたシネピピアでの鑑賞大会はこうして幕を閉じた。

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