今年最後の記事になりそうである。

海大好き、それもただ単に役どころでの「潜水士」が高じて嵌ったのではなく、もともとダイビング大好きな俳優・伊藤英明氏。
その伊藤氏が実際に潜りながら現地を紹介する形の今回の総尺2時間のワイドドキュメンタリー。
何がすごいといって、インドネシアのポイント「ラジャ・アンパット」に数日、最大の亀「オサガメ」の産卵に立ち会うのにも1日程度、付近の村にも上陸するなど、10日間のロングクルーズをやってのけるのだから、恐ろしいばかりである。

しかもほとんどの旅の目的は完遂。唯一できなかったのは、新種の発見だが、こんなもの、生物学者でもなかなか難しいのに、いくらダイビング歴が長いといっても見つけられるわけがない。
それにしても、彼の持つ強運はすごい。ブラックマンタにも即会い(しかも2枚!!)するし、ウォーキングシャークのくだりにしても2日目にはしっかり捕捉。時期的にも最終盤で、会えなくても不思議でなかったオサガメの産卵シーンにも立ち会えるなど、「どんだけついているのだ」と言いたくなった。

自然相手のドキュメンタリーは、仕込み=やらせは不可能である。特にオサガメの産卵は、はずれの予感もあるだけに、よくチャレンジしたな、と思わずにはいられない。海の中の映像なら何とか間が保てるし実際すごい映像だらけだったわけだが、地味で暗視な映像なんか、あんまり見たいとは思わない。本当にあのオサガメ、良くぞ産んでくれました、とスタッフ一同思っているに相違ない。

いやぁ、それにしてもすごい映像のオンパレード。何しろ透明度が半端ない。クルーズでのみしか行き様のないポイントだけに、われわれ庶民にはハードルは高い。しかし、映像を見た限り、ほかのゲストは存在せず、NHKのクルーを入れてもゲストは10人に満たない程度。それをほぼ同人数のクルーズスタッフがサポートする、なんとも贅沢なお大尽クルーズ。それでいて、しょぼい内容だったら激オコだが、この充実度なら制作費に受信料が使われていても納得してしまう。
伊藤氏の海愛や、子供のころのエピソードなど、意外に知らなかった部分もこの番組で吐露しており、終了後wikiで調べてそんなことが、と思ったものである。
伊藤氏の華麗なスノーケリングシーンもあり、伊藤氏のファン、ダイバー、もちろんそれ以外の方にとっても納得・充実の2時間だったはずである。