多趣味・マツキヨの落書き帳

2013年(平成25年/皇紀2673年)1月、タイトル含めて大幅刷新いたしました。 現在、ダイエー店舗訪問記録/映画鑑賞記/即席麺試食記/ラーメン店訪問記がメイン記事となっております。画像/引用/リンク等は、ご随意に。

KUBO

2017.12.29 2017年映画納め(1) 「KUBO 二本の弦の秘密」

私が劇場で映画を見ることに何の抵抗もなくなったのは「多分、あの日から」(某ヒロイン 談) 。
そう。2016年10月1日に、西宮ガーデンズのOSシネマズで「君の名は。」を見てからのことである。

以来完全に「映画鑑賞」が趣味のような状況になってしまっている。いや、以前からあるギャンブル系は全く鳴りを潜め(パチ/スロはもちろん、納めの競馬たる有馬記念ですら不参加というありさま)、そっちに使うなら、確実に映画の方が安上がりだと気が付く。

新規作品にも触手が動かされるところだが、塚口サンサン劇場の企画とあらば、乗らざるを得ない。
そう思ってまたしても、同一劇場でのタイトル違いのはしごを敢行する。
まずは、当方を一瞬にして虜にした『KUBO 二本の弦の秘密』を押さえる。

4番は、意外にもあまり入っていない様子。20人強がいいところ。だが、女性陣の頑張りがかなり目立つ。年齢層も、意外と若年層が散見され、30代中段あたりがいい感じの観客層だった。

2回目ということになるが、母親の情緒不安定ぶりは、海に投げ出された時の頭を強く打ったことが起因しているのかもしれない。だが、しっかりと妹二人とは対峙できているので、そうとばっかりも言えないところ。それにしても、村まで巻き込むとは、あの姉妹、やりすぎだろう。
さて、実はこのストーリー、瑕疵を見つけてしまったのだ。それは「折り紙のハンゾウの気まぐれさ」である。
例えば折れない刀の探索の時は、パーティーの目指す方向をしっかり指南できているにもかかわらず、最後の兜の時には、何のサゼスチョンもしていないところである。月の帝が夢枕に立つクボの話を信じてしまっているきらいがある。罠だとわかるのは古文書に書かれた、村の鐘が正体とわかるその時になるまで。ストーリーに没入していると、こういう脆弱なところは見逃しがちでもある。

そして、死の提示については、死体を見せないなど、配慮感満載である。仮面が一刀両断、置物が真っ二つ・・・など、実際血を吹き斃れるシーンは一切ない。姉妹の対決クライマックスでさえ、クボが弦を切った時に破滅的な結末を予想しえただろうか…
それでも、当方のこの作品に対する評価は変わりようがない。折り紙の鳥たちに抱えられるように浮き上がるあのシーン、冒頭の♪海が割れるのよぅ~~ シーン、月の帝の化身との一騎打ち。すべてがストップモーションでできたとするにはあまりにすごすぎからである。
BGMの三味線の効果的な使い方は、いくらスタッフに日本通がいてもなかなかここまでできることはない。すべてにおいて日本風にしようとしたことが物語や演出にいいアクセントになっている。

2017.12.1 君縄以来の衝撃 KUBO 二本の弦の秘密 鑑賞記

私が劇場で映画を見ることに何の抵抗もなくなったのは「多分、あの日から」(某ヒロイン 談) 。
そう。2016年10月1日に、西宮ガーデンズのOSシネマズで「君の名は。」を見てからのことである。

2016/10/1→11/1→12/1と、3回連続「君の名は。」を見ている。3カ月も同じ映画を見ることなど、49年(当時)生きてきた中でも、ありえない行動だった。これからも単発でも上映されると思われる「君の名は。」なので現時点で36回鑑賞となるわけだが、こうなることは想定外だった。
だが、スクリーンに対峙することのハードルが下がったこともあり、君縄以外にも様々な映画に触手を伸ばす。そして迎えた2017年の「映画の日」。

「探偵はBARにいる3」の封切日であり、ちょっとだけ気持ちが動くが、他にないか、と思ってブラウジング。すると、T・ジョイ系で「KUBO」をやっていると確認。
去年の今頃、君縄がアカデミー云々を言っている途上でこの作品も候補に挙がっていたことが思い起こされる。立体を動かすストップモーション(要するにコマ撮り)アニメーションなのに、まるでCGでも見ているかのような感覚にとらわれるという技術面での評価も高い作品であった。

梅田ブルク7での上映を確認し、現地に。開始20分前に購入するが、△表示。よって8割以上入場確定。中箱とはいえ、この成績は立派である。もぎられて入るが、延々エスカレーターのお世話に。ようやく目指す7番に入る。少し前に大改装でも行ったのか、旧の足の固定跡が生々しく残っている。それでも椅子は、神戸国際松竹同等のレベルの高いシート。次々に客を拾うが、その年齢層のばらけぶりにびっくりする。当方の左は、私より数歳年上の60歳手前の御仁、右は20代の男性ペアだった。この一角は男性比率が高かったが、全体的にはやや男性優位で推移。花金ということもあり、カップルが4割、ソロ3割、ペア2割、残りグループと言った感じ。平均は30代後半から40代前半とする。

ストーリーは、平板と思いきや、まったくそうは見せない複雑ぶりを呈する。子供に夕暮れまでに帰ってくるように言う母親。その禁を犯したクボに襲い掛かる二人の”化身”。それに対峙する母親はそこで命を落とす。
気がついたときには、人間の言葉をしゃべるサルがクボの道しるべとなる。さらに進むと、父親の家来だったというクワガタにさせられている元侍という男性もチームに加わってくる。このあたり、ストーリー建ては「モアナ」とそっくりだ。
そこから、三種の神器ならぬ3つの武器を探す旅が始まる。折れない刀も、貫かない鎧も、兜も…すべて一筋縄では手に入っていかない。年端もいかないクボが戦うには不十分。サルが、クワガタが奮闘して何とか兜以外は手に入る。
そして兜のありかを知らせる老人のお告げ。だが、これこそが最大の罠であった。そしてクボに随伴していた2匹は、実の両親であることが敵によって明らかにされる。クボが怒りに燃えて三味線の弦をたたき切った時…すべては終わった。何もかもを灰燼にして…
そして、大ボスたる夢で出てきた老人…月の帝との最終決戦がクボも行き来していた村で執り行われる。圧倒的力量の差で追い詰める月の帝の転じた龍のような化け物。だが、墓地で合いまみえるクボは、まさに自身の最大限の力を発揮する。それは、「不死身」であり続けるのではなく、ひとつの物語の終わりは、新たな物語の始まりだと諭していく。切れた三味線の弦の代わりに、亡き母の遺髪、父の弓の弦を張る。これこそが「二本の弦の秘密」であるのだ。うまいことやってくれよる。
もちろん、死者となった二人が生き返るわけではない。だが、精霊流しのラストシーンで二人の愛に包まれているクボを見て、こちらも少しだけ救われる。

何がすごいって、全て造形をじわじわ動かして作るストップモーションアニメーション。もちろん、撮り方はコマ撮りほどではないものの、それに近いカット数になっていることは想像に難くない。エンドロール途上に、折れない剣を探しているときに大きな骸骨人形と戦う場面がメイキングとして挙げられていたが、早送りしているからそれ相応に見られるのであって、普通スピードなら退屈過ぎてあくびが出るレベルだと思う。
それも踏まえて採点である。一部レビューには、「この日本描写もとんでもない」という扱いをしているようだが、私的には許容範囲である。むしろ、日本的なものにしようとした意図を感じる方がよかったか。
折り紙が出来上がっていく過程も面白いし、なんといっても、語り部少年・クボの村でのハンゾウ物語は、序盤の盛り上がりとしてもよかったし、一気に引き込まれるところでもあった。
ただ「死の提示」をあえて避けて通っていたように感じたのはややマイナス。暗黒面に落ちてしまった3姉妹全員が死んでしまったのもむごいといえばむごい。そういうわけで、95点はあるとしたい。
それでも、洋画アニメーション映画では、文句なしの一位確定。総合でも上位はゆるぎないとみている。

それにしても。。。
「きみの声をとどけたい」と言い、この作品といい。観てくれればよさはわかる作品が冷遇/客が入らない。こんなことではいけないと思う。


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